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0話「プロローグ」

初めて書くジャンルです。

至らない点も多いと思われますが、気軽に読んでいただけると光栄です。


 夕日が影を伸ばす。

 夏の終わりを告げる、涼しげな風。

 なびくカーテンが、どこか寂しげに見えた。


「ごめんなさい!」


 彼は、彼女が頭を下げるのを呆然と見ていた。

 そのまま教室を出て行く彼女。

 一人取り残された彼は、唖然としていた。


「まじ?」


 ぼそりと呟く彼の独り言は、茜色に染まる空へと消えていった―――




 ――窓から見える朝焼け。

 彼はやる気のない目で眺めていた。

 長く伸ばした髪。

 寝不足続きでろくに開かない目。

 身長は平均ほどの一般的な高校生。

 この物語の主人公、戸田純平 (とだ じゅんぺい)だ。

 彼が振られてから2年。

 他人を好きになるだけ無駄だと、彼は思うのだ。

 ふと起き上がろうとしたとき、携帯が鳴り始めた。

 表示名はじぃじ。

 彼は嫌そうに携帯を眺めながらも、電話に出た。


「もしもし?」


『おぉ、元気にしておったか?』


「元気じゃないよ……っでなんの用?」


『そろそろお前さんにも嫁が欲しい時期じゃと思ってのう』


「は?とうとうボケたかじぃじ」


『ボケてはおらぬ』


 絶対にボケてるだろ。っと、彼は思うのだ。

 純平の中で渦巻く感情。

 

「恋愛はもうしたくないんだ」


『んー、じゃがのぉ』


「そろそろ学校いくから切るよ?」


『そのことなんじゃがな。転校届けだしてあってのう……』


「……は?」


 自分の知らないところで進んでいたことに、純平は眉を寄せた。

 いきなり転校届けだしてあると言われたら、誰でも驚くだろう。

 どうやら転校手続きも済ませてあるらしく、純平は身支度をしておけとだけ言われた―――




 ―――そしてここは船の上。

 照らしつける太陽。

 気持ちがいい潮風。

 なびく髪を押さえながら、カモメ達と共に海を渡る。

 向かう先は、四国より南にくだったところにある浮ノ沖島。

 本土から船で約30分ほどのところにある、そこそこ大きな人工島だ。

 人口約3万。 

 海洋研究が進むにつれ、人が増えていったとか。

 電話での説明によると、純平の父もこれくらいの歳にこの島に流されたようだ。

 そこで女性と知り合い、結婚して純平を生んだ。


「そんなこと知るかぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」


 なぜこうなった。っと、純平は思いながらも何もない海へと叫ぶのであった。

これからゆっくりと更新していこうと思います。

では、次回もお楽しみに!

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