第3章:ミラ商会の発足と「灯」の基盤
翌朝、俺はセレナを連れてウェデリアの街の商業区へと向かった。目指すは、有能でありながら理不尽な理由で表舞台から消えかけている「訳あり」の商人たちだ。
商業区の片隅にある、人通りの少ない酒場で俺たちはその男を見つけた。ガウェイン(35歳)。彫りの深い顔立ちをした、大人の色気が漂うセクシーな男だ。彼はかつて大規模な商売を切り盛りしていたが、その清廉で真面目、かつ紳士的な性格を悪党につけ込まれ、はめられた挙句に商会から追放されていた。現在は執拗な嫌がらせを受け、職すら奪われている状況だった。
「あんたの商売の実力、俺に貸さないか? 嫌がらせをしている連中ごと、商売の常識を塗り替えてやる」 ガウェインは驚きつつも、俺が語る「大規模な流通計画」を聞き、その瞳に静かな情熱を宿した。
次に向かったのは、露店街の端で呆然と立ち尽くしていた女性のところだ。大手商会の元幹部候補生だったミラ(27歳)。高身長で、服の上からでもわかる抜群のプロポーションを持つ美人だ。
彼女もまた実直で真面目な性格だったが、その有能さを妬んだ悪党たちに冤罪を着せられ、商会を追われていた。
「私……。このまま、終わるわけにはいかないんです」
ミラは震える声でそう絞り出した。その瞳には、濡れたような悲しみと、それを焼き尽くそうとするほどの強い意志が同居している。彼女の持つ、有能ゆえの孤独と真っ直ぐな気高さは、隣に立つガウェインのそれと共鳴しているようだった。
「お誂え向きだ。俺たち三人は、全員『持たざる者』というわけだな。だが、失うものがない人間が一番恐ろしいということを、あの連中に教えてやろうじゃないか」
ガウェインが不敵に、それでいてどこか優雅に微笑む。
ロベルトの提案した計画は、単なる復讐ではない。既存の商会が利権を貪るために作り上げた「無駄な仲介」と「不透明な価格設定」を、圧倒的な効率と信頼で破壊する、流通の革命だった。
「まずは、拠点を確保しましょう。表向きは寂れた運送屋……。でも、そこを世界を繋ぐ心臓部にするんです」
ミラの言葉には、すでにプロフェッショナルとしての冷徹な計算が宿っていた。彼女は流れる髪をかき上げると、ロベルトに向かって深く、そしてしなやかに頭を下げた。
「ガウェインさんが信じた人なら、私も信じます。私の全てを賭けて、あなたの計画を形にしてみせる。……よろしくお願いします、ロベルトさん」
こうして、商業区の片隅から「静かな反乱」が始まった。 実直ゆえに踏みにじられた二人の天才と、その価値を見抜いた男。彼らが動き出した時、街を支配する強欲な商人たちは、自分たちの足元が音を立てて崩れ始めていることに、まだ気づいていなかった。
ロベルトは決して表舞台に立たない。ギルドや権力者の「駒」にされることを嫌い、対外的にはミラの商会として振る舞わせている 。そんな中、バッシュ(35歳)が加わったことで、俺たちの狩りは完璧な事業へと変わった。
バッシュのナイフは、獲物を迷いなく資源へと変えていく。
バッシュ(35歳): 驚異的な技術で獲物を「食肉」「素材」「内臓」「骨」の4つに完璧に解体する。
ガウェイン(35歳): 希少な「素材」と「骨」を引き取り、騎士団や薬師へ高値で売り捌く。
ミラ(27歳): 精肉店と、内臓や肉を提供する「焼肉屋」を併設して経営する。
焼肉屋では、今は魔法で作った「醤油・味噌・タレ」を使っているが、将来は自社生産する計画だ。現在はロベルトが用意した「岩塩」による焼きを主軸とし、その旨さで街の話題を独占している。
店を任せるミラの部下たち6人を、セレナが平原へと連れ出した 。ロベルト直伝の「2の乗数魔法」を叩き込み、一気に戦力として引き上げるためだ 。
訓練メンバー: ミラ、カイル、ルーク、エマ、リナ、サキ、ジンの7名。
