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⭕ 観光巡り


──*──*──*── 商店街


 妖精フェアリーふんして演じてくれているセロとひとどおりの多い《 商店街 》の中を歩く。

 使役された妖精フェアリー小妖精ピクシーが使役者の人間と一緒に歩いている。

 賑やかで騒がしい。


 労働妖精達が汗水ながら、懸命に働いている姿が見られる。

 使役者に依って労働妖精の扱い方に差があるのは、見ていて不愉快な気持ちになった。

 使役している人間達は、妖精族が人間よりも上位種である事を知らないんだろうか?


 知りつつも無下な扱いをしているんだろうか。

 きっと前者の方かな?

 知っても接し方や扱い方を改めるとは思えない。

 だって庶民だしなぁ……。


マオ

「 庶民で使役者ってのが1番タチが悪いよな。

  使役してる妖精族を “ 奴隷と同等 ” だと思ってたりしてな。

  妖精族が不憫だよ… 」


セロフィート

「 寝しずまった深夜にでも使役者をります? 」


マオ

なんでだよ? 」


セロフィート

「 使役紋も奴隷紋と同様、使役者が亡くなれば消えます。

  使役されていた妖精族は自由を手にれます。

  使役されている妖精族に主人あるじを始末してほしいか聞いてみましょうか? 」


マオ

「 ……………………ガチでるつもりか? 」


セロフィート

「 ワタシはなにもしません。

  眠っているあいだに体内の臓器を丸ごと〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換してしまえば、朝には亡くなってます。

  死因は不明で騒ぎになるかも知れませんけど? 」


マオ

「 ……………………使役されてる妖精族の気持ち次第じゃないのかな? 」


セロフィート

「 妖精族を使役する者だけに感染するえきびょうを国内へ広めて、病死させる事も出ます。

  えきびょうを使うと善人の使役者も病死する事になりますけどね 」


マオ

「 国内中が大混乱するな~~。

  ──っていうか、オレに振られても困るよ… 」


セロフィート

「 では一旦、保留にしときましょう 」


マオ

「 保留…………。

  セロ、楽しんでるだろ? 」


セロフィート

「 はい?

  マオとのデートは楽しいですよ♪ 」


マオ

「 誤魔化さなくていよ! 」


セロフィート

「 マオ、そろそろ昼食ランチにしましょう。

  《 飲食街 》へ行きます?

  それとも《 屋台街 》へ行きます? 」


マオ

「 《 屋台街 》かぁ~~。

  天気がいし、青空の下を《 屋台街 》で食べ歩きしたい気分だな! 」


セロフィート

「 では《 屋台街 》へ向かいましょう 」


マオ

「 おぉ~~♪ 」


 はぐれないようにセロと手を繋いで《 商店街 》を出たら《 屋台街 》を目指して歩く。


──*──*──*── 屋台街


マオ

「 うわぁ~~!

  色んな屋台が出てるなぁ~~!

  親子れが多いな~~ 」


セロフィート

「 《 屋台街 》は “ 庶民の台所 ” と呼ばれるほど、親しまれている場所です。

  《 飲食街 》はおもに富裕層や御忍び貴族の利用者が多いですね。

  庶民には敷居が高い場所でも有ります 」


マオ

「 そっか。

  ≪ 大陸 ≫は違っても似てるよな。

  屋台はの時代もふところ具合の寂しい庶民の味方なんだな。

  色んな種類の料理をいいで食べれるのが嬉しいよな! 」


セロフィート

「 そうですね。

  屋台の料理を制覇します? 」


マオ

「 そうだな。

  折角だし、全制覇しちゃおうかな? 」


 という訳で、オレは《 屋台街 》で商売してる屋台の料理を全制覇する事にした!


マオ

「 先ずは座って食べれる場所を探さないとだよな。

  かないかな~~? 」


 オレは座れそうな場所を探すけど、い感じにかげの場所もかげの場所も見当たらない。


セロフィート

「 青空の下で食べ歩きしたいのでしょう?

