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木瓜-1
私は、夜に見た月を長い昼間の後に見た。
その夜に見た月は、私に優しく、微笑し、言葉を送ってくれた。
「私は、ずっと貴方を見ていました。野茨のような貴方を、ずっと。」
その声に、私の心は全て満たされた。
しかし、その、心を満たしたものは、喜びと、もうひとつあった。
それは、甘酸っぱい気恥ずかしさであった。
その感情から逃れるように、夜に背を向け、私は昼へと逃げ出した。
次第に心が空になって行くのを感じながらり私は、まだ月のことを考えていた。
一目惚れ(ひとめぼれ)、そう言っても過言ではなかった。
一目で私は、虜になってしまったのである。
私は、月のことばかりを思い、昼間の間、月を愛おしく想い続け、昼間の空にも、月を探すようになっていた。
「私はまるで、木瓜だ...」
そう想いながらも、私は、まだ月のことを考えていた。
最近、花言葉の本を貰いまして、花にはまっています。
コスモスの花言葉なんて、乙女の純真ですから、処女厨はコスモス食って生きてるのかなぁ、なんて思います。
そんなわけないか。