表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
落ちこぼれの建国計画  作者: 花倉もも
二章:帝国
32/39

32話  お誕生日おめでとう(sideシュリ)

今日私はまず朝起きてから、すぐ今日の日付を確認した。

12月14日…リディアの誕生日!

いつもリディアは早起きだから7時台にはもう起きているだろう。今はまだ5時30分…リディアの誕生日が楽しみすぎて早起きしてしまった。いつもは7時〜8時くらいに起きるのに…

朝ごはんでも食べておくか。たっくさんお話しするつもりだから!

私の家族はみんな早起きだ。5時半にはもう起きているだろう。

「おはよう!」

「おはよ〜うシュリ!!今日もかわいいね!いつもかわいいけど!!!!」

「ほんと!父さんの言う通り!!!かわいいいいいいいいいいぃぃぃいいいい」

「……」

いつも返事してるけど今日は無視を決め込む。

「うわああああああぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!シュリがっシュリがあああああああああああああああぁあああぁぁぁっぁぁぁぁぁ」

予想はしてたけどうっるさ...親馬鹿もシスコンも面倒くさいことこの上ない。

そんなことより早く食べ終わりたい。

「あらあらふたりとも再起不能かしら?」

「ごちそうさまでした。」

それだけ言い残して立ち去る。廊下を歩いていると、もう7時になっていた。廊下をあるきながら電話?をかける。

プルルルルルプルルルルルプツッ

「えーっと、あ!出た!!へえこんな感じなんだ〜」

『もしもし、おはよう!シュリ、朝から元気だね!』

「おはよう!!リディアも元気そうだね」

『うん!久しぶり〜!!でもどうして急に電話かけてきたの?』

「ふふーんもちろん...」

『もちろん?』

「リディアの …」

「シュリー〜〜〜〜ようやく見つけた〜〜〜〜〜ってリディア!!!!????シュリ!!それどういうことだ!?まさかリディアと連絡が取れるのか!?変わってくれ〜〜〜〜」

「ああもうバレた!!ごめんリディア!また後でかけ直す...ってお父様うるさい!!!耳元で叫ばないで!!!」

プツッと電話終了ボタンを押す。にしてもこんなもの作れるんだ。めっちゃ便利じゃん。

「シュリー〜〜!!!リディアとおしゃべり出来るのか?????ホントか〜〜???」

「.................もううるさーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!」

猛ダッシュでお父様から逃げる。

「なんで逃げるんだ!?!?!?!?!?!? !?」

せっかくのおしゃべりを邪魔された!許せない!だから1日中おしゃべりしてからしっかりとお兄様に叱ってもらおう。うん、そうしよう。

ってそんなことを考えてたらちょうどお兄様に遭遇した。丁度いい、隠れさせてもらおう。

「お兄様!」

背中に隠れた。

「はぁっはぁっ」

お父様も追いついてきたけどこの状況を理解したのだろう。シスコンモード(?)オンになった。

「父上!!!!!!!!!何してるんですか?シュリが怖がっているでしょう!!!!!」

「いやあこれはだなーそのー…」

「何ですか?」

今のうちに逃げ出そう。抜き足差し足忍び足。

よしここからは、ダッシュで逃げる!!よし。成功だ。お母様の部屋の中に逃げる。電話を切ってから1時間が経過していた。あのお父様...呆れて物が言えない。まあいいや。もう一度電話をかける。

「ごめんごめん。お父様にバレちゃって、必死で逃げ回って一時間よ。」

『お疲れ様〜』

「今はお母様の部屋に匿ってもらってる。」

『そこなら安全だね、良かった〜!これで話を邪魔されないね!』

「ほんとにね!で、今日電話をかけたのはリディアが誕生日だからだよ!お誕生日おめでとう!」

『ありがとう!シュリ!!』

「お誕生日おめでとうリディアちゃん。」

『ありがとうございます。カルミナさん』

「あらー当たり前でしょう!娘の友達の誕生日なんだから祝わないとね♡」

お母様は家族の中で一番好きだ。

「ところで今どこにいるの?」

『今はタリカ帝国の王都の近くかな?』

「エッもうそこ?どうしてそんなとこまで?」

『色々と諸事情ありまして』

「そっかー残念だわー誕生日プレゼントあげたかったのに...」

『気持ちだけ受け取っとくね!』

そこからたくさんおしゃべりしていたらいつの間にか夜になっていた。

翌日、お父様とお兄様に会いに行ったら号泣して隠れ鬼がまた始まってしまったのだった。またお母様の部屋に隠れたけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