⭕ わくドキ、妖精市場 1
◎ 妖精に関しては、ファンタジー要素を強くしています。
──*──*──*── 妖精市場
《 妖精市場 》の敷地面積は広い。
敷地は縦に長い柵で覆われている。
妖精,小妖精が逃げれない様にしてるのかな??
かなりの人が居る。
旅人や旅行者も多いみたいで、賑わっている。
仮使役をする妖精族を選びに来てるのかな。
マオ
「 へぇ~~。
妖精族を使役してる人も来てるんだな~~。
既に使役してる妖精族が居るのに何でだ?? 」
セロフィート
「 さて、何故でしょうね 」
マオ
「 なぁセロ──、此処に居る妖精族ってさ、小っさい小妖精しか居なくないか?? 」
セロフィート
「 妖精は奥にある大きなテントの中で見られますよ。
出入り口に近いテントには旅人や旅行者が仮使役する専用の小妖精を取り扱ってます。
中央に位置するテントには本使役する専用の小妖精を取り扱ってますね。
本使役する専用の妖精は高額なのでしょう。
貴族や富裕層を相手に商売をしていますね 」
マオ
「 へぇ、じゃあ真ん中のテントで見れる小妖精は富裕層以下の平民を対象にしてる──って事か? 」
セロフィート
「 そうですね。
先ずは滞在中に観光案内をしてくれる小妖精を見てみましょう 」
マオ
「 手前のテントだな!
幾つもあって悩むな~~。
テントに付いてるマークみたいなのは何だろう? 」
セロフィート
「 小妖精の属性を表してます。
魔法を使う人間も妖精族を使役します。
自分の得意な属性と相性の良い妖精族を使役する為の工夫ですね。
〈 ノマ 〉は属性を気にせず小妖族を決めれば良いです 」
マオ
「 ふぅん?
よし、1番左のテントから中に入って小妖精を見てみよう! 」
オレはセロと一緒に左端に建てられているテントの中へ入った。
マオ
「 ………………はぁ~~~~疲れたぁ~~~~。
色んな小妖精が居て、見るのは楽しかったけど──、まるで鳥籠動物園だな。
あんまり気分が良いもんじゃなかった…… 」
セロフィート
「 どの鳥籠にも特殊な鍵が付けられてました。
小妖精が鳥籠から脱走しない様に施されてます 」
マオ
「 脱走なんてするのか? 」
セロフィート
「 小妖精は妖精よりやんちゃで悪戯好きです。
鳥籠から抜け出しては、彼此で悪戯三昧するでしょう 」
マオ
「 妖精の悪戯か? 」
セロフィート
「 そうですね(////)
小妖精は妖精より子供っぽいです。
小妖精は1000年生きると妖精へ成長します。
小妖精は成人前,妖精を成人後だと思ってください 」
マオ
「 えっ!?
小妖精って妖精になるのか?? 」
セロフィート
「 小妖精の寿命は個体に依って違います。
1000年を迎える前に寿命を迎える小妖精が殆んどです。
妖精になってから更に1000年生きると精霊へ成長します。
精霊となれば寿命は無くなり、大自然と一体化して生き続けます。
勿論、妖精にも寿命がありますから、全ての妖精が精霊へ成長が出来る訳ではないです。
妖精が1000年も生き続ける事は難しいです 」
マオ
「 妖精が精霊に…………。
な、なんかさ、壮大な話だな? 」
セロフィート
「 そうですね。
人間が知らない小妖精,妖精,精霊の営みです 」
マオ
「 そっか、もしかしたら、此処に居る小妖精が長生きして妖精になったり、精霊になったりする可能性が有るんだな。
何かさ、そう考えると凄いよな…… 」
セロフィート
「 処で、仮使役をする妖精は決めました? 」
マオ
「 決めるったってさ、どの小妖精もセロを恐怖がって、微塵もオレと目を合わせてもくれなかったんだけどぉ!!
小妖精達から嫌われちゃったんじゃないか?
選ぶ処じゃなかったろうが! 」
セロフィート
「 やはり──、人間は騙せても妖精族は騙せない様です。
妖精族は本能で人形を畏れてしまう様です 」
マオ
「 “ やはり ” って事は、仮使役するのは “ 無理っぽい ” って事をセロは初めから分かってたって事かよ? 」
セロフィート
「 はい♪
何と無く察してました♪ 」
マオ
「 セぇロぉ!! 」
セロフィート
「 怒らないでください、マオ。
仮使役は諦めて、真ん中のテントも見てみましょう。
本使役の小妖精なら恐怖がられないかも知れませんし? 」
マオ
「 ……………………本当だろうなぁ~~~? 」
セロフィート
「 仮使役用の小妖精は誕生してから比較的若い小妖精が集められてます。
本使役用の小妖精は最低でも誕生してから100年は生きてる小妖精が集められてます。
年の功に期待してみません? 」
マオ
「 ………………分かったよ。
本使役用の小妖精が駄目だったら、本使役用の妖精から探す事になるよな? 」
セロフィート
「 マオ、本使役の妖精は駄目です。
ワタシが居ます。
浮気は許しません♪ 」
マオ
「 ………………じゃあ、小妖精の使役を出来ないかも知れないのかよ……。
何か、ガッカリだよ…… 」
セロフィート
「 マオ、未だ諦めるのは早いです。
さ──、真ん中のテントで小妖精を選びましょう 」
マオ
「 そだな~~。
駄目元で見てみるか…… 」
そんな訳で、オレはセロと一緒に敷地内の真ん中に建っているテントへ向かって歩いた。