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39話 第2皇子
ようやく体力が回復してきたな...あのクソ皇太子との戦いからようやく1週間がたった。
ドタドタドタドタ!と大きな足音がしたかと思いきや、ルナが飛び込んできた。
「リディア〜助けて〜(泣)」
「どうしたの?そんなに急いで、ルナ、何かあった?」
「逃げないでよ〜!」
「ギャー!!!キモっ抱きつくな〜!」
「えーっと...」
「やーん!君もかわいい!」
うわっ!見知らぬ人に抱きつかれた。キモい!
「放して!てかあなた誰!」
「ああ。僕は、バシル、この国の第二皇子だよ。かわいい女の子が大好きなんだ〜!君もかわいいよ♡」
「お世辞は結構です。あとここ、けが人の部屋なので出て行ってください。」
「はーい、じゃあルナちゃん。一緒にお茶でも♡」
「遠慮しまーす!」
あ、また大きな足音を立てながら走り去っていってしまった。
でもルナの気持ちも分かるかも。ああいうタイプは一番苦手だ。かわいい女子なら誰でもいいよ的なチャラい男は大嫌いだわ。




