猫人国物語~J~
1888年11月上旬の夜、私はロンドンの郊外で1人の男と出会った。銀色の髪に浅黒の肌、すらりと高い長身で顔には愉快そうな笑みが張り付いたような如何にも怪しそうな男だ。男は〝ネコク〟と名乗り私にこう言った。
「やぁやぁやぁ。君はここでは随分と生き辛い趣味をお持ちのようだ。どうだい?僕と来れば楽しくて生きやすいトコロに連れてってやるぜ?」
怪しい男ではあったが私が男についていくのにその話は充分すぎる提案だった。
「やぁやぁやぁ。君はここでは随分と生き辛い趣味をお持ちのようだ。どうだい?僕と来れば楽しくて生きやすいトコロに連れてってやるぜ?」
怪しい男ではあったが私が男についていくのにその話は充分すぎる提案だった。
プロローグ Ⅰ
2017/03/19 01:33
(改)