詠唱を捨て、イメージを刷新して上書きする 。
火・水・風・土・光の5属性バレットの取得 。
2の乗数魔法(2, 4, 8, 16, 32...)による連射。
連射しても消費MPは1発分という「出鱈目な理屈」の習得 。
「いい、魔法はイメージよ。常識を捨てなさい!」 セレナの号令とともに、新人たちの放つバレットが平原を埋め尽くす。 ロベルトの「サーチ」で捕捉した魔物の群れを、彼らが「2の4乗(16発)」や「2の5乗(32発)」の連射で次々と屠っていく 。
数日間の猛特訓により、ミラを含む7名全員がレベル20に到達した。 全員がアイテムボックスを授与され 、2の乗数魔法という「理不尽な火力」を扱えるようになっている。
これで、裏から世界を動かすための「名前なきパーティー」の基盤が整った。
収支報告書(初月分)
今回の売上は、ロベルトとセレナがパワーレベリングを兼ねて狩った「アースドラゴン」「ワイバーン」「オーガの群れ」などの高ランク魔物が中心です。
1. 素材・骨 部門(担当:ガウェイン)
かつての人脈を駆使し、騎士団や魔導工房へ卸した売上です。
ドラゴンの鱗・皮: 金貨 45枚
オーガの角・牙: 金貨 12枚
各種魔石(中~大サイズ): 金貨 30枚
高純度の骨(薬理・武具用): 金貨 18枚
売上小計: 金貨 105枚(約2,100万円)
2. 精肉・卸売 部門(担当:ミラ)
バッシュが最高鮮度で捌いた肉を、街の高級宿や一般市場へ販売した売上です。
ドラゴン肉(ブロック販売): 金貨 25枚
オーク・ベア肉(一般卸): 金貨 15枚
希少部位(限定販売): 金貨 10枚
売上小計: 金貨 50枚(約1,000万円)
3. 焼肉店「ロベルトの灯」 部門(店長:エマ / 統括:ミラ)
岩塩焼きと魔法のタレ、そして内臓料理による爆発的人気店の売上です。
岩塩焼きコース(主力): 銀貨 150枚
ホルモン・内臓料理(新規層): 銀貨 80枚
酒類(ビール含む)・その他: 銀貨 70枚
売上小計: 銀貨 300枚 = 金貨 30枚(約600万円)
■ 合計売上
総計: 金貨 185枚(約3,700万円)
初月から恐ろしい数字が出た。バッシュの解体精度が高いおかげで、本来捨てるはずの部位まで金になっている。 ガウェインの交渉力も無視できない。ギルドを通せば半分以上引かれていたはずの額が、まるまる手元に残っている。
次の課題は、この利益を隠匿しつつ、後輩6人とセレナの給与、そして将来の「醤油・味噌工場」建設のための用地買収に回すことだ。
爆発的な利益を叩き出した初月を経て、組織はさらなる拡大へと舵を切った。ロベルトは自身の存在を徹底的に隠し、表向きは全て代表のミラが仕切る「ミラ商会」の事業として展開させている。
店名もロベルトの名は冠さず、ただ**「灯」**とした。
1. 従業員の増強(30人の新規雇用)
ミラとガウェインの厳しい審査により、新たに30人を雇用。
各店の即戦力: 調理・接客に20名。
解体の後継者: バッシュの技術を盗ませる見習い5名。
物流・警備: 5名。 彼らには「出資者の正体を探るな」という鉄の掟が課されている。
2. 「灯」10店舗の同時展開
ウェデリアの街の主要箇所に、一挙に10店舗を新設。
看板メニュー: 鮮度抜群の肉をシンプルに味わう「岩塩焼き」。
秘伝のタレ: ロベルトが魔法で生成した醤油・味噌・タレ。これは「ミラの生家に伝わる秘伝」という建前で、ロベルト自らが各店舗の地下倉庫へ転移して補充している。
経営スタイル: 各店舗には精肉店を併設。街の肉の流通を「灯」が支配する形を作り上げた。
3. レベル20の実戦部隊
店が拡大すれば、当然、妬みや嫌がらせも増える。しかし、店を任されているミラの後輩たち(カイル、ルーク、エマ、リナ、サキ、ジン)は、セレナの特訓によりレベル20に到達している。
