閑話:リディアたちのクリスマスパーティー
クリスマス記念でリディアたちのパーティーを書きました!
*子供の夢をぶち壊す発言があります。ご注意ください。
「メリークリスマス!」
「メリークリスマス!」
「アンドハッピーニューイヤー〜」
「陽翔、それは多分違う」
聖界にて、私と月華&陽翔の3人は聖獣4人(4匹)の手伝いのもと、クリスマスパーティーの準備をしていた。
この世界にクリスマスは無い。
春夏秋冬はあるし、一年もある。12ヶ月あれば365日あってうるう年は…無いっぽいけど正確な日付とかはあんまり気にしない性格なので!カレンダーなんて見ないし。学校でだされたプリントに日付を書くことも無い。学校行ったことないけどね
まあ雪が降ってるからホワイトクリスマスとして扱おう!というアイデアである。
なんともテキトーなという感想は受け付けておりませんのでご安心を〜
と毎度毎度誰かに話しかけるのはもういっか。
聖獣たちはまあまあパーティー好きなのかチョコレートフォンデュのあのファウンテン?噴水みたいな奴やたこ焼きプレート(なんで?)があった。
「クリスマスってなあに?」
「花澄お姉ちゃんを愛でて愛でて愛でまくる日!」
「月華、嘘を教えないで。話がこじれます…」
「えー?」
聖獣たちが何も知らない事を良いことに変な事まで教えないで欲しい。
「クリスマスはいい子にプレゼントがもらえる日だよ。皆でケーキを食べながら家族と過ごしたり、恋人と過ごすんだって〜」
「恋人?」
「花澄お姉ちゃんに恋人がいたの?ねえ」
あ、二人にあの人の事教えてなかった。
二人は先に儚くなってしまったから彼の事は知らないのか。
ただ説明めんどいしなぁ…
「安心しなさい。私は非リアよ(人生のほとんどは)」
「よかった〜!」
「花澄お姉ちゃんに恋人が出来たら身の程を教えてあげないと行けないからね…」
怖っ!!
月華たちが何気におっそろしい事を言っている。私こんな事教えなかったよね?いつ覚えた?やっぱり時間なのかな…あの純粋だった二人が……
「まあサンタクロースなんてものがプレゼントを運んでくれるっていう話なんだけど…」
「サンタクロースなんているわけないよね。(子供の夢ぶち壊し隊:副隊長ルナ)」
「いないいない。(子供の夢ぶち壊し隊:隊員ソル)」
「どうせ子供だましだよ。(子供の夢ぶち壊し隊:隊長リディア)」
だって私にはプレゼントなかったからね、良いことしかしてないのに…
病室から抜け出して院内で走ったっけ?それか?それなのか?
まあ過ぎたことだしどうでもいいや。
「まあとりあえずサンタさんなんていないものの話はしても無駄だから、(子供の夢ぶ((以下略)だから私達だけでプレゼント交換をしまーす!」
「「「「いぇーい!」」」」
「皆プレゼント持ってきた?」
「うん!」
「もちろんじゃん!」
「そういう事だったのですね〜」
「エフとかろくなもの持ってきてなさそう〜!」
「そういうミトこそ絶対変なものでしょ!」
「僕のこれ、大丈夫かな…?」
三者三様(7人だけど)の反応の後、全員で目を瞑ってプレゼントを中心に置いた。
「じゃあとりあえずじゃんけんで勝った人から順に欲しいプレゼントを取っていってください。最初は」
「「「「「「グー!」」」」」」
「パー!」
「あ、」
エフがよく前世で男子がやってた手口だ!やっぱりここは全世界共通なの!?
