✒ いけない密会 2
キノコン
「 セロフィート様ぁ!
マオ様ぁ! 」
マオ
「 キノコン!
と……と……とっ飛んでるぅぅぅぅぅ~~~!!??
何で飛んでるんだよぉ~~~~!! 」
空を飛んでるキノコン、可愛い~~~~♥️♥️♥️
セロフィート
「 ワタシも魔具を作ってみました。
試作品の性能を確かめてもらってます 」
マオ
「 魔具ぅ?
セロ、作ったんだな。
でも何でキノコンを飛べる様にしたんだ? 」
セロフィート
「 飛べないキノコンより、飛べるキノコンの方が神秘性が増します 」
マオ
「 確かに空を飛べるキノコンは神秘性が高まると思うけど……。
どんな魔具を作ったんだ? 」
キノコン
「 妖精の羽ですエリ 」
マオ
「 妖精の羽ぇ?
まさか妖精達から羽をもぎ取って──。
いや、妖精の羽には触れないんだっけな 」
キノコン
「 妖精の羽には浮游魔法と風魔法とが掛けられてますエリ。
振動で空を自在に動けますエリ 」
マオ
「 へ、へぇ~~…………。
凄いんだな…… 」
セロフィート
「 難しいコントロールを制御するとは、流石キノコンです 」
キノコン
「 キノコン内でコツを共通しますエリ 」
セロフィート
「 改良したら他のキノコン達にも届けましょう。
エカロトルに関する報告を聞きましょう 」
キノコン
「 はいですエリ!
御報告、致しますエリ! 」
キノコンは姿勢を正すとビシッと敬礼をする。
敬礼したポーズのままキノコンは介抱しいてるエカロトルの様子を聞かせてくれた。
エカロトルはキノコンに完全監修される事になるみたいだ。
間違った知識に洗脳されているエカロトルを正しい知識で洗脳し直すみたいだ。
マオ
「 結局、洗脳はするんだな~~ 」
キノコン
「 当然ですエリ。
〈 大陸神クワルチンクの化身 〉の御遣いとして活動する以上、正しい≪ クワルチンク大陸 ≫の歴史と〈 大陸神クワルチンク 〉の教えを叩き込みますエリ 」
マオ
「 叩き込むって……。
随分と乱暴な表現だなぁ~~ 」
セロフィート
「 キノコン、エカロトルに法衣を用意しました。
〈 大陸神クワルチンク 〉の教えを学ばせる時,正しい歴史を学ばせる時に着させる様にしなさい。
“ 神聖な授業を受ける ” という意識を植えさせなさい 」
キノコン
「 はいですエリ。
畏まりましたエリ! 」
キノコンはセロから法衣を受け取ると、ササッと何処かに直した。
一体何処に法衣を仕舞ったんだかな。
マオ
「 キノコン、エカロトルは元気になるのか?
弟勇者と仲間達のその後は話したのか? 」
キノコン
「 はいですエリ。
それとなく伝えましたエリ。
弟勇者は勇者の能力に身体を蝕まれて死に至る──と伝えてますエリ 」
マオ
「 えっ?
勇者の能力を制御する為に寿命を削られるとか、寿命が尽きたら勇者の能力に呑まれるとか──それは教えてないのか? 」
キノコン
「 それは流石に教えてませんエリ~~。
真実の全てを話す必要はないですエリ 」
マオ
「 そ、そだな…… 」
セロフィート
「 キノコン、エカロトルの事はコレからも任せます。
逐次、経過報告を忘れぬ様に──。
良いですね 」
キノコン
「 はいですエリ! 」
報告を終えたキノコンは妖精の羽を小刻みに震わせると宙に浮いて《 宿屋街 》の方へ飛んで行った。
マオ
「 ははは~~。
完全に使いこなしてるな~~。
流石、キノコンだよ 」
やっぱり空を飛ぶキノコンは可愛い♥️♥️
小さかったらもっと可愛いと思う。
リースの真ん中に魔法ステッキを持ったキノコンを付けたのを販売したら、絶対に売れそうな気がする!!
後でセロに相談してみよう!
セロフィート
「 マオ──、≪ 街 ≫に滞在してから11日後に次の≪ 街 ≫へ行きましょう 」
マオ
「 うん、分かったよ。
後、4日は≪ 街 ≫で観光デートを楽しめるんだな!! 」
セロフィート
「 未だ行ってない場所が在ります。
観光用の地図をキノコンに作らせました。
明日から残りの観光名所を巡りましょう 」
マオ
「 そだな!
後4日!
≪ 街 ≫を遊び倒そう!! 」
という訳で──、夕食は《 飲食街 》に在る高級料理店へ行って料理を食べた。
その後は《 娯楽街 》へ行ってカジノで遊んだ。
今日使ったデート代の10倍の金額をセロが稼いでくれたもんだから、カジノの経営者が泣きながらセロに交渉して来た。
セロがカジノの経営者と交渉なんてする訳がなくて、「 金庫の中に違法カジノで荒稼ぎした金貨が大量に有るでしょうに。それを使えば解決します。課金してください 」なんて言うもんだから、怖い人達に囲まれた。
戦い慣れしている戦士妖精も紛れていたけど、セロが負ける訳もなく睡眠魔法で眠らせて終わりだ。
結局、金庫の中に入っていた大量の金貨を丸ごと全部、拝借してカジノを出た。
セロは「 観光資金が増えましたね♪ 」なんて笑顔で言ってくれるけど、絶対に確信犯だよな。
オレには分かるよ!
多額の金銭が飛び交うカジノは何時だってセロの被害者だ。
違法カジノで稼いだ金だし、セロが貰っても問題ないよな!
マオ
「 セロ、カジノで遊ぶのは良いけどさ、やり過ぎて出禁になったりしないか? 」
セロフィート
「 心配しなくても出禁にはなりません。
潰れない程度に遊んでますし、違法カジノや裏カジノで儲けているカジノは速やかに買収し、経営者は〈 器人形 〉に変えてます 」
マオ
「 へ、へぇ~~。
既に動いてるんだな……。
程々にな? 」
セロフィート
「 ワタシは何時でも程々ですよ? 」
マオ
「 何処がだよ… 」
セロフィート
「 もう少し、夜更かしします? 」
マオ
「 う~~ん……何処に行くんだ? 」
セロフィート
「 マオは何処に行きたいです? 」
マオ
「 えぇっ!?
オレが決めるのかよ~~。
じゃあ、《 酒場街 》に行きたい! 」
セロフィート
「 マオ、酒場以外にしてください 」
マオ
「 セロが居てくれるんだから良いだろ~~ 」
セロフィート
「 駄目です。
他の場所にしましょう 」
マオ
「 ……………………分かったよ。
じゃあ、《 遊楽街 》は? 」
セロフィート
「 マオ──、ワタシが居るのに《 遊楽街 》です? 」
マオ
「 ご、御免なさい!!
他を探すよ!! 」
セロの御機嫌を損ねない場所をチョイスしないとだ。
う~~ん…………夜更かしするのに良い場所って何処だろうな?




