表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
落ちこぼれの建国計画  作者: 花倉もも
二章:帝国
38/41

38話  怒り

「うぅ、あ…」

「「よかった〜!目、ようやく覚ましたー!」」

月華…ルナとソルはなんで喜んでるんだろ?そう言えばあいつのせいで酷い目に遭った。そこでぶっ倒れたんだっけ?

「私はもう大丈夫だよ。ちょっと体がダルいだけ。心配しないで?」

「いや、こっちはヒヤヒヤしたぞ?」

いつの間に来てたんだこの騒動の元凶め!

「?」

「はあ。お前が倒れた時に頭を打って血を流してたんだぞ。おかげでこっちはヒヤヒヤしたんだ。」

頭に触れる。確かに布みたいな感触がある

「あー。一応ごめん、そして一応ありがとう」

「一応とは何だ。因みにそこの2人にリディアがぶっ倒れたことを伝えたら、呪われそうになった。」

「馬鹿には必要でしょ?」

「でも今呪われてないじゃん。」

「バシル…第二皇子がそこに駆けつけて止めた。」

「嘘...ルナは一度怒ると手がつけられなくなるのに?」

「あいつは双子のことを…特にルナのことを気に入ってるからな。ルナが拒否してもお構いなしに抱きついたりしてるから苦手意識を持っているようだ。」

「抱きつくんだ…キモ」

「ほんとにきもい」

「お疲れ様」

「もっと労わって…あいつほんと嫌い!」

「あはははは…」

乾いた笑いしか出てこない

「そういえば何でリディアは倒れたんだ?」

「体力の使いすぎと...脱水症状かな?」

「体力の使いすぎ...ちゃんと運動していたのか?」

「7歳の頃から半年前まで私の部屋から出たことはなかったわ。プラスで初めて剣を作ったから」

「剣を作るのと体力は関係ないだろう?」

「いや?体力使って剣を作ったから」

「なるほどな。だが、どうやって剣を作ったんだ?」

「それは秘密」

聖獣からもらった加護だからなんて言ったら色々追求されるだろう。面倒事は出来るかぎり避けたい。

「...まあいい。この部屋から出るなよ。」

バタン。この部屋から出ます!てか王城から出ます!でも...

「はあ、キモ。ストーカーでもいるの?わざわざ監視カメラを部屋の前と窓につける必要ある?どんだけ対策してんのよ。」

まあ回復するまで脱出はできなさそうだな。もう少しの辛抱か...


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