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落ちこぼれの建国計画  作者: 花倉もも
二章:帝国
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29話  電話

んーーー〜〜よく寝た。今日は宿でごろごろして明日にはこの街を出よう!今はっていうか今日は何もしたくない。そうこうしていると、電話がなった。この世界で電話を渡したのは一人しかいない。

電話を取り出してやっぱりと思う。私は喜んで電話に出た。

『えーっと、あ!出た!!へえこんな感じなんだ〜』

「もしもし、おはよう!シュリ、朝から元気だね!」

『おはよう!!リディアも元気そうだね』

「うん!久しぶり〜!!でもどうして急に電話かけてきたの?」

「ふふーんもちろん...」

「もちろん?」

『リディアの …』

『リディア!!??シュリ!!それどういうことだ!?まさかリディアと連絡が取れるのか!?変わってくれ〜〜〜〜...』

『ああもうバレた!!ごめんリディア!また後でかけ直すってお父様うるさい!!!耳元で叫ばないで!!!』

プツッツーツーツー

電話、切れちゃった...ハリーさんも相変わらずだな〜

その後、また電話がかかってきたのは1時間後だった...

『ごめんごめん。お父様にバレちゃって、必死で逃げ回って一時間よ。』

「お疲れ様〜」

『今はお母様の部屋に匿ってもらってる。』

「そこなら安全だね、良かった〜!これで話を邪魔されないね!」

『ほんとにね!で、今日電話をかけたのはリディアが誕生日だからだよ!お誕生日おめでとう!』

「ありがとう!シュリ!!」

『お誕生日おめでとうリディアちゃん。』

「ありがとうございます。カルミナさん」

『あらー当たり前でしょう!娘の友達の誕生日なんだから祝わないとね♡』

カルミナさんも相変わらずらしい。

『ところで今どこにいるの?』

「今はタリカ帝国の王都の近くかな?」

『エッもうそこ?どうしてそんなとこまで?』

「色々と諸事情ありまして」

『そっかー残念だわー誕生日プレゼントあげたかったのに...』

「気持ちだけ受け取っとくね!」

そこからたくさんおしゃべりしていたらいつの間にか夜になっていた。

朝ご飯も夜ご飯もお昼ごはんも食べてないからお腹すいたよ〜。まあ自業自得だってことは分かってるけど。チーズを食べてそのまま眠りにつく。たまにはこういうダラダラ過ごすのもいいな...三食分用意しといていつでも食べれるようにしといたほうが良さそうだけど...

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