6話
魔族領にて
「最近弱小王国に一応行ってみたんだけどさ…」
そう呟くのは魔族の一人。
弱小王国とは猫と雀を召喚した国のことだ。
その王国は小さいながらも勇者を召喚できる国として他国から容認されている。
最近勇者召喚に失敗したと言われる王国に行った理由は王国が再度勇者を召喚すると言う噂が流れてきたからだ。
「なぜか鳥に見られてる気がするんだ」
「俺もだ。通りで歩いていただけなのに視線を感じるんだ」
「俺も俺も!この間広場に行ったら一斉に振り向かれた」
「見ているだけなんだけどな‥なんかこう背筋が寒くなるんだよな」
「わかるわかる。あれなんなんだろうな」
うーんと首を捻っているとバンと扉が開いた。
「おい!!あの王国また勇者召喚失敗したらしいぞ!!!」
「「「本当か?!」」」
「紋は光ったが何も出てこなかったらしい。こんどこそこの代は安泰だ!」
勇者召喚は魔力がとんでもなくかかる。充電するのに数十年から百年は必要になる。
それを補うべく何十人も魔力を注いだが失敗したらしい。
「ならあの王国はほっといても良いか。なんか気味の悪い鳥もいるし」
「そうだな。他の国に行くか」
王様達の知らないうちに魔族からの干渉は終わることになった。