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第56話 アフリカ!!

「あっ。アヤツまた失神しおった。ったく、モンスターのくせにだらしがない。」

そういえば、俺はお前を失神させた覚えがない様な気がする。

「おうよ。何日攻められっぱなしで逝きっぱなしになっても、気だけは失った事はないぞ。さすがに体力が辛くなったら土下座も辞さないけど。休ませてって泣き出すけど。それでもおんしは辞めてくれんけど。」

おおっ!漢がいる。女だけど。

漢字の漢と書いて、漢がいる。

「だって、気を失っている間の快感が勿体無いじゃん。」

ただの勿体無いお化けだった。


「勿体ねえ。」(市原悦子)

「勿体ねえ。」(常田富士男) 

「「勿体ねえ」」(2人)


いや、君らねえ嫁ーズ。どっちがどっちの台詞を言っているのか描写しないで、しかもト書で誰のモノマネしているのか書き出しちゃったら、もうこの小説は終わりだぞ。


「俺たち、終わっちゃうのかなぁ。」

「馬鹿野郎、まだ始まってもいねえよ。」


サユリさんがアニキのに方なんだ。

いやさ、最近最初の方を読み返したら、俺ちゃんと小説の主人公してんじゃん。そこら辺の生意気なオッさんとか貴族とかを題名通り殺しまくってんじゃん。

女の子にもモテまくったり失禁させたり腰抜けるまで攻めたり、痛快主人公してるじゃん。どうしてこうなった?

「女の子を失禁させる痛快主人公ねぇ。」

なんですかお嫁さん。失禁させるまで攻めたげようか?

「願ったり叶ったり。」  

…この人本当にどうしよう。

「パパがおかーさんをこうしたんでしょ。」 

そうかなぁ。本人の才能じゃないかなぁ。


「というわけで、あたしゃ帰る。媚薬も使わず、たかがローションのぬるぬるであんなんなるとは、セイレーンてのは弱え生きもんだな。」

ちょっと待て。ミトコロセメだけじゃなく、ピンク色の小さな卵がセイレーンの股間についてんぞ。手足を縛って、更にベルトでローターを固定してあるじゃん。ここからでもわかる程振動しとる。

白目剥いて涎ダラダラ垂らしてて全身が痙攣してる。

早く帰ってあげた方がいいんじゃない?

「アタシの巣を勝手に覗くな。なんだその、昔のマンガ映画みたいに、丸く窓開けて見てる奴は。」

おい。俺はローターなんか渡してねえぞ。

「作った。」

はい?  

「どこぞやの娼婦で遊んでたろ。張り型くれてアレくれないのは、画龍点睛を欠くもいいとこだろ?」

無邪気そうな声出して、龍諺出してんじゃねえぇ。しかも中身は100%下ネタだし。

「狙ってたのよ。いつ出そうかな。今かな

まだかな。まだかなまだかな学研のおばちゃん。」

知らんがな。


つうわけで、うちのドラゴンちゃんは帰って行った。…あいつ、媚薬なんか使っていやがったのか。

「媚薬で落としたご飯もまた美味しいから。自分の身体が制御出来なくて、戸惑った挙句おかしくなっていく女の子は最高だぞ。」

そうですか。

わざわざ言いに戻ってくんな。


さて、これからの進路だけど。

現在は大西洋ジブラルタル海峡沖数キロってところ。ここから新しい土地に行くとなると、西に向かってアメリカか、南に向かってアフリカか。


「「「アフリカ!(カー)」」」

いや、大体わかるけど、活字だけで、それも4文字だけでアストロ球団を表現すんのはさすがに無理だから。てか、ピヨちゃんや八咫烏まで何並んでんの。


「でも、慎吾様はわかってくれたし。」

何故かうちのお嫁さんの機嫌が良い。

「我が夫婦は、以心伝心です!」

最近、サユリさんが俺のお嫁さん設定も崩れ始めて来てる気がする。

「私は慎吾様以外の男性は知りませんし、これから死ぬまで慎吾様以外の男性を知る気もありませんから。」

いや、お嫁さんが貞淑な事は亭主として喜ばしい事だけど、なんだこの重さ。

「うふふふふふふふふふふふふふふ。」 

怖い怖い。


「あれ、最後はマサイ族相手に野球しに行くオチでしたっけ。滅茶苦茶ですね。」

ロッテ戦1試合で何巻費やしたんだって言うのは、星飛雄馬が1球投げるのに1週費やすのと並ぶ野球漫画あるあるだね。

ドカベンの最高傑作、明訓高校対土佐丸高校の選抜高校野球決勝戦だって、岩鬼エピ里中エピ山田エピ殿馬エピ満載して簡潔にまとめてるのにさ。あまりに31巻が名作すぎて、その先の話を忘れている人続出してる始末だ。

弁慶高校にどうやって負けたんだっけ?