彼らは全員「アイテムボックス」を持ち、不測の事態には「2の乗数魔法」を放てる、街の騎士団すら凌駕する戦闘集団だ。
ロベルトはサーチで街の動向を監視し、不穏な動きがあれば、影から彼らに指示を出す。
■ 拡大後の組織図
黒幕(秘匿): ロベルト(Lv50)
教育・遊撃: セレナ(Lv50)
表の代表: ミラ(27歳 / Lv20)
外交・素材卸: ガウェイン(35歳)
解体総責任者: バッシュ(35歳)
店長クラス: ミラの後輩6名(Lv20)
一般スタッフ: 30名
「灯」の勢いは止まらない。これだけの利益があれば、次の段階である「醤油・味噌の原料生産」のための隠れ里や農園の買収も容易だろう。 表向きはミラの商会が急成長しているように見えるが、その裏で俺とセレナが全ての「理」を握っている。
組織が11店舗に拡大し、扱う利益が巨大になるにつれ、身を守る力は不可欠となった。ロベルトは、新しく雇った30名と、幹部であるガウェイン、バッシュもセレナの元へ送り込み、徹底的な底上げを命じた。
すでに35歳として円熟味のある二人は、魔法の習得も早かった。
ガウェイン(35歳)は、商談での護衛や不測の事態を想定し、光魔法と「サーチ」を重点的に強化した。
バッシュ(35歳)は、解体の精度をさらに高めるため、指先にまで意識を集中させた「土バレット」と、精密な魔力操作を習得した。
二人ともロベルトが伝えた「2の乗数魔法」を使いこなし、実戦でも引けを取らないレベル20へ到達した。
「灯」を支えるスタッフ30名も、セレナによる苛烈な訓練を受けた。
まずは既存の魔法の型(詠唱)を捨て、イメージを刷新して上書きする作業から始まった 。
「魔法はイメージ」というロベルトの教えを徹底し、詠唱なしで発動できるよう訓練を重ねた 。
火、水、風、土、光の5属性バレットを習得させ、連射技術を叩き込んだ 。
ロベルトが「サーチ」で捕捉した魔物の群れを相手に、セレナが新人たちに実戦形式で「狩らせる」ことで、短期間で全員をレベル20まで引き上げた。
組織の現状と「理不尽な火力」
この猛特訓により、組織の全メンバーが「出鱈目な火力」を扱えるようになっている。
ロベルト(Lv50)とセレナ(Lv50)を筆頭に、幹部のミラ、ガウェイン、バッシュ、そしてリーダー格の6名、さらには一般従業員30名に至るまで、全員がレベル20以上に到達した。
全員が「2の乗数」による連射を使いこなし、消費MPを抑えつつ圧倒的な殲滅力を発揮できる 。
これだけの人数が一切の詠唱なしに魔法を放つ集団は、この世界の常識では考えられない異能の軍団である 。
これで「灯」のスタッフは、店員でありながら一国の精鋭騎士団に匹敵する武力を持つことになった。 バッシュとガウェインもレベル20になり、自衛能力は十分だ。
次の段階は、醤油や味噌の原料となる「大豆」や「麦」の生産拠点を確保することだ。 そのために、未開の土地を切り開くか、あるいは理不尽に土地を奪い取っている連中から「回収」しに行く必要があるな。
新たなる30人の同胞たち
セレナによる地獄のパワーレベリングを乗り越え 、全員がレベル20に到達した30名の精鋭たちだ 。彼らはロベルトの「魔法はイメージ」という教えを完璧に理解し、一切の詠唱を捨てて2の乗数魔法を操る戦闘集団へと変貌を遂げた 。
1~10人目:前衛・解体補助班
主にバッシュの指導を受けながら、店舗での重労働や解体の下処理を担う力強いメンバーだ。
カイル(男・22歳・Lv20):ミラの後輩で、土バレットと身体強化を得意とするガッシリした青年 。
ルーク(男・21歳・Lv20):風バレットによる精密な射撃に長けた、冷静なミラの後輩 。
