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修行

んでもって、全裸姫がユカリさんからおたまを奪うと。

「ちょっと脂がキツいですね。灰汁を掬ってキャベツを葉のまま被せましょう。」

んだね。屑肉とキャベツのスープとしようか。

「お葱もありますね。微塵切りにして胡麻油で軽く炒めて香り付けにしましょう。」

「あの…」

なんか用ですか?お嫁さん。

「私だけお料理してないのです。」

「おかーさん、料理出来るの?」

「…焼いて食う?」

ユカリさん。おかーさんを虐めない様に。

「ふえええん!」

ほら、泣いちゃった。


「大丈夫ですよ。奥様。その為にわたくしが居るのです。奥様は旦那様との子作りに励んで下さい。」

「貴女はそろそろ服を着なさい。」

「有りませんもん。お城の地下牢で処女と一緒に捨てちゃいました。今のわたくしは裸が服です。」

「…慎吾様?何がどうなったらこうなるんですか?」


まぁ、偶に有る。深窓の令嬢たるオヒイサマが己のプライドと価値観を全部棄てざるを得ない体験を、代わりとなる快感と共に味わうと、人格が崩壊するパターンだね。

普通は、薬物と恐怖と監禁と快感と色々ごちゃ混ぜにする事で壊しちゃうんだけど。

犯罪組織が洗脳に使う最低の手段だ。


「私達、犯罪組織ですか?」

うーむ。国を二つ(夫婦で一個ずつ)潰しているから、最悪な犯罪組織と言われたら反論出来ないなぁ。

「私は何もしてません!」

お嫁さんが暴発して、帝国の正規軍を消滅させた事あったろ。具体的に三話位前に。

「パパ、メタ発言始めるには、まだストーリーが何も始まって無いと思うのですが。」

「しまった。しまりました。身に覚えが有りました。というか、身に覚えしか有りません。どうしましょうどうしましょう。」

「旦那様?奥様ってこんなサザエさんみたいに愉快な方なんですか?」

君までメタ発言したら話が先に進みません。

面白いから良いけど。

「いーんだ。」

取り敢えずユカリさん?どうも人間族は調子に乗ると、取り返しのつかないところまで滅茶苦茶になるから。

ピヨちゃんと一緒に軌道修正をばね。

「ピ?」

ピヨちゃんが胸ポケットから顔だけ出してくる。

「ピヨちゃんもマヨネーズ作っている段階で、良い加減滅茶苦茶になって居ると思うの。」

「…ピヨ…」

「わぁピヨちゃん落ち込まないで!」

前回作っていたのがマヨネーズってバラしちゃって居るけどさ。

そろそろ朝ごはんにしようよ。


とは言え、自称性奴隷のオヒイサマをいつまでも素っ裸にしておく訳にもいかんので

「わたくし的には、そろそろ解放感が快感になって来ていて楽しくなり始めなのですが。」

ご飯に「毛」が混じったら嫌でしょ。

「それもまた一興。」

「慎吾様。この子なんか怖いです。」

知らんがな。


サユリさんが矢絣着物に袴、草履という大正浪漫なハイカラさんなので、オヒイサマには何来て貰うかなぁ。もぐもぐ。

「しまったぁ。裸だとお汁が溢れると熱いわ。こっちの方はまだ開発されてなかったかぁ。旦那様、次虐めてくれますか?早く快感になる様にしないと。」

知らんがな。

というか、君は何行か経つ内に、どんどんおかしくなってるな。もぐもぐ。


ふむ。

巫女さん…は、サユリさんと被るんだよなぁ。もう処女じゃないし。

「ガッツリ頂かれました。」

半分、俺が強姦された様なものだけんど。

女の子だからなぁ。セーラー服?ブレザー?ミニスカポリス?(古い)

てか、お前歳なんぼや?

「わたくし?わたくしは12で御座いますが?」

じゅうに?ありゃ、ちょっとストライクゾーンから外れてるな。内角低めにスプリット落とされたのを掬い上げたらスタンドインしちゃった様なもんだぞ。

「慎吾様!それは犯罪です!」

だよなぁ。日本じゃ普通に逮捕案件だ。

「けしからん!けしからんぞぉこのおっぱい。この腰の縊れ。丁度良く肉がついで色気が滲み出るこの太腿。犯罪と言わずして、何と言おう!」

はい?そっち?

