24話 風と時の精霊
「それに着いては問題ないよ」
と言ったのは小さな妖精さんだった。疑問は色々あるけど最初に思ったのは…この妖精さんイケボすぎ!!!
「えーっとあなたは誰?」
「あたしは風と時を操る聖獣だよ」
風と時?ちょっとわからんことが多すぎる。
「クロエ、説明して」
「ちょっとリディアなんで僕には聞かないの〜」
「どっちでも良いから。情報量多過ぎて頭パンクしそう」
「あーまずここは聖界と言って聖獣達が住んでいる世界です。」
「ふむふむ」
「ちなみに聖獣にはねランクがあるの」
「ランク?」
「うん僕たち聖獣にはね強さによってランクが変わるの」
人間でいう才能のランクみたいなものかな…
「ちなみにここにいる3匹のランクは?」
「1番上ですよ」
「はい?」
「1番強いランク」
「え〜っ!!!!!!!!!!!!!!!」
「後もう1人いるんだけど恥ずかしがり屋だから無理〜って言ってこなかったよ」
「ちなみにさっきこの子が風と時を操るって言ってたよね?2人はなにを操るの?」
「私は炎と光を操ります。」
なんかかっこいいな光を操るって
「僕は水と天候だよ!」
「まあそれは予想ついてたけど」
「何で?!」
「だってこの前天気を操ってたし、見た目とイメージカラーから水っぽいなーって思ってたよ?」
エフは青(紺碧)、クロエが赤、妖精さんが緑
すっごいイメージカラーっぽいから簡単に予想できた
「ちなみにもう1人は大地と空間を操ることができますよ」
「あれ?炎、水、風、大地って平民が使う才能じゃ…」
「うんその魔法は僕たちの魔法を扱いやすくして人間も使えるようになっただけ」
「扱いやすくした結果威力は弱くなりましたけど」
「まあ説明はこれぐらいにしてパーティを始めましょうか」
と妖精さんが言った。ちなみに妖精さんの名前って何だろう
「あの…あなたの名前は?」
「あー私は名前ないんですよねーだから自慢してくるエフとクロエが羨ましかったしちょっとウザかった」
クロエとエフに白けた目を向ける妖精さん。そして顔を逸らす2人。
なんだかんだ仲良しだなぁ
「じゃあなんて呼べば良いですか?」
「せっかくだし名前をつけてください。あと敬語は使わなくて良いですよ」
「おっけーじゃああなたの名前は……………ミトなんてどう?」
「ミトか…」
気に入ってくれたかな?この表情はどっちだろ?
「すっごい良いじゃん!!!!やっぱエフとクロエとはネーミングセンス大違いだね!!!」
私がほっとしてる中で2人はご機嫌斜めみたい
「ちょっと!!?僕とは大違いってどう言うことよ!?クロエのことは合ってるとして僕は違うでしょ!!!」
「あら私はエフよりはマシよ!!」
「何だって〜」
「こう言うとこが違うって言ってるのわかんない?単細胞の聖獣さんたち」
「……表に出なさい」
「僕も参加させてよ。これで2vs1になって風に勝てるから」
「うふふ!」
ドーン!急に爆風が飛んできた。怖い...
「敵の敵はちゃんと敵ってしらないの?これだから頭の悪いエフは...」
「はあ?もう許さないもんね〜」
「別にいいもーんだ」
「あたしのことも忘れないで!」
そういえば聖界では喧嘩のこと戦争っていうんだっけ?とにかくこの不穏な空気を何とかしたいけどトップレベルの聖獣に普通の人間が勝てるわけないじゃん!どうしよう…!?ってもう始まってるし…すっごい爆風で吹き飛ばされそう!
これ…戦争って言っても良いんじゃないかな?
「はぁ良い加減にしなよ。この子怖がってるじゃん」
声の主は綺麗な白い虎だった。この子が4人目の聖獣?