ジンガ(男・24歳・Lv20):バッシュに弟子入りした、水バレットを操る無口な男 。
ボルド(男・26歳・Lv20):元鉱夫。土魔法の扱いが新人の中で最も手慣れている。
ガンド(男・25歳・Lv20):馬車の手配と護衛を担当。火バレットで野営の火も一瞬でつける。
テツオ(男・23歳・Lv20):前世の知識を少し継承しているかのような、真面目な努力家。
ハクド(男・24歳・Lv20):元冒険者ランクE。光バレットを使いこなし、夜間の護衛に強い。
レオン(男・22歳・Lv20):俊敏な動きが自慢。風バレットで敵を翻弄する。
バラン(男・28歳・Lv20):最年長組。新人たちのまとめ役。水バレットが得意。
トウマ(男・21歳・Lv20):最年少組。高い集中力で2の5乗までの連射を安定させた。
11~20人目:調理・接客・魔力補助班
ミラの指導のもと、焼肉店「灯」の現場を支え、後方支援魔法を磨いたメンバーだ。
エマ(女・22歳・Lv20):ミラの右腕として店舗を仕切る、火バレットが得意な明るい女性 。
リナ(女・20歳・Lv20):品質管理を担当。繊細な魔力操作で低威力の多弾バレットを放つ 。
サキ(女・21歳・Lv20):情報収集のプロ。風バレットとサーチを使いこなす 。
マイカ(女・23歳・Lv20):冷静沈着な店員。水バレット(熱湯)で食器の洗浄と護衛を兼ねる。
ハナネ(女・21歳・Lv20):植物への造詣が深く、将来の農園管理を目指す土魔法使い。
セリカ(女・22歳・Lv20):元薬師見習い。光バレットを応用した治療支援を研究中。
ミオン(女・20歳・Lv20):非常に高いMPを持ち、連射訓練でセレナを驚かせた。
ルルア(女・24歳・Lv20):元酒場の看板娘。風バレットで客同士の喧嘩を瞬時に制圧する。
アリス(女・22歳・Lv20):几帳面な性格。火バレットの火力を一定に保つ技術を持つ。
ユイカ(女・21歳・Lv20):サーチ能力に優れ、店舗周辺の不審者を逃さない。
21~30人目:特殊技能・遊撃班
特定の作業や、将来の「醤油・味噌工場」設立のために抜擢された多才なメンバーだ。
クラト(男・25歳・Lv20):元鍛冶職人。火魔法で温度を操るのが得意。
シズル(女・23歳・Lv20):繊細な魔力糸をイメージし、敵を拘束する魔法を開発中。
ナギサ(女・22歳・Lv20):水魔法で「発酵」に適した湿度を保つ訓練をしている。
カナン(女・24歳・Lv20):光魔法による明かり(ライト)の魔法が誰よりも明るい。
ロンド(男・26歳・Lv20):元測量士。土魔法で平地を瞬時に作る。
マリネ(女・20歳・Lv20):味覚が鋭く、タレの調合テストに欠かせない存在。
ギルガ(男・27歳・Lv20):大男。土バレットの威力が重く、岩塩の切り出し担当。
ソフィ(女・22歳・Lv20):空飛ぶ魔法(飛行)の習得が早く、伝令役を担う。
エルド(男・24歳・Lv20):慎重な性格。サーチで常に周囲を警戒している。
ノエル(女・21歳・Lv20):氷を使いこなし、食材の鮮度保持に貢献する。
収支報告:11店舗拡大・全従業員強化後
1. 素材・希少部位卸売(担当:ガウェイン)
ロベルト、セレナ、そしてレベル20に達した実戦部隊が狩った高ランク魔物の素材売上です。バッシュの解体精度が上がり、骨一本まで無駄なく換金されています。
高純度魔石(大型・複数): 金貨 180枚
ドラゴン・オーガ等の希少皮・鱗: 金貨 120枚
薬理用・武具用特殊骨材: 金貨 85枚
素材部門 合計: 金貨 385枚(約7,700万円)
2. 精肉・一般卸売(担当:ミラ)
バッシュの見習い5名も加わり、各店舗併設の精肉店で販売された新鮮な肉の売上です。
対面販売(精肉店11店舗分): 金貨 110枚
