第10章:神域の精製と「完全なる楽園」
静寂の覚醒――狂化の霧の精製
1. 国域全土の「濾過」
ロベルトは地面に片手を突き、ガウル連合国全域を対象とした超広域精製陣を展開しました。 「大気に混じったゴミを、元の物質に戻してやる」
ロベルトの魔力が森の隅々まで行き渡ると、獣人たちの神経を昂らせ、理性を奪っていた「狂化薬」の微粒子が、紫色の不気味な霧となって空中に吸い出されていきました。 それらはロベルトの頭上で一点に凝縮され、どす黒い**「猛毒の結晶」**へと精製されました。
2. 戻ってきた「理性」
霧が晴れると同時に、赤く充血していた獣人たちの瞳に知性が戻りました。 「……俺は、何を……」 「なぜ、同胞に牙を剥いていたんだ……?」 武器を落とし、困惑し、その場に崩れ落ちる獣人たち。
しかし、ロベルトは彼らを許しません。冷徹な威圧感を放ちながら、腰を抜かしている獣人部隊の隊長を、精製した魔力の鎖で引きずり出しました。
3. 「言い訳」の時間
ロベルトは、精製された猛毒の結晶を隊長の鼻先に突きつけました。 「空気が綺麗になったな。これで頭も回るだろう。……さあ、言い訳を聞こうか。 なぜお前たちは、人間に毒を盛られて操られるまで成り下がった? そして、なぜ同胞を人間に売り払った? 納得のいく理由がなければ、この毒をお前の体に戻してやる」
セレナもまた、無言のまま聖なる光を帯びた杖を地面に突き立て、逃げ場のない「真実を語る結界」を張り巡らせます。
現在の状況:ガウル連合国・沈黙の森
ロベルト(Lv76): 抽出した「狂化薬の結晶」を指先で弄びながら、獣人の隊長を尋問中。
セレナ(Lv76): 結界により、獣人たちが嘘をつけない状態(強制自白)を維持。
獣人の隊長: 正気に戻った恐怖と、犯してきた罪の重さに震えながら、語り始める準備をしています。
ロベルトの視線: 「お前たちの言う『野生の誇り』とやらは、この毒より価値があるのか、見極めてやるよ」
影の支配者――「人間の王」の正体
1. 震える告白
獣人の隊長は地面に額を擦り付け、絞り出すような声で答えました。 「……我らとて、誇りを捨てたくはなかった! だが、数ヶ月前に現れた『人間の王』を名乗る男……あいつは化け物だ! 逆らった部族は、一瞬で山ごと焼き払われた……。逆らえば国を更地にすると脅され、逆らう力を奪うためにあの薬を飲まされたのだ!」
隊長の話によれば、その「人間の王」は三カ国の王たちをも裏で操っていた黒幕であり、ロベルトが滅ぼした三カ国すらも、彼の「実験場」の一つに過ぎなかったというのです。
2. ロベルトの冷徹な分析
ロベルトは隊長の記憶から、その「人間の王」の姿を、思念として空間に**「精製」**して映し出しました。 「山を焼き払う……? 面白い。俺の精製魔法以外の理屈で、そんな効率のいい破壊ができる奴がこの大陸にいたとはな」
映し出された影は、漆黒の法衣を纏い、顔を仮面で隠した男。その背後には、ロベルトやセレナがかつていた世界には存在しなかったはずの、異質な魔力波形が渦巻いていました。
3. 断罪と再編
ロベルトは言い訳を聞き終えると、指先で弄んでいた「狂化薬の結晶」を握りつぶしました。 「脅されたから同胞を売った、か。理由にはなるが、許す理由にはならない。……だが、その『人間の王』とやらは、俺の精製を邪魔する不純物だ」
ロベルトは、隊長の額に手を置き、彼の中に残っていた恐怖の感情を抽出し、代わりに**「絶対的な服従」**の刻印を精製して刻みました。
現在の状況:ガウル連合国・影の判明
獣人連合: 隊長以下、生き残った獣人たちはロベルトの圧倒的な力と「人間の王」への対抗手段を前に、ロベルトを「真の獣王」として仰ぎ始めました。
人間の王: 三カ国や獣人国を操っていた真の黒幕。現在、この国の奥深くにある「禁忌の聖域」に居を構えているとの情報を入手。
ロベルト(Lv77): 異質な魔力の解析により、さらにレベルアップ。
セレナ(Lv77): 「人間の王」の魔力に、かつての神々にも似た「傲慢な不純物」を感じ取っています。
ロベルトの言葉: 「王を名乗るなら、その椅子ごと純度の高いゴミに変えてやる。 案内しろ。その『化け物』の寝所までな」
無音の処刑場――真空の聖域
獣人国の最深部、異様な魔力を放つ黒い巨塔。そこが「人間の王」が潜む聖域でした。ロベルトは一歩も立ち止まることなく、その領域を丸ごと「精製」の対象に選びました。
1. 領域の真空化
ロベルトが右手を掲げると、塔を中心とした半径数百メートルの「空気」が精製対象となりました。 掌の中にすべての気体分子を凝縮・精製し、一瞬にしてその領域を完全な真空へと変えました。
