⭕ ようこそ、アップラシュナ王国 1
マオ
「 セロぉ~~~~、何時まで歩くんだよ……。
この≪ 大陸 ≫の怪物って強過ぎないか?
群れで襲って来るしさぁ~~ 」
セロフィート
「 平和ボケした勘を取り戻すのに持って来いでしょう? 」
マオ
「 何処がだよ!
オレにばっかり戦わせやがってぇ~~。
少しは援護してくれよ! 」
セロフィート
「 マオなら大丈夫です。
ワタシの自慢の弟子は、この程度の怪物に苦戦します? 」
マオ
「 そんな訳ないだろ!!
だけどさ、こんなに怪物が強いのは異常だよ。
フィールドを徘徊する怪物がこんなんじゃ、他所の≪ 国 ≫へ行くのは大変じゃないか? 」
セロフィート
「 その為に怪物除けの魔具が優れているのでしょう 」
マオ
「 怪物除けの魔具?
そんなのが有るなら使ってくれよ! 」
セロフィート
「 持ってませんし 」
マオ
「 〈 テフ 〉で構成しろぉ~~!! 」
セロフィート
「 マオ──、≪ アップラシュナ王国 ≫ が見えて来
マオ
「 ≪ アップラシュナ王国 ≫かぁ~~。
どうせならさ、≪ アップラシュナ王国 ≫の間
セロフィート
「 マオ、楽
マオ
「 鬼畜ぅ~~ 」
セロフィート
「 誰が鬼畜です?
ワタシは日
マオ
「 優しいなぁ、セロは! 」
セロフィート
「 どう致しまして♪ 」
マオ
「 嫌
セロと喋りながら道なりに歩いていると、前
セロとオレの前で馬車が停
馭者
「 アンタ等
セロフィート
「 こんにちは、馭
もしかして、≪ アップラシュナ王国 ≫から来
馭者
「 あぁ、そうだよ。
この馬車は乗り合い馬車でね、今から≪ ラハムートルタ王国 ≫へ向かうんだ 」
セロフィート
「 ≪ ラハムートルタ王国 ≫ですか。
魔法
馭者
「 あぁ、馬車に乗ってる御客は≪ ラハムートルタ王国 ≫の魔法学院へ入学試験を受けに行く人達さ。
それより、≪ アップラシュナ王国 ≫へ入国するなら妖精
マオ
「 妖精
………………妖精
人間に見えなかったり、触
馭者
「 そんな妖精
この≪ 大陸 ≫に生息している妖精
旅人なら《 妖精市場 》で滞在期間中、妖精
正門に居
セロフィート
「 御親切に有
此方
少ないですけど長旅の足
馭者
「 ──これは有
助かるよ 」
セロフィート
「 為になる情報を教えて頂けたのです。
御互い様です。
旅路の無事を祈っています。
お気を付けて── 」
馭者
「 太
旅人さんも観光を楽しんでくださいよ 」
馭
マオ
「 セロ、妖精
セロフィート
「 行って見れば分かります。
折角ですし、ワタシが妖精
マオ
「 えっ?
妖精
セロフィート
「 妖精
ワタシが妖精
マオ
「 オレが妖精
セロフィート
「 ボロを出さないで滞在中、妖精
マオ
「 ……………………自信ないかも…… 」
セロフィート
「 ワタシに任せてください 」
マオ
「 でもさ、妖精
セロフィート
「 マオ、ワタシは吟遊大詩人です。
どんな妖精
マオ
「 そだったな~~。
セロに任せるよ 」
まぁ、セロが妖精
セロは外見が美しいから、妖精
セロフィート
「 マオ──、見てください。
妖精
どうです? 」
マオ
「 どうって──、綺麗だよ(////)
妖精
髪もストレートになってるし、髪の色が光
セロの背中に生
セロフィート
「 妖精の羽です。
光
妖精の羽は太陽光
太陽光
マオ
「 へぇ~~。
妖精の羽って凄いんだな~~。
妖精の羽って取れたり出来るのか? 」
セロフィート
「 妖精の羽は1ヵ月に1度、生
背中から抜けた羽は消えてしまいます。
妖精
マオ
「 そうなんだ?
妖精の羽って不思議なんだな~~。
じゃあ、セロの背中に生
セロフィート
「 勿論、触
古代
マオ
「 だけどさ、どうやって妖精
奴隷紋みたいな紋章でも身体
セロフィート
「 人間に使役されている妖精
マオ
「 使役紋?
妖精
妖精族は人間より長命で智能も高く上位種です。
何
妖精族と仲良くなれば、理由が分かるかも知れません 」
マオ
「 この≪ 大陸 ≫の妖精
何
オレはセロのお蔭で妖精
セロフィート
「 ≪ 大陸 ≫が違えば〈 大陸の法則 〉も違いますし、慣れる迄は戸惑う事も多いでしょう。
マオにはワタシが居
遠慮せず、必ずワタシに頼ってください。
良
マオ
「 セロ……有
処
セロフィート
「 剣です。
戦士妖精に見せる為の飾りです。
≪ アップラシュナ王国 ≫に滞在中は、ワタシがマオの護衛役という事にしてください 」
マオ
「 えっ?!
じゃあ、今回はオレがセロに衛
セロフィート
「 はい♪
マオの刀
マオは護身術を使ってください 」
マオ
「 魔法
護身術だけか……。
まぁ、良
セロフィート
「 素手に決まってます 」
マオ
「 素手ぇ~~。
まぁ、良
セロフィート
「 折角ですし、マオも少年らしい旅人の服装に変えましょう。
徒歩で旅をしていては怪しまれますし、馬車を用意します 」
マオ
「 どんな馬車にするんだ? 」
セロフィート
「 屋根が付いている箱形馬車です。
馬車の中で寝泊まりが出来ます。
移動用の家だと思ってください。
馬車馬は〈 テ
マオ
「 馭
セロフィート
「 〈 器
容姿は人
“ もしも ” に備
戦闘用〈 器
マオ
「 馬車の護衛も兼ねる訳だな 」
セロフィート
「 兎
〈 器
マオ
「 オレは妖精
狙われたりしないか? 」
セロフィート
「 そうなったら面白くなりそうですね♪ 」
マオ
「 面白いのはセロだけだろ!
激しく不安だ…… 」
セロフィート
「 マオ、馬車に乗ってください。
出発しましょう 」
マオ
「 お、おぅ 」
セロに促
馬車の中は広
窓が無くて外