外部高級宿・レストランへの定期卸: 金貨 95枚
精肉部門 合計: 金貨 205枚(約4,100万円)
3. 焼肉店「灯」11店舗運営(店長:エマ・他 / 統括:ミラ)
岩塩焼きを主軸とし、ロベルトが供給する「秘密のタレ」による独占的な売上です。新人30名の接客レベル向上により、客回転率が劇的に上がっています。
名物:岩塩焼きコース: 銀貨 1,800枚
内臓料理: 銀貨 900枚
酒類・飲料: 銀貨 600枚
飲食店部門 合計: 銀貨 3,300枚 = 金貨 330枚(約6,600万円)
■ 今期総売上
総計: 金貨 920枚(約1億8,400万円)
11店舗の同時展開は大成功だ。これだけの現金があれば、もはやウェデリアの街の経済を裏から動かせるレベルに達している。
懸念は、これだけの利益を上げながら「どこからも仕入れの形跡がない(俺が転移で運び、メイクで作っているから)」ことへの周囲の不審感だ。 早期に自前の広大な農園を確保し、醤油・味噌の原料となる「大豆」や「麦」の生産、および家畜の放牧を開始して、「目に見える供給源」を偽装する必要がある。
11店舗の成功により、もはやウェデリアの街だけでは収まりきらない規模になってきた。俺たちは将来の「醤油・味噌の大規模生産」と「多店舗展開」を見据え、一気に90人の新人を雇い入れた。
1. 各部門に30人ずつの弟子入り
既存の幹部3名に、それぞれ30人ずつの弟子を付け、専門技能の継承を開始した。
バッシュの弟子(30名): 「肉の選別と解体」の専門集団。バッシュ(35歳)の厳しい指導の下、魔物の死体から素材、骨、内臓、食肉を瞬時に、かつ完璧に分ける技術を学ぶ 。
ミラの弟子(30名): 「店舗運営と接客」のプロ集団。ミラ(27歳)の指揮下で、焼肉店「灯」のサービス品質を均一に保ち、効率的な店舗経営を叩き込まれる 。
ガウェインの弟子(30名): 「流通と交渉」のスペシャリスト。ガウェイン(35歳)と共に、素材の卸売交渉や新たな出店場所の選定、物流網の構築を担う 。
2. 新弟子90人の地獄のパワーレベリング
新しく加わった90名も、例外なくセレナ(Lv50)の元へ送り込んだ。ロベルトが「サーチ」で捕捉した広大な平原の魔物たちを相手に、徹底的な特訓を行う 。
イメージの刷新: 既存の「詠唱」という型を捨て、イメージだけで発動する「本物の魔法」を上書きする 。
2の乗数魔法の習得: 全員が5属性のバレットを使いこなし、最低でも2の4乗(16連射)までを実戦で安定して放てるように訓練 。
レベル20到達: 数日間の連戦により、90名全員がレベル20に到達。これにより、店員一人一人が騎士団の精鋭に匹敵する武力を持つこととなった 。
3. 焼肉店「灯」30店舗の新規追加(計41店舗)
既存の11店舗に加え、さらに30店舗を一挙にオープンさせる。
支配エリアの拡大: ウェデリアの街だけでなく、近隣の主要都市にも進出。
供給体制: バッシュとその弟子30名が解体した肉を、ガウェインの弟子たちが各都市へ運び、ミラとその弟子たちが店を回す。
ロベルトは「転移」と「アイテムボックス」を駆使し、深夜に全41店舗を回り、魔法で作った「醤油・味噌・タレ・岩塩」を補充し続ける 。
総数: 約130名(初期メンバー + 前回の30名 + 今回の90名)
全従業員の最低レベル: 20以上
店舗数: 41店舗
主要幹部: セレナ、ミラ、ガウェイン、バッシュ
従業員が100人を超えた。全員がレベル20で、一切の詠唱なしにバレットを連射する。 傍から見ればただの急成長している「ミラの商会」だが、その実態は最強の私設軍隊に近い。