音の消失: 空気がなくなったことで、塔内の警報や兵士の怒号は、物理的に外部へ一切伝わらなくなりました。完全なる静寂が領域を支配します。
物理的な破壊: 内部との気圧差により、塔の窓や扉が音もなく内側から弾け飛びました。
2. 生き残りの抽出
ロベルトの「精製者の眼」は、真空の中で魔力膜を張り、肺が破裂するのを防いでいる「人間の王」の存在を捉えました。 ロベルトは塔を構成する石材から、不純物を除いた「高純度鋼の鎖」を精製。 空気が存在しないため空気抵抗もなく、超高速で放たれた鎖は、塔を貫いて男の四肢を縛り上げ、地上へと引きずり出しました。
3. 正体の暴露
地面に叩きつけられた男の仮面を、ロベルトは指先で触れることもなく粉々に精製しました。 現れたのは、苦悶に顔を歪ませ、必死に存在しない空気を吸おうと口を動かす一人の男の顔でした。 空気が存在しないため、彼が何を叫ぼうとしているのか、その声は誰にも届きません。
現在の状況:聖域跡地(真空域内)
「人間の王」: 四肢を精製された鎖で固定され、真空の中で喉をかきむしりながら、ロベルトを見上げています。
周囲の状況: 塔の兵士たちは真空による内圧膨張で全滅。領域内は完全な無音。
ロベルト(Lv78): 男が維持しているわずかな魔力膜(生存圏)を、いつでも精製・消失させられる状態で凝視しています。
セレナ(Lv78): 男が隠し持っていた魔道具の「機能」を次々と精製し、無効化しています。
ロベルトの思考: (どれほど吠えようと、ここは音が死んだ世界だ。 お前の命に、呼吸するだけの価値があるのかどうか……今から確かめてやる)
無音の灰燼――スチームバレット2の11乗真空の静寂に包まれた聖域。四肢を鎖で固定され、酸素を求めて悶える「人間の王」に対し、ロベルトは右手を至近距離で突き出しました。
1. 超高圧蒸気の精製ロベルトは掌の中に、これまでに「精製」して蓄積してきた膨大な熱エネルギーと水分を凝縮。真空という「空気抵抗ゼロ」の完璧な射撃場において、そのエネルギーを弾丸へと変換しました。その数、2の11乗――2048発。
2. 真空中の超加速「消えろ」ロベルトの思考と同時に、2048発のスチームバレットが放たれました。物理的な超越: 空気が存在しないため、弾丸は熱を失わず、速度を落とすこともなく、理論上の最大速度まで一瞬で加速。音なき蹂躙: 衝撃波すら伝える媒体がないため、男には「何かが起きた」と認識する時間すら与えられません。
3. 原子レベルの消滅2048発の超加速弾が、男の肉体の同じ箇所を数千回にわたって貫き、削り取りました。分子の崩壊: 強烈な運動エネルギーが男の肉体を構成するタンパク質、骨、そして細胞の一つ一つを分子レベル、さらには原子レベルへと分解・精製。完全な消失: 弾丸が通り過ぎた後、そこには男の血痕すら残っていません。彼が着ていた服も、隠し持っていた野心も、すべてが「無」へと精製され、真空の闇の中に消え去りました。
4. 聖域の解放ロベルトが掌を開くと、今まで凝縮していた空気の塊が、ゆっくりと領域内へと還元されました。
風が吹き、音が戻ります。しかし、そこにはもう「人間の王」も、彼が築いた黒い塔も、何一つ存在しませんでした。
現在の状況:聖域跡地(浄化完了)
「人間の王」: 原子レベルで消滅。
復活の可能性すら完全に断たれました。
獣人連合国: 支配の象徴だった黒い塔が消え、真の自由が訪れました。
ロベルト(Lv80): 究極の投射魔法を完成させ、レベルはついに大台の80へ。
セレナ(Lv80): 静かに祈りを捧げ、跡地に残るわずかな「悪意の残り香」を浄化しています。
ロベルトの言葉:「真空の中に、言葉は残らない。
消し飛んだお前の塵も、この森の土を汚すことはないだろう」
静謐なる緑――エルフの秘境
1. 拒絶の森
深い霧を抜け、二人がエルフの領域に足を踏み入れた瞬間、周囲の樹木が意志を持っているかのように動き出し、路を塞ぎました。 「立ち去れ、穢れた人間よ。ここはお前たちのような短命種が、土足で踏み入って良い場所ではない」
樹上から現れたのは、透き通るような肌と長い耳を持つ、精緻な細工の弓を構えたエルフの守備隊でした。彼らの瞳には、他種族への強烈な蔑みと、自らの「純潔」への病的なまでの執着が宿っています。
2. 「純粋」という名の不純物
ロベルトの「精製者の眼」は、一見美しく完成されたこの森の真実を捉えます。
近親交配の弊害: 「純血」を守りすぎたがゆえに、エルフたちの生命力は著しく減退し、種として緩やかな絶滅に向かっている。