  行きましょう 」


マオ

「 そ、そだな…… 」


 セロに背中を押されたから、座れそうな場所を探すのを諦めた。

 屋台で売り出されている料理は全部、セロが支払ってくれて、セロが買ってくれる。

 セロ(妖精)を使役しているは、なにもしないで見てるだけにしないといけないらしい。


 買った料理はセロが出してくれたがた魔法マジカルの袋(バッグ)の中にれられていく。

 時間が経っても出来立てホカホカを食べれるすぐれた魔法マジック道具アイテムだ。


 がた魔法マジカルの袋(バッグ)はセロが持ってくれる。

 基本、オレは手ぶらだ。

 でもさ、セロは主人あるじのオレを護衛する戦士妖精なんだよな~~。


 手が塞がってたら剣を抜けないし、オレをまもれないじゃんかよ。

 まぁ、セロは古代エンシェント魔法マジックを使えるから両手が塞がってても問題ないか。

 だけど、戦士妖精としては


 セロに買ってもらった料理を摘まみながら歩いていると、人間が妖精フェアリーに絡んでいる場面に遭遇した。

 どうやら妖精フェアリー主人あるじの前に立ちかばってるみたいだ。

 だなぁ~~、だいの大人が公衆のめんぜん


マオ

「 ──オッサン、邪魔だから退いてくれないかな?

  買えないだろ 」


オッサン

なんだと!?

  此方こっちは立て込んでんだ!

  ほかの屋台に行け! 」


マオ

「 オレはの屋台の料理を買いたいんだ。

  オッサンは買い終わったんだろ?

  退いてくれよ 」


オッサン

「 フン!

  この屋台はなぁ!

  髪の毛をれた料理を客に提供する屋台なんだぞ! 」


屋台主

「 ち、違います!

  なにかの間違いです!! 」


オッサン

「 うっせぇ!!

  さっさとカネを返しやがれ!!

  土下座だ、土下座ぁ!! 」


マオ

「 髪の毛ぇ??

  どんな髪の毛がはいってたんだよ、オッサン 」


 オレが訪ねるとオッサンは水を得た魚のよういやらしく笑うと、意気よう(よう)と髪の毛をオレに見せ付けてる。


オッサン

「 どうだよ、これが証拠の髪の毛だぜ!! 」


 オッサンなか自慢だ。

 なん自信まん(まん)なんだ?

 ほんに髪の毛が混入してたら大問題だけど?


マオ

「 証拠……ねぇ?

  セロ、この髪の毛を見て思う? 」


セロフィート

「 この毛髪は屋台のお姉さんと使役されている妖精フェアリーさんの髪色と違います。

  髪質も違います。

  明らかに別人の毛髪です。

  ──オッサンさんの髪質と似てますし、髪色や長さも似ています。

  オッサンさんは自作自演をして屋台のお姉さんをたばかってます 」


オッサン

なんだと?!

  妖精フェアリーが口を挟むんじゃねぇ!!

  黙ってやがれ!! 」


マオ

「 オッサン!

  オレのセロを侮辱するなよ!

  オレのセロはじょ妖精フェアリーとは違うんだ。

  な事を言うと── 」


セロフィート

「 マオ、それ以上はおどしになります 」


マオ

「 そうなのか?

  ──オッサン、子供だって見てるんだ。

  大人が真似してんなよ。

  自作自演で屋台のお姉さんに付けて営業妨害なんてして、恥ずかしいと思わないのか?

  低俗な事を平然とするオッサンみたいなタチの悪いやからの所為で、人間に対するイメージが降下してくって気付かないのかよ?

  周囲の人に “ 迷惑を掛けてる ” って自覚しろよ、赤ん坊じゃないんだからさ──、だろ?

  悪い事してんだから “ 御免なさい ” しろよ。

  大人として子供達に誠意を込めた謝罪の見本を見せてくれよ 」


セロフィート

「 マオ、言い過ぎです。

  ちからづくで土下座させれば済みます。

  自作自演に使った毛髪りの料理を口に押し込んであげましょう 」


マオ

「 子供も見てるんだ、ちからづくは駄目だって! 」


セロフィート

「 マオは優しいですね。

  オッサンさん、自発的に屋台のお姉さんと妖精フェアリーさんに謝罪のしてください 」


オッサン

「 くっ──、こんな筈じゃ──ちくしょう!! 」


 オッサンは屋台で買った料理を道に投げ捨てると走り出した。


マオ

「 逃げる気かよ!

  卑怯者!! 」


 ──っていうか、あのオッサン「 こんな筈じゃ── 」とか聞き捨てならない言葉をくちばしらなかったか??