次は、この130人を養い、かつ醤油・味噌を本気で自社生産するために、数千人規模を収容できる「巨大農園兼、隠れ里」の確保が必要だ。 噂によれば、手つかずの肥沃な大地を盗賊団が占拠している場所があるらしい。「サーチ」で場所を特定し、新人たちの卒業試験を兼ねて制圧しに行くか。
ガウェインは、かつて自分が商会を追われる前に付き合いのあった、ある農村を思い出しました。
ウェデリアの街からアクセル(肉体強化)を使えばすぐの距離にある「オーツの村」は、かつて最高品質の「麦」と「大豆」を生産していました。しかし、数年前から近隣の山に棲みついた盗賊団による執拗な略奪に遭い、今は流通が途絶えて廃村寸前になっています。
村長: 老練だが誠実な男、アルバン。
主力産品: 大豆、麦、そして野菜全般。
課題: 盗賊による略奪と、重い通行税を課す悪徳貴族の関所。
「ロベルト、あそこは土壌が最高だ。今は盗賊のせいで誰も寄り付かないが、あの村を丸ごと俺たちの保護下に置けば、醤油と味噌の原料は全てあそこで揃う。村人たちも、まともな商売ができる相手を求めているはずだ」
ロベルトはこの村の救済を、レベル20になったばかりの新弟子90名の「卒業試験」に設定しました。 「セレナ、新弟子たちを連れて行け。俺は影からサーチで支援する。盗賊は一人残らず無力化し、村の安全を確保しろ」
現状の組織ステータス(まとめ)
総指揮(秘匿): ロベルト(Lv50)
魔法教官: セレナ(Lv50)
各部門リーダー(Lv20):
ミラ(商会・店舗統括)
ガウェイン(流通・交渉)
バッシュ(解体総責任者・35歳)
実戦部隊(Lv20):
ミラの後輩6名
第一期従業員30名
第二期・新弟子90名(バッシュ・ミラ・ガウェインの各弟子30名ずつ)
「オーツの村」を拠点にできれば、そこに醤油・味噌の醸造蔵を建設できる。 130名近い従業員の食い扶持も、あそこの畑があれば盤石だ。 略奪に怯える農家たちに、「灯」の圧倒的な武力と経済力を見せつけ、共生関係を築くとしよう。
ガウェインの紹介で訪れた「オーツの村」。村長アルバンをはじめとする村人たちは、盗賊の脅威から救ってくれた俺たちを命の恩人と仰ぎ、全面協力を約束した。
村の安全を確保し、物流を安定させるため、レベル20に達した第2期の弟子たちから精鋭10名を常駐派遣した。
任務: 24時間の「サーチ」による警戒と、盗賊が現れた際の即時殲滅。
武力: 全員が「2の乗数魔法」を使いこなし、一切の詠唱なしにバレットの嵐を叩き込む。村の周囲にはすでに「練習」と称して更地にされた盗賊の砦が転がっており、近隣の悪党は名前を聞いただけで逃げ出すようになった。
将来の醤油・味噌・タレ、そして焼肉に欠かせない野菜を生産するため、村の耕作放棄地を全て買い取り、さらに足りない分は土魔法使いのロンド(Lv20)たちを派遣して農地を拡張した。
【生産依頼リスト】
主食・基礎原料: 米、大豆、玉ねぎ、人参
焼肉の彩りと味: トマト、セロリ
調味料の核: さとうきび(砂糖の原料)
薬味・香辛料: 唐辛子、胡椒、山椒、にんにく、しょうが
3. 未来への投資:調味料の完全内製化
これまではロベルトが魔法「メイク」で生成していたが、この村で原料が収穫されれば、いよいよ本物の醸造・加工が始まる。
バッシュの弟子たちが「内臓」の処理を極め、ミラの弟子たちが「店」を回す。
その裏で、オーツの村ではナギサ(Lv20)たちが「発酵」に適した環境を魔法で整え、最高級の醤油と味噌を仕込んでいく。
現状の売上・資産報告
41店舗体制となった「灯」の勢いは止まらず、オーツの村への投資を行ってもなお、資金は積み上がっている。
今期総売上: 金貨 2,400枚(約4億8,000万円)
内訳:素材卸(800枚)、精肉卸(600枚)、飲食店41店舗(1,000枚)
支出: 店舗維持費、130名の給与、オーツの村の開発費、農地買収費。
