⭕ わくドキ、妖精市場 2
マオ
「 ……………………セロ、全滅だったじゃんかよ 」
セロフィート
「 おかしいですね?
たかだか100年程度では無理でしたか… 」
マオ
「 小妖精達がセロを恐怖がるから、テントを出禁にされちゃったじゃないかよ! 」
セロフィート
「 怒らないでください。
マオにはワタシが居ます♪ 」
マオ
「 それはそうだけど……。
これじゃあ、奥に建ってるテントに妖精を見に行っても同じかもな~~。
一体セロの何に怯えてるんだ? 」
セロフィート
「 ワタシの存在に決まってます。
妖精族には何もしないのに心外です 」
マオ
「 あぁ~~……小妖精を仮使役してみたかったなぁ~~ 」
セロフィート
「 マオ……。
こうしましょう。
掌サイズのキノコンに妖精の羽を生やした新種の小妖精として使役しましょう 」
マオ
「 ──!?!?
妖精の羽を生やした掌サイズのキノコン?!
何だよ、それぇ!!
可愛い過ぎるじゃないかよ!! 」
セロフィート
「 元気、出ました? 」
マオ
「 うん!
元気100倍!! 」
セロフィート
「 では新種のキノコンを生み出す為にも──、軽く1000体程の妖精族を拉致しましょう♪ 」
マオ
「 は?
1000体の妖精族を拉致って?? 」
セロフィート
「 新種のキノコンを作る以上、素材が必要です。
素材には妖精族を使います。
この《 妖精市場 》で売買されている妖精族を全て拉致します。
足りない妖精族は、既に使役されている妖精族を拉致して使います 」
マオ
「 ちょ、一寸待ってくれよ、セロ!
大勢の妖精族を犠牲にするのは駄目だ!!
そんなの禁止だ!! 」
セロフィート
「 マオ、止めないでください。
実験には常に尊い犠牲が付きます。
割り切ってください 」
マオ
「 割り切れるかぁ!!
何で妖精族なんだよ! 」
セロフィート
「 マオ、妖精の羽を生やした新種のキノコンを生み出すのです。
人間を犠牲にしても妖精の羽を生やしたキノコンは作れません。
妖精族が必要です 」
マオ
「 新種のキノコンを作る為に──、1体のキノコンに対して、大勢の妖精族を犠牲にするのかよ!
犠牲になった妖精族の数は1000体を超えたり── 」
セロフィート
「 1000体はあくまでも目安です。
1000体も使わないで済むかも知れませんよ? 」
マオ
「 兎に角だ!
拉致は駄目だ!
拉致は犯罪だからな!
誘拐も駄目だ! 」
セロフィート
「 マオは注文が多いです。
神隠しなら良いです? 」
マオ
「 セロぉ~~!
態と言ってるだろぉ~~!! 」
セロフィート
「 ふふふ(////)
分かりました。
では、こうしましょう。
《 妖精市場 》に居る全ての妖精族を買い占めます 」
マオ
「 セロ、新種のキノコンを作るのに使うのは── 」
セロフィート
「 そんな事しません。
サーカスをさせます 」
マオ
「 サーカスぅ? 」
セロフィート
「 はい♪
先程マオが言っていたでしょう。
妖精族にサーカスを公演させて稼がせます 」
マオ
「 えぇ~~~~?? 」
セロフィート
「 キノコン印の妖精サーカス団です。
団長もサポート役も〈 器人形 〉にさせます。
キノコンにはマスコットキャラとしてサーカス団を盛り上げてもらいます。
先ずは≪ アップラシュナ王国 ≫を巡り、認知度を上げましょう 」
マオ
「 お、おぅ……。
妖精族が無事なら何でも良いよ… 」
セロフィート
「 では早速、妖精族を買い占めましょう♪ 」
という訳で──、オレはセロと一緒に出禁になったテントへ再度入る事になった。
セロが〈 テフ 〉で出してくれた大量の金貨を大盤振
やり過ぎだと思ったけど、セロは言い出したら聞きゃしないんだ。
オレにセロを止
全
セロが畏れ多いのか、素直で従順で協力的だ。
そんなに人
だけど、セロは妖精族を使役なんてしない。
妖精族は皆
だからセロは、妖精商人が妖精族達に掛けていた使役紋を古代
妖精族は妖精商人の使役紋から解放されて、晴れて自由の身になった訳だけど、何
自由になれたんだから、好きな場所に行けば良
マオ
「 セロ、どうすんだよ、こんなに沢山の妖精族をさ。
本
セロフィート
「 サーカスは隠れ蓑に過ぎません。
誰かに使役されている妖精族を連れ去る事は出来ません。
使役紋には連れ去りを防止する力が有ります。
サーカスをしながら国中を移動すれば、妖精族も怪しまれずに故郷へ帰れます。
故郷の近くに付いたら一座から去れば良
キノコンと戦闘用〈 器
再び妖精商人に利用される事もないでしょう 」
マオ
「 何
ガッポリするのが目的じゃなかったんだな!
セロはち
セロフィート
「 はい?
ワタシはマオの望みを叶えただけです。
使役されている妖精族を “ 解放したい ” と言ってましたし 」
マオ
「 セロ…… 」
ついさっきまで妖精族を犠牲にして新種のキノコンを作る──って言ってたとは思えない切り替わり様
さっき迄の会話を感動してる妖精族達にも聞かせてやりたいぐらいだ。
だけど、セロは人間以外には優しいんだよな。
ちゃんと妖精族達が安全に逃げれる方法を考えてくれてるんだからさ。
オレは──、そんなセロが大好きなんだ(////)
マオ
「 セロ、国内に居
いっその事、≪ アップラシュナ王国 ≫から出してやったら? 」
セロフィート
「 マオ、フィールドには凶暴な怪物
マオですら苦戦する怪物
幾
戦士妖精が束になっても怪物
愛玩妖精,労働妖精だった妖精族にとっても生きるには過酷過ぎる環境化です。
国内に出没する怪物
国内で暮らせる場所を探した方が良
元
妖精族が住み慣れた地から離れるのは理不尽でしょうに 」
マオ
「 それはそうだな…… 」
セロフィート
「 妖精族達が再び人間に捕
分身しますし、キノコン1体で十分でしょう 」
マオ
「 そだな……。
キノコンが居
キノコンって肉食じゃん。
お腹が空
それだけが心配だ……。
セロフィート
「 この妖精族達は、キノコンと〈 器
マオ
「 そだな。
──なぁ、セロ。
この中でさ、オレと仮
セロフィート
「 マオ、諦めてください。
《 妖精市場 》での用は済みましたし、日が暮れるまで観光しましょう 」
マオ
「 そだな。
だけどさ、入国するのに妖精族を使役しないといけないのに、仮
セロフィート
「 はい?
人間の事情等
気にしなくて良
マオ
「 でもさ、これが原因で妖精狩人
セロフィート
「 そんな心配、マオがする事ないです。
妖精族を捕
マオ
「 どゆことだよ? 」
セロフィート
「 国内に出没する怪物
人間による妖精乱獲は減少します 」
マオ
「 セロ──、オレの知らない内に色
セロフィート
「 マオが熟睡してる間
マオ
「 そうかよ… 」
そんな訳で、オレはセロと一緒に《 妖精市場 》を出て、案内してくれる小妖精
◎ マオは浮気をセロフィートに阻止されました(笑)