『AIと速記者』
歳をとった速記者が、ふうふう言いながら速記を書いているのを見たAI搭載速記アンドロイドが、同じ文章をおくれ書きして追いかけました。
AI搭載速記アンドロイドは、歳をとった速記者が疲れて途中で書きやめてしまうものと予測していましたが、なかなかどうして頑張るのです。ついに、読み終わりまでこぎ着けて、AI搭載アンドロイドは、歳をとった速記者に勝つことができませんでした。
この様子を見ていた村人Aが、AIも大したことないなと小ばかにしますと、AI搭載速記アンドロイドは、必死に書く者と、余裕で書く者の覚悟の差だ、とだけ言いました。
教訓:よくできたAIである。