純利益: 金貨 1,600枚(約3億2,000万円)
これで「仕入れ先不明」という弱点は消える。表向きは「オーツの村と独占契約を結んだミラ商会」だ。 10人の常駐部隊がいれば、例え一国の騎士団が来ても村は落ちない。
次の課題は、さとうきびから砂糖を作る「製糖」と、大豆から醤油・味噌を作る「醸造所」の建設だ。 35歳のバッシュとガウェインも、この規模の拡大には目を丸くしているが、彼らの忠誠心はレベル20の力と共に揺るぎないものになっている。
オーツの村は今や、41店舗を支える巨大な食料供給基地へと変貌しました。ロベルトは「メイク」による生成を徐々に減らし、この世界の土と水から生まれた「本物の味」への切り替えを断行します。
1. 焼肉に欠かせない「米」の解禁
ついにオーツの村で収穫された**「米」**が、全41店舗のメニューに加わりました。
メニューへの導入: バッシュが捌いた脂の乗ったドラゴンの肉やオーガのハラミ。これを、ふっくらと炊き上げた白米と一緒に食べる至福。
爆発的人気: この世界ではパンが主食の地域が多い中、「肉と米」の組み合わせは客たちに衝撃を与え、店舗の売上をさらに数段階引き上げました。
2. 本物の「醤油・味噌」の完成
ナギサ(Lv20)たちが醸造蔵で1年かけてじっくりと発酵・熟成させた、魔法製ではない**「本物の醤油と味噌」**がついに完成しました。
醤油: 大豆と小麦から引き出された深い旨味と香りが、焼肉のタレに圧倒的な深みを与えます。
味噌: 熟成された味噌は、内臓料理の味付けや、〆のスープとして提供され、「灯」の代名詞となりました。
3. 「砂糖」の量産と果樹園の設立
さとうきびの安定収穫により、**「砂糖」**の量産体制が整いました。
製糖技術: 搾り取った汁を煮詰め、不純物を取り除く工程を、火魔法と水魔法を得意とする弟子たちが精密に管理します。
果樹園の拡大: タレにさらなる「甘みと酸味」の奥行きを出すため、新たにりんご系と**柑橘系(レモン・オレンジ等)**の苗木を植え、魔法で成長を促しながら大規模な果樹園を造成しました。
経営と防衛の現状
自社生産ライン:
主食: 米(全店舗供給開始)
調味料: 醤油、味噌、砂糖(完全内製化)
果実: りんご、柑橘(次期収穫待ち・一部試用開始)
防衛体制:
オーツの村の常駐10名に加え、定期的に店舗スタッフ(Lv20)が巡回。
盗賊や悪徳商会の介入は、一切の詠唱なしの2の乗数バレットで物理的に遮断。
ついに「本物」が揃った。魔法で作ったものは完璧すぎてどこか無機質だが、オーツの村で土にまみれて作った調味料には「深み」がある。 砂糖の量産に成功したことで、タレのバリエーションは無限に広がるだろう。りんごと柑橘が収穫されれば、フルーティーな高級タレも自作できる。
バッシュは「この米があれば、肉はもっと売れる」と笑い、ガウェインは「砂糖と醤油の独占販売権だけで、国一つ買えるぞ」と鼻息が荒い。 だが、俺たちはあくまで「街の焼肉屋」とその供給元。目立ちすぎぬよう、ミラの商会という盾をより強固にしていこう。
ロベルト(Lv50)は、急増する店舗数と生産量に対応するため、さらなる人員の拡充と武装化を断行しました 。
1. 新規従業員100名の採用と育成
各部門のリーダー(ミラ、ガウェイン、バッシュ)の下に、新たに100名の弟子たちが加わりました 。
バッシュの三期弟子(35名): 急増する店舗への肉供給を支えるため、解体技術の伝承を加速させます 。
ミラの三期弟子(35名): 60店舗の新規オープンを支える店長候補たちです 。
ガウェインの三期弟子(30名): 農地拡大と、近隣都市への物流網の再構築を担います 。
2. セレナによる地獄のパワーレベリング
新人100名も例外なくセレナ(Lv50)の指導下に入り、卒業試験としてレベル20を目指します 。
