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1分で読める短編シリーズ

線香花火

作者: 優木貴宏

家の縁側で二人で静かに線香花火を見ている。


近所のお祭りが終わり二人して浴衣を着ているのだからこのまま間着替えるのはもったいないので花火をしようということになった。


今度家族でやろうと思ってお父さんが買ってきてくれていた花火をお母さんが二人でやりなさいと渡してくれた。


お父さんには後で謝っておこうと思う。


それにしても花火はきれいだ、一通りの花火を終えていまは残った線香花火を二人で静かに見守っている。


二人の大事な時間が終わりを告げるかのように一本、また一本と線香花火が散っていく。


最後の二本の線香花火になり、それを二人で静かに見つめる。


彼の花火が先に消え、残りわずかになった私の線香花火を二人で見つめる。


花火が消えたとき


「また来年もこうやって花火をしようね」


といってくれた。


その言葉を聞いた私はまた来年も幸せな日が来る事を願いながら、彼の肩に頭をそっと寄せた。

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