セロフィート

「 大丈夫です、マオ 」


 セロが言うと逃げ出したオッサンは地面に倒れた。


セロフィート

「 両足の腱を切りました。

  これで逃げられません 」 


マオ

「 やり過ぎぃ~~~~ 」


セロフィート

がしてかったです? 」


マオ

睡眠スリープ魔法マジックで眠らせるとかさ、穏便な方法も有るだろ? 」


セロフィート

「 ワタシの視界で妖精フェアリーに手を上げた人間です。

  情けは不要です 」


マオ

たしかに手は上げてたけど、殴ってはなかったと思うけどな~~ 」


 道の上にうつぶせで倒れたまま動けないでいるオッサンの襟首をと掴んだオレは、屋台の前まで引きってた。


マオ

「 1人じゃ逃げられないぞ。

  観念して、屋台のお姉さんと妖精フェアリーさんに “ 御免なさい ” しろよ、オッサン!

 『 事実無根の自作自演で営業妨害して、申し訳御座いませんでした 』って土下座しろよ、オッサン!

  出来ないなら、オレが地面とキスさせてやろうか?

  オレはセロと違って優しいから、オッサンが土下座するの手伝ってやるよ? 」


セロフィート

「 心外ですね、マオ。

  ワタシは優しいで妖精フェアリーです 」


マオ

「 両足の腱を切っといてが優しいんだよ? 」


セロフィート

かしてます 」


マオ

「 あ~~……うん、そだな。

  たしかに生きてはいるな~~。

  オレのセロは慈悲ぶか妖精フェアリー様だな? 」


セロフィート

「 疑問系はめてください 」


屋台主

「 あ、あの…………疑いを晴らして下さってがとう御座いました 」


セロフィート

「 構いません。

  とんだ災難でしたね。

  見せしめにで首を落とします? 」


屋台主

「 い、いえっ?!

  そ、そんな──とんでもないです!!

  この人も反省してるみたいですし、許してあげてください…… 」


セロフィート

「 貴女は御人好しですね。

  営業妨害をされたのにかれを許します?

  貴女をかばった妖精フェアリーに手を上げた乱暴な不届き者ですよ 」


妖精

「 な……殴られてませんから…………大丈夫…です!! 」


セロフィート

キミも御人好しですね 」


マオ

「 セロ、妖精フェアリーさんががってるじゃんか。

  ほど(ほど)にな? 」


セロフィート

「 はいはい 」


マオ

「 このていな迷惑オッサンはあんたいの隊員にでも付き出してやるか 」


セロフィート

「 マオの好きにしてください 」


 という訳で、自作自演で営業妨害をしていた迷惑オッサンは、あんたいの隊員に付き出して、一件落着だ。

 全部メニュー分の料理を買ったら、屋台のお姉さんからサービスしてもらえてラッキーだ♥️


マオ

がとう、お姉さん! 」


屋台主

「 いえ、此方こちらこそがとう御座いました(////)」


 お姉さんと妖精フェアリーから御礼を言われて、屋台を離れる。


マオ

「 次の屋台は──って、なんか注目されてるな… 」


セロフィート

「 随分と目立ちましたし。

  しばらくはやからちかってないでしょう 」


マオ

「 そうだといけどな~~ 」


セロフィート

「 安心してください、マオ。

  マオに危害を加えるやからたら、秒で窒息死させます♪ 」


マオ

「 窒息死もだろ 」


 セロ──、妖精のフリをしてる所為なのか、かなり過ぎてないか?

 まぁ、楽しそうだからいんだけど……。






セロフィート

「 雲行きが怪しくなってましたね。

  マオ、馬車へ戻りましょう 」


マオ

「 えっ、まだ(まだ)これからだろ?

  だ寄ってない屋台が有るんだけど! 」


セロフィート

「 マオ、ズブ濡れになりたいです? 」


マオ

「 ………………分かったよ。

  今日きょうは諦めて戻るよ…… 」


セロフィート

「 宜しい。

  それでこそ、ワタシのマオです 」


 「 雲行きが怪しい 」って言われてもオレにはまったく分からない。

  だって、晴れてるんだぞ。

  雲の色だって白いしさ。

  なんでセロには分かるんだろうな?


 兎に角、セロの言うとおりにして、《 馬車駐車広場 》へ戻る事にした。

 はぐれないようにセロの腕に、自分の腕を絡めて歩く。

 なんか、恋人同士みたいだ(////)


 風で髪がなびくとエルフみたいに長くとがったセロの耳が見える。

 セロの耳には、オレと御揃いのピアスが輝いている。

 “ オレだけのセロ ” って感じがして嬉しい(////)

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