「貴女生理は?」

「月の物なら昨年から。」

「ほら見なさい。生理が始まって居る、つまり子供が産める。慎吾様が彼女を抱く事は別に犯罪では有りません。」

そんな力説されてもですね。

「私より3つも歳下なのに、貧相な私よりもスタイル良くて。これはもう嫉妬です!犯罪です!」

「と言われましても、わたくしのこの肢体は近親相姦の果てに産まれた奇形も良いとこなんですが」

「近親相姦なんか珍しく有りません!」

そうなんだ。というか、ここまで燃えてるお嫁さんも珍しいな。

「盛ったら、大体ああなるよ。」

ユカリさんは身も蓋も無い事言わないの。


で、考えたのは単純に着物。呉服。和服。

何と俺。着物の着付けが出来るのでした。

とは言え、長襦袢からあーたらこーたら着付けさせるには普段着として不便なので。

ぱんつとブラ、キャミソールを下着に簡単に帯で止めただけの着物姿に。

足元はお嫁さんと同じ、白足袋に草履。

長めの髪はアップにして、頸を全開にしよう。うむ。12歳とは思えない色っぽさだ。

「あの。この服、腿が締め付けられて歩き辛いです。」

うむ。着物には着物のメリットがあってな。

「何でしょう?」

まず、こうやって袂から手を突っ込めば、気軽におっぱいが揉める。揉み揉み。

「なるほど。しかし旦那様の愛撫は絶妙過ぎて、揉まれているだけで腰が抜けそうです。」

そうなった時は、ぱんつを脱いで気軽に交わりが可能なり。

これは、お嫁さんの袴には出来ない芸当だ。

「良いなぁ」

「いーんだおかーさん」

「良いなぁ良いなぁ」

「パパ。おかーさんがおかしい。」

いつもの事だよ。

「で、旦那様はいつ挿れてくれるのですか?待っています。街草臥れました。乾いて来そうです。」

いいから、みんな飯を食え!


さて、本日の予定というか今後の予定だけど

「しますか?」

「しましょう。」

うん。馬鹿が増えた。


まずはサユリさん。貴女は修行です。

「修行なら毎日してますが。」

まぁねぇ。一本歯の下駄履いて素振りをしてるのは見てるし、体幹が安定して来たのも見ればわかる。

15歳の少女とは思えない身のこなしだ。

けどさ、それが何処まで貴女だけの能力かわからない。

「はてな?どう言う事でしょうか?」

クエスチョンマークを頭から出して、はてなと言う人は初めて見ました。

俺のお嫁さんは、日に日に剽軽度が増していくなぁ。免許皆伝を授ける時は、面白剣士と副題を付けようかしら。

「確実に師匠の教え(影響)にて御座います。」

「ねー」

知らんがな。


つまりだ。こないだの帝国軍を壊滅させた暴走。毎晩どころか隙あらば夫婦のまぐわいを求める性欲。もうさ、15歳の少女の域を超えてんだ。

「私をこうしたのは慎吾様です。」

度が超えてんだよ。貴女もう人間を辞めかけてる。

「はぁ。」

つまりだ。貴女は体内にアイツを飼っている。使役している。

アイツは蛇身であり邪神である。いくらアイツの本性が「善」であっても、フィードバックする能力は、人間には過大過ぎた様だ。

「蛇神様を使役させたのは慎吾様です。」

そうなんだけどさ、普通は人間の身体や能力と相殺し合って、ある程度はブレーキが掛かるもんなんだ。

だって人間の身体が耐えられない。

「私、特に身体の変調は感じてませんけど?」

つまりはそう言うこった。相性が良過ぎんだな。ヒトとして生きていくには、蛇神の能力も飼い慣らす必要がある。

「はぁ。それって必要なんですか?」

将来、産んだ子供をうっかり殺しちゃうお母さんになりたくないのなら。

「……………。」

……………。

「私、慎吾様のお子をうっかり殺したく無いです。」

はい、修行するよ。

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