「馬之助さんが選挙に落ちたので、小舟に乗って旅立ちました。」

それはマカロニほうれん荘です。


「象いっぱいいるよー。」

…いま、アストロ球団の話をしてたからさ、一生懸命膨らましたのに、ジェニーさん。いきなりスティーブの真似って。

そりゃ無いですよ。

「だってアフリカって言われても、ネタがありません。どうしましょう。」 

そういえば君は、魔王の解説者に雇ったのが最初でしたねぇ。

「下ネタ系の解説者は旦那様のエンシェントドラゴンが丸ごと持っていきましたし。」

天下のエンシェントドラゴンも、ジェニーにかかれば下ネタ女王になりましたか。

間違ってないけど。

「どうでしょうのアフリカ編ってそれだけだし。」

「あとCUEカメラとか?映像権利の醜い争い、それとミスターが道中飼ってたカメレオンとかも。」

「映像権利のどうたらは、ジャンボリーでもやってましたね。」

そこら辺は北海道テレビさんが頑張ったみたいよ。


「アフリカ行きは決定なんですか?」

いや、アメリカと一緒に店頭に並べたら、お前らが全員してアストロ球団ボケを始めやがったので、いつもの通り脱線が全く止まらないだけ。むしろ誰でもいいから軌道修正してくれ。

「アフリカだと、エチオピアとかエジプトとかですかねぇ。神話や歴史から選ぶのなら。ただし地味ですよ。人類史・世界史的には世界四大文明から古代ギリシャ文明の端っこのお話ですから。ピラミッドは宇宙人が作ったとか無いですから。アレは簡単な関数で手計算して出来てますから。」

ツタンカーメンが怒る様な事、言うんじゃありません。

「そういえば、ルパンの再放送見ると、何故かルパンがツタンカーメンのマスクを被って呪われる話に当たるって、誰か言ってだよね。」

唐沢商会のマンガかな?

「あと、G+で古い巨人戦を見てると、必ず篠塚が伊藤智仁からサヨナラホームランを打つとか。」

それは俺のあるあるです。


「でもさ、あの頃のルパンの中の人って不二子ちゃん以外、みんな鬼籍よね。」

それだけ昔の作品なんです。

「最初の不二子ちゃんて、色っぽくて、それとなく悪女な香りもして好きですよ。」

なるほど。ジェニーの好みは二階堂さん、と。いや、そんな事知ってどうすんの。

「妾の好みを把握する事は、主の甲斐性だと思います。」

不二子ちゃんの声優の好みを把握しておかなきゃなんないの?沢城でも増山でも無いって。

「増山さんはダメなの?」

「んー。パパァ!って怒られそう。」

増山さんは、バカボンママと殆ど芝居を変えてないからね。

「それに増山さんが最終回でガヤをやってんだけど、そこでも芝居を変えないから、ロボットが暴れている背後で沢山の不二子ちゃんが悲鳴を上げてるの。きゃー、あーって。」

まぁ、あの話は宮崎駿好みのヒロインを味わう回だから。小山田真希だっけ?

「あと、最後のスーパーヒーロー。あれ、尺読み間違えて、後から慌てて付け足したらしいじゃん。」

ジェニーさんはルパンマニアでした。

あと、あのおまけシーンは伝説とお考え下さい。


という事で、水中をのんびりと航行するセク車です。確か最初は雪原を走るただのSUVだったのが、アオシマのプラモデルみたいに色々な機能が(勝手に)増えてんだけど。羽根付けて空を飛ぶあたりまでは俺も管理してたんだけどさ。