「エフ?」
「チートはなしだよね?」
「り、リディア。判定はどうなの?」
「もちろんチートしたやつは負けって相場が決まってるからエフは最下位でーす。」
「えー!?そんなんなしだよ〜…」
もちろんチーターにかけてやる慈悲なんてこれっぽっちもない。
「じゃあ六人でじゃんけんし直そう。最初はグー!じゃんけんほい!」
私と陽翔がチョキで、ガイア、ミト、クロエと月華がパーだ。
「じゃあそれぞれがそれぞれとじゃんけんするってことで。」
陽翔と笑顔で睨みあった後、無言で手を出す。
「最初はグー!じゃんけんほい!」
「ああああああああ!!!!」
結果は私の勝ち。陽翔はめちゃくちゃ叫んでいる。鼓膜が破れそうなほどに。
残りの4人もすでに決着がついたようだ。
「じゃあ勝った私から選びまーす!」
縦に細長い謎の箱や、正方形の箱、几帳面に結ばれた箱など様々な箱が置いてある。以外と性格出るんだね。
その中から私は手のひらサイズの箱を拾った。
「私はこれにするよ。じゃあ次、陽翔〜」
「はーい!」
迷いなく几帳面に結ばれた箱を取る。
「じゃあ次、勝ったのは…」
「私でーす!」
ニッコニコの満面の笑みを浮かべたクロエが手を上げてウッキウキでプレゼントを選ぶ。
***
それぞれがプレゼントを取り終わった後、順に開けていくことになった。
「じゃあ私のプレゼントは…」
開くと男女どちらにも使えそうなきれいな蔦をかたどった指輪。
「わあ、綺麗…」
「次は僕〜」
陽翔のプレゼントは美味しそうなケーキだった。チョコレートプレートには『Merry Christmas』と書いてある。
「美味しそ…まあ次は私ですね。」
クロエが長方形の小さな箱のリボンを解くと、中にはスライム。前世で売っているふわふわのスライムだった。
「なにこれ…」
「あっそれはぷにぷにすると気持ちいいやつだよ。」
クロエが無言で指で遊ぶと、突然子供みたいに目を輝かせてぷにぷにし始めた。
その後も順に開けていくと
月華がチョコチップクッキー、
ガイアが手編みのセーター、
そしてミトが
「ちょっと何よこれ!!ぎゃあああ!!」
「へっへっへ〜」
大量の蜘蛛。
エフが
「これは…」
「金属バット?」
「ご丁寧に釘までさしてある…」
なんともガラの悪い金属釘バット。
ちなみに誰がどのプレゼントしたかと言うと、
私からガイア
ガイアから私
エフからミト
ミトから月華
月華から陽翔
陽翔からクロエ
クロエからエフらしい。
「え、クロエってそんな恐ろしいもの送るの?」
「ああ、これの使い方は…」
クロエはエフの手から金属釘バットと取り上げて言った。
「こうやってお仕置きするためですよ♡」
エフが無言で逃げ出し、クロエがそれを追いかける。
ミトは
「イケイケ〜!やっちゃえ〜!」
と呑気にはしゃいでいる。
はあ、とため息をつくとガイアが近寄ってきた。
「これってリディアが編んだの?」
「うん。病院でじっとしてるのはやっぱり暇だから編み物とか結構やってたんだ〜。そしたらだいぶハマっちゃって」
結局運動とかは出来なかったから(部屋抜け出して走った事もあるが)私はずっとアミアミしてただけなんだよね。だからこそ、今こうやってはしゃぐこの瞬間がとても輝いているように見えるけど。
「じゃあ今日はつかれたしもう寝ますか…」
「おやすみ〜」
「おやすみ。」
証明を消してミトが用意していてくれた布団で寝る。ミトは用意が良いなぁ。
***
すっかり寝静まり、暗闇のなか、静寂を破る足音がペトペトと近づく。
キイィと扉を開けるとそこには包帯で目を隠した少女。
手には彼女の身長の2倍近く長い杖と7つのプレゼントの箱。
少女は足音を立てないように気をつけながら一人ひとりの枕元にプレゼントを一個ずつ置いていく。
『私だって皆とプレゼント交換したかったのに…』
そのひとりごとは実は起きていた聖獣たち4人にしか聞こえていなかった。
バタンと静かに扉が閉まり、暗闇が戻る。
プレゼントはすうっと空気に溶け、淡い光がそれぞれの胸に吸い込まれた。
その光が最高神であり、創造神である神からの祝福であることを知るのは聖獣たちだけだった。
年末年始は投稿出来ないと思います。
皆さんよいお年を!