イメージの刷新: 詠唱という「100害あって1利なし」の型を捨て、イメージで魔法を上書きさせます 。
2の乗数魔法の徹底: 2の4乗(16連射)から2の5乗(32連射)までを、一切の詠唱なしに放てるように訓練します 。
レベル20到達: ロベルトの「サーチ」で捕捉した広大な平野の魔物を、2の乗数魔法の連射で殲滅し、短期間で全員を戦闘レベル20へ引き上げました 。
3. 焼肉店「灯」60店舗の新規開店(計101店舗)
既存の41店舗に加え、新たに60店舗をオープンさせ、計101店舗の巨大チェーンを形成しました。
米の全店導入: オーツの村で収穫された黄金の米が、全101店舗の主力メニューとなりました。
砂糖の量産とタレの進化: さとうきびから精製された砂糖と、りんご・柑橘の果汁、そして完成した自家製醤油・味噌を合わせた「究極のタレ」が全店に供給されます。
ロベルトの深夜業務: ロベルトは「転移」と「アイテムボックス」を駆使し、深夜の間に全101店舗へ醤油、味噌、砂糖、米、岩塩を補充し続けています 。
組織の現状
総勢: 230名
全従業員の最低レベル: 20以上
店舗数: 101店舗
自社生産拠点: オーツの村(醤油、味噌、砂糖、米、野菜、果実)
従業員が200名を超え、全員が「2の乗数魔法」を使いこなす。これはもはや商会ではなく、小国の軍隊を凌駕する武力集団だ 。
101店舗の経営は、ミラ(Lv20)たちの手腕で安定している 。 自家製の醤油、味噌、砂糖、そして米が揃ったことで、魔法への依存度が劇的に下がった 。 次の段階は、この「灯」の支配領域を狙うであろう、中央の王族や教会の「理不尽」を、この230名の力でいかに粉砕するかだな。
1. 現金・貴金属(内部留保)
101店舗からの日々の売上と、ガウェインが捌く高ランク魔物の素材代金が蓄積されています 。
金貨計: 金貨 5,800枚(約11億6,000万円相当)
※金貨1枚=20万円換算 。
※アイテムボックス内に時間停止状態で保管されており、盗難のリスクは皆無です 。
2. 不動産・生産拠点
ロベルトが影から支配・保護している広大な土地資産です。
焼肉店・精肉店「灯」: 全101店舗の店舗物件および設備 。
オーツの村: 醸造所、製糖工場、広大な農地(米、大豆、麦、野菜、果樹園)を完全掌握
秘密の拠点: ロベルトとセレナが訓練に使用する平原および周辺の安全地帯 。
3. 戦力資産(人的資源)
全員が「魔法はイメージ」という真理を理解し、2の乗数魔法を操る異能の軍団です 。
最高戦力: ロベルト(Lv50)、セレナ(Lv50) 。
幹部・リーダー: ミラ、ガウェイン、バッシュを含む228名(全員Lv20以上) 。
装備: 全員がアイテムボックスを所持し、物資の隠匿・運搬が即座に可能です 。
4. 知的財産・利権
この世界において「灯」だけが独占している技術資産です 。
自家製調味料の製法: 醤油、味噌、砂糖、ウスターソース、トマトソース、お酢の完全内製化技術 。
魔法の真理: 詠唱を必要としない「2の乗数魔法」および「物理と魔法の融合」理論 。
食文化の独占: 「焼肉×米」および「ホルモン料理」の圧倒的ブランド価値 。
資産が積み上がりすぎて、もはや正確な金貨の枚数を数えるのが煩わしいほどだ 。 だが、俺たちの真の資産は金ではない 。 230名の「一切の詠唱をしないレベル20の店員」と、自給自足が可能な「オーツの村」の生産体制こそが、何者にも脅かされない俺たちの力の源泉だ 。
次の段階として、この莫大な資金の一部を使い、王都や他国の「理不尽」に苦しむ有能な孤児や職人をさらに保護し、組織の層を厚くしていくことも検討すべきかもしれないな 。




