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帝国軍来襲

んなこんなで。

のんびり街道を進み、宿屋では毎晩お嫁さんを気絶するまで可愛がる旅は。


全く進まなかった。


第一に俺が寄り道ばかりしているから。

第二に俺に可愛がられる事だけを楽しみにしているお嫁さんが、俺にベタベタ張り付いて

ちっとも前に進めないから。

姫様?そんな人いたね。


いいか。

これは特殊な才能が必要だから、俺に出来てお前に出来なくても不思議ではない。

「わたしはー?」

んー。エンシェントドラゴンのユカリさんなら、別のやり方というか、別の法則で出来んじゃないかなぁ。

うちのドラゴンちゃんは、口からなんだかわけのわからないエネルギー吐いて、村一つ燃やしてたし。

つまり火くらいは普通に吐いてたし、金色三つ首宇宙怪獣みたいにピロロピロロ言いながら怪光線を放っても、ドラゴンちゃんなら驚かないし。


イメージとしては、中空から何かの謎エネルギーを集めてみる事だ。

そのエネルギーを練っていって練っていって。かめ◯めナントカでも何でもいい。

気合いと共に、中空で練った何かを思い切り前に突き出す。

すると、だ。


轟音と共に謎エネルギーは大地に深い谷を刻み、刻んだ谷の先にあった山は谷になった。山頂からぽっかり、山がV字型に切れてなくなってる。キレットとは英語らしいけどよく言ったもんだなぁ。


「ええと。地形が変わってしまいましたよう。」

うん。そうしたからね。

お隣の国では、これでお城を吹き飛ばしてみました。

「敢えて触れませんでしたけど、アレはやはり慎吾様の仕業でしたか。」

一応、バレないうちに逃げ出したつもりだったんだけどなぁ。

「隠してなかったじゃないですか!」

まぁねえ。

「まぁねえではありません。ほら見なさい。帝国軍さんが失禁して、腰抜かしてます。」


いやあね。

お嫁さんの特殊スキルによって、一角黒熊のご飯になり、後日スタッフに美味しく頂かれた兵隊さん達の仇と称して、人通りの耐えた荒野に追い込まれてみたのさ。

日本語がおかしい?いつもの事いつもの事。

俺の言う事は、行間どころか、句読点の間を読みなさい。

で、何やら攻めかかって来たので、対人海戦術用とした対処法を家族に教えていたんだよね。


拡散式じゃなくて、集中式にしてみたら山が一個無くなっちゃった。

だよなぁ。地球艦隊を全滅させた白色彗星の表面ガスをひっぺ剥がしたのは、総統のアドバイスを受けた真田さん改良の集中式だったし。


「何を言ってるんですか。というか、この後どうしましょう。まだ万は残ってますけど。」

逃げればいいのにね。

「みんな失禁してるし、腰抜けてるみたいだし。」

ユカリさん。あまり本当の事言うと、大人でも泣いちゃうんだよ。

「聞こえてないから大丈夫だよ。」


ユカリさんとサユリさんを展開させれば、この国滅ぼせるけどなぁ。どうしよう。

「私は別に一国を滅ぼす気はないのですが。というか、すっかり慣れてしまっている私の価値観はどうしましょう。」

んじゃ、やってみる?

「え?出来るの?」

お嫁さんは、八岐大蛇を使役してるしね。

やってみ。

お嫁さんの場合は、中空からじゃなくて、体内の何か(コ◯モ?)を燃やすんだ。

「何か?何かってなんでしょう?」

なんとなく。なんとなーく身体の中で何かが溜まってるイメージを持ってみい。

「こ、こうですか?」

そうそう、ある程度溜まったらスパーク!

「そいやあー!」


あらら。荒野から全ての人間が消えちゃったよ。さすがは大魔女サユリさん。

「わーたーしーはーけーんーしー。」

説得力ありません。 

「うーん。おかーさん、絶対にユカリより強いなぁ。パパだけかと思ってたのに、おかーさんに負けるか。パパ、ユカリも鍛えて下さい。ユカリも弟子入りするのだ。」

「待ちなさい待ちなさい。一番弟子はおかーさんですからね。お父さんにいぢめられる特権を持っているのもおかーさんだけ。」

「パパに苛められるのはキョーミあるけど

姉様に叱られるから我慢なのです。」

…うちのお嫁さんと娘はマゾヒストらしい。


別にムチとか振るってないんだけど。

「逝っても逝っても攻められて攻められて、気を失うまで逝きっぱなしにされる私の身にもなって下さい。」

んじゃ、今晩はソフトでいく?

「……。比べさせて。試させて。」

いや、貫通前の初夜にあそこまで乱れまくった女の子は珍しいんだけど。

そういう体質じゃないの?


という訳で、帝国兵団は全滅しました。

俺じゃないよ。俺は地形を変えちゃったけど、殺したのは、せいぜい一割くらいだもん。

自然を大切にして、残りの九割の人間だけを文字通り蒸発させた、中性子爆弾みたいな事をしまくりやがりましたのはお嫁さんだもん。

というか、蛇神の意向かな。

「一応、神格を持ってますからな。自然に優しく!」

「うひゃあ!蛇神様どこから顔出してんですか?」

「どこからというか、ほとから?」

「なんですか!そのエロ駄洒落。」

「なんかヌルヌルしてて、出やすかったからの。」

「いやん。」

女陰から顔を出す蛇って、そのまんまじゃん。てか、お嫁さん照れてるし。濡れたのね。 

「どうしましょう。慎吾様、こうしましょう。早く宿に行きましょう。ご飯なんか後回しでいいの。」

盛り出したし。




「優しいのは嬉しいけど物足りないの。」

朝から何言ってんの?

「そうね。優しいのは精神的に深いところまで裏返される感じ。激しいのは身体の深いところから裏返される感じ。」

「おかーさん良いなあ。」

俺は顔が裏返しになる様な大欠伸。

これはアレだな。蛇神がいる事の副作用だ。

蛇は性欲の象徴だもんなぁ。


つうわけで。俺達は無事に帝都に入った。

何をもって無事というかは、後世の歴史家に判断を任せよう。

けしからん評価を下してやがったらぶん殴りに行こう。

俺は後世の歴史家よりも長生きするからね。


さてと。

宿を取るか。姫のところに行くか。

いっそのこと…

「宿を取りましょう。」

まぁサユリちゃんのエッチ。

「…一応ちゃん呼ばわりされてもおかしくない歳ではありますが、旦那様にちゃん呼ばわりされると、なんか身体の奥がウズウズします。どうしましょう。」

知りません。


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