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ヒューマン  作者: マシター
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アダルト

小学生の頃、PCを使い、その頃流行っていたフラッシュなどを見た。

私の町は田舎だったので、インターネットの通ったPCなど、置いている家がまず、少なかった。

しかし、私の父は、仕事上よくPCを使う人間だったので、小学一年生頃からPCに触れてきた。

初めて触れた、インターネットの世界は、楽しくて仕方がなかった。

よく、友と一緒にYoutubeなどを見たものだ。

そんなある日、家に1人だけになった。

すぐに友を家の電話で呼び、PCで遊んだ。

いつも通り、たどたどしくローマ字を打ち、『おもしろ フラッシュ』と、検索する。

いつも通り、ドラゴンボールのgifや阿部高和と顔を交換されたベジータのコラ画像などが見えた。

その中に、スーパームービーズと表記されたURLが貼ってあった。

なんの躊躇もなくそこを押すと、ストラックアウトのように9枚の画像が表示されたサイトに飛ばされた。

ドラゴンボールGTやワンピース、ナルトなど、少年心をくすぐる画像だった。

そのころ、死ぬほどドラゴンボールが好きだった私は、友の目の前で画像をクリックした。

すると見たこともない世界が広がっていた。

女が男のナニをしゃぶり、ちんこがデカくなるサプリをお勧めしてくる。

何が何だか、私は理解できなかった。

横にいた友も同様であった。

しかし、1つだけ分かることがあった。

これを見られたら、絶対に怒られる。

急いで、閉じるボタンをクリックするが、そこで待ってましたと言わんばかりにPCがフリーズした。

ふはは、笑えねえ。

そこで、私の直感が囁いてきた。

「これを家族に見られたらマズイ」

そんなん分かっとるわ!と、閉じるを連打する。

しかし、PCは全く反応を示さない。

許さねえからなWindows2000

その時、私の友人にPCの神が舞い降りた。

友人は真横にある電源コードに手をかけながら、私の目を見てきた。

静かに頷き、コードを引き抜く。

画面に暗転が訪れ、私たちはハイタッチをした。

あの時もし、電源コードを引き抜かなかったら、私たちはどうなっていたのだろうか。

そんな背筋が凍るような過去を思い出した、春の終わり。

ほんとこわかった

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