43話 諦めない
パチっと目を覚ました。見慣れない天井…壁…
ここどこ?
「全く…まだ諦めてなかったのか。」
ゲッ
会いたくないやつに会ってしまった。もう開き直っていっか
「はい。まだ諦めてませんが何か問題でも?」
「問題大有りだ。部屋が一つ窓が割れたせいで使い物にならなくなった」
「王城半壊させてすぐに治ったんだから問題はないのでは?」
「あのガラスは特殊性で、簡単に壊す事はできない。しかも、何年もかけて作られる。今回は簡単には直せない。」
「…それは申し訳ない。けど」
「けどなんだ?」
「それは申し訳ないけど!私は外でのんびり過ごしたいの!別に王城で暮らしたくなんてないの!」
「双子も同じ様な事を言っていたな。王城半壊させた時に」
「それで?なんで私達が庭の噴水に来るとわかったの?地味に首が痛いんだけど」
「私の才能を忘れたのか?」
「メッソウモゴザイマセン」
「ちなみにあの双子は、噴水に来る前に近衛に見つかった。」
「おい!二人共〜」
「あとお前が双子だと思ったのは、父上が見せていた幻覚だ。本当は衛兵だ。」
「うーん。どうやったら脱獄出来るのかな?」
「...お前はこの王城を監獄か何かだと思っているのか?」
しまった。つい本音を口に出してしまった。
「さあね〜。ヒュ~ヒュ~」
「せめてこっちを見て口笛をふけ。あともう分かっている。しばらくは双子の部屋に居ろ。」
「はあ...分かったよ。」
そうやって私は監視付きで部屋に入ったら、顔を引き攣らせてしまった。あまりにも有り得なさそうな光景が広がっていたから。
「リディアー!助けて〜」
「僕は関係ないのに巻き添えくらったんだけど。ねえ」
2人は何故か手を手枷(術付き)で壁に繋がれていた。
真面目な監獄だなぁ。
ん?待てよ?ここに連れてこられたって事は…
顔を引き攣らせながら皇太子を見ると
ニッコリ!
とでも効果音がつきそうな笑顔で手枷を持っていた。笑顔で手枷を持つ人を初めて見た。Sだ。
ガチャン!
はい。あっけなく捕まって手枷に繋げられました。私が何をしたっていうんですかー?まあいっか?脱獄…んんっ!脱出すればいいだけだし。




