23話 誕生日
1ヶ月間ずっと移動しているのにまだイーカラ侯爵領につかないんだけど!?さすが帝国と言われるだけあって広すぎだよ〜
というわけで明日は私の誕生日だ〜ぱちぱち
まあ祝ってくれる人は9歳の誕生日からいなかったけど。まあクロエとエフが誕生日プレゼントを用意してそうなんだよね〜なぜ私がそう思っているかと言うとクロエとエフに
『来週誕生日だなー』
と話を振ったらなんか様子がおかしかったんだよね〜っていうか
『リディア誕生日楽しみにしといてね』
『え?なんで急に?』
『だって僕達今誕生日プ…ぐはぁ』
なぜかわかんないけど急にクロエがエフの頭をかじった。なんで?
『何にもないから!じゃあこの話は終わり!』
って誤魔化してたからきっとエフは誕生日プレゼントを言おうとしていたに違いない。何なのかはわかんないけどまあたのしみだ。どんなプレゼントかなぁ?やっぱり物とか送ってくるとか?エフは食い意地がはってるからお菓子とか?そんで持って一緒にお菓子を食べるとかかな?クロエは…服とかアクセサリー?そんな事を考えながらまたもや私は眠りに落ちていたのだった。
翌日
「んーよく寝たーってん?なにこれチケット?」
朝起きたら何故かサイドテーブルに紙が置いていた
「リディア・サンジェリル、あなたを聖界に招待します!」
聖界に行けるのかな?クロエとエフが見当たらないのはどうしてだろ?
「エフークロエー?」
何も返事がないということはこのあたりにはいないかもしれない。聖界に招待しますって言われてもどう行けばいいのかわかんないよ...あれ?チケットの裏になんか魔法陣みたいなやつがある。
「この魔法陣で何をすればいいのかな?あれ?なんか光ってない?エッちょっと待って〜........眩しいんだけど!」
眩しいんだけど。何これ?だんだん光が収まってきたようだ。薄っすらと目を開ける
「んー何ここ外?」
パーン
「ひゃっっっっ!?!?!?!?!?!?」
「あっはははははびっくりした?」
「ドッキリ大成功ですね」
クラッカーの残骸のようなものを持っているエフと『ドッキリ大成功・お誕生日おめでとう!』と書かれた看板を持っているクロエがいた
「ビビったよ〜ドッキリにしてはたちが悪いっていうか宿どうするの?」
「それについては問題ないよ〜」
クロエでもエフでもない第三者の声が聞こえてきた。