轟天号とかブルーノアとか遊んでたら、取り返しのつかないことになっているわけで。

そこら辺は俺の軽口を間に受けて勝手に自分を魔改造(あ、かってに改造ネタを使えばよかった)し始めたセクサロイドがいるわけで。

「改造は難しくても絶望先生ならいけますよ。」

あ、こらサユリ。余計なことを言うんじゃない。あぁほら、ジェニーがラックから絶望放送のCDを選び出し始めた。

「あ、これゲストが初代しんちゃんの中の人の回だ。」

「いや、パパがCDを出さなきゃ良いだけでは?」

どうやら俺の周りは、俺の影響を受けてか、よくわからない能力を作者に無断で勝手に開花させてるらしいんだ。

「メタ展開が酷いのも、そのせいなのかなぁ。」

うちの作者も、他作品では真面目なファンタジーやライト文芸を書いてるらしいぞ。

なのに、こんな得体の知れない駄文を週に2〜3回テキトーに書き殴っているのが面白くて堪らないみたいで、わりかし本気で困惑してるんだ。

「そのうち、フニャコフニャオ先生みたいな事にならないと良いね。」

「あやうしライオン仮面みたいにね。」

…どっちかっつうと赤塚先生みたいな感じかなぁ。

テイストはすっかり魔伸映一郎さんだけど。

「15年も描いているプロの漫画家と殴り書きなろうラノベ作家を一緒にしてはいけません!」

はい。

…なんで俺がユカリさんに叱られているんだろう。


という事で、なし崩しにアフリカに向かっている俺達なのでした。

「あっぷとりむ。」

ユカリさん。沈黙の艦隊ネタはあと20年くらい封印しとかないと、痛いネタだよ。

「むう。」

「んじゃ、ノーチラス号とか。あっナディアがあった。」

えぬえっちけーは茶化すと面倒くさそうだからやめましょう。


別にまぁ毎回何かに襲われなきゃならない道理もないので

「それじゃ、この物語の意義が失われませんか。」

いや、お嫁さんさぁ。君らが延々と無駄話してるから、状況描写とか自然描写とか一切しなくなってるけどさぁ。

おまけにみんなしてクロストークしてるから、俺にだってもう誰が話しているのか把握出来なくなって来てんだから。

今だってサユリが後部座席から顔を出して喋ってくれたからお嫁さんさぁって言えたけど。今はさ、海中を車で潜航しているって狭い環境なんだよ。

ボケっとしてると、今俺達が何してるかもわからなくなってくる。

だから、ここらで一つ整理しとこうか。


俺。世界から世界を渡り歩くワタリ。様々な世界では各地を治める様々な神の願いを叶える為、神以上の能力を持つ万能者。

ただし、これは内緒の話。

「分かりました。」

「内緒なんですね。」

「どうしてパパが強いか初めて知ったよ。」

「ピヨ」

「カー」

…だからぁ。これは俺のモノローグでしょ。

共演者が知っちゃったら、設定も物語も崩壊しちゃうでしょ。そこすら壊しちゃったら、もう何でもありでしょう。

「それはとっくに…。」

「いや、奥様、それを言ったらおしめえヨォ。結構毛だらけ猫はいだらけ。」

「寅さんにまで手を出したら終わらないと思います。」

「うん、ユカリの意見採用!」

「あと、パパの為に。今の流れも忘れよう。」

「「忘れた!」」

「ピヨ」

「カー」

…まぁ良いや。


続いて我が女房。名前は秋津サユリ。

「秋津?」

お前が俺の姓を忘れて、だから自分の姓を忘れたのは2度目だぞ。

これはもう夫婦の危機ではないだろうか。

「いやいやいやいや。だって秋津サユリって名乗る機会ないもん。やあやあ我こそは、とか言ってる間に慎吾様が片しちゃうんだもん。」


「もしもし、そこの面白夫婦様。」

なんだナイト2000?

「私はいつナイトライダーになったんですかね。」

ノリツッコミをして欲しかったなあ。

「セクサロイドの仕事はスケベェであって、漫才の相方ではありません。」

そうだっけ。

「そうです!あと!」

何だい。原子力潜水艦が迫っている件かい?

「知ってたの?」

そりゃ、俺だし。


という事で、急遽次回開催。国籍不明原潜とのバトル。

「えー、私の紹介わぁ?」

「「わたくし(私)たちはー?」」

「ピヨ」「カー」

文字数を見てみなよ。全員の分までやってたら10,000文字超えそうだからやめたの。

「それで原潜出したの?」

うん。

「良い返事です。」

「「「納得いくかあ!!」」」

そうは言っても、次回へ続く。

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