寄生する大樹: 彼らが神と崇める「黄金の樹」は、実はエルフたちの魔力を吸い上げることでその輝きを保っている「巨大な寄生植物」へと変質していました。
3. セレナの予感
セレナは、森の奥から漂ってくる異様なほど甘い魔力の香りに、顔をしかめました。 「ロベルト……。この森、綺麗すぎて気持ち悪いわ。生きているものの匂いがしない……。まるで、精巧に作られた『死の庭園』みたい」
ロベルトは無造作に一歩前へ踏み出しました。 「ああ。純度が高すぎるものは、かえって脆い。この森に蔓延る『停滞』を、まとめて精製してやる必要があるな」
現在の状況:アルヴヘイム・国境付近
ロベルト(Lv80): 守備隊の放った「魔法の矢」を、空中でただの「炭素の棒」へと精製し、無力化中。
セレナ(Lv80): 森全体を覆う「思考停止の結界」を解析し、解除の準備を整えています。
エルフ守備隊: 魔法が通じないロベルトの異質さに、誇り高き顔を驚愕で歪ませています。
ロベルトの思考: 「数千年もの間、同じ場所で腐り続けていたのか。 その『黄金の樹』とやら、どれほどの価値があるか精製して確かめてやろう」
聖域への直線
アルヴヘイムの入り口で弓を構えるエルフの守備隊。彼らにとって、この森の木々を傷つけることは最大の禁忌であり、侵入者は森の迷路で一生を終えるのが常識でした。しかし、ロベルトに常識は通用しません。
1. 指向性スチームバレットの展開
ロベルトは右手を森の奥、聖域があるはずの方角へと向けました。 「案内は不要だ。道がなければ、作ればいい」
掌の前に、超高圧に精製された蒸気の弾丸が数千発、一直線の弾道を描くように配列されます。それは射撃準備というより、巨大な「杭」を打ち込むための機構に近いものでした。
2. 森を貫く「風穴」
ロベルトが指を弾いた瞬間、連射されたスチームバレットが一本の巨大な光の柱となって放たれました。
物理的な開通: 数千年の時を刻んだ巨木も、魔法を帯びた生け垣も、ロベルトの弾丸の前では無力でした。通り道にあるすべての物質が、原子レベルで精製・粉砕され、霧となって消失します。
最短距離の確保: 迷路のように複雑だった森に、幅数十メートル、長さ数キロに及ぶ「完全な直線道路」が一瞬で出現しました。
エルフたちの戦慄: 自慢の森が抉り取られ、聖域まで丸見えになった光景を前に、守備隊のエルフたちは武器を落とし、声もなく膝をつきました。
3. 聖域への進軍
「行くぞ。次は、あの寄生樹の番だ」 ロベルトとセレナは、まだ熱気が残るその「道」を、悠然と歩み始めました。 彼らが歩くたびに、精製された道からは不純物が取り除かれ、大理石のような美しい平坦な路へと変化していきます。
現在の状況:アルヴヘイム中央部・聖域直前
ロベルト(Lv80): 最小限の魔力消費で、巨大な物理的ショートカットを作成完了。
セレナ(Lv80): 破壊された木々の生命エネルギーを「精製」し、道端に新たな花の苗として再配置しています。
エルフたち: 誇りとしていた「迷いの森」を物理的に消し飛ばされ、精神的なパニック状態。
黄金の樹: 聖域の奥で、自身の防壁を貫いて迫りくるロベルトの気配に、葉を震わせて共鳴しています。
ロベルトの言葉: 「迷路を解く時間は無駄だ。 障害物を精製して消せば、目的地までは常に最短距離だろう?」
長老の檻――「純血」という名の不純物
スチームバレットで穿たれた穴の突き当たり、黄金の樹の巨大な根が絡み合う空洞の中に、豪奢な装束に身を包んだ12人の長老たちが震えながら隠れていました。
1. 物理的な「引きずり出し」
「何という蛮行を! この聖なる樹を傷つけるなど、万死に値するぞ、下等な人間め!」 一人の長老が杖を振りかざし、エルフ特有の高位魔法を放とうとしました。しかし、ロベルトは冷笑と共に指先を動かします。
拘束の精製: 長老たちが纏っている「最高級の魔力糸」で編まれた法衣を、一瞬で「拘束用の鋼のワイヤー」へと精製し直しました。
強制的な跪き: 自分の服に縛り上げられた長老たちは、まるで出荷される家畜のように地面へと引きずり出され、ロベルトの足元に横一列に並べられました。
2. プライドの物理的精製
「お前たちが誇るその『純血』。どれほどの価値があるか、形にしてやろう」 ロベルトは長老たちの額に手をかざし、彼らが数千年かけて積み上げてきた「傲慢さ」と「他種族への蔑視」を魔力的な不純物として抽出。それを物理的な物質へと精製しました。
「灰色の石」の生成: 彼らの魂から抜き出されたプライドは、輝かしい黄金などではなく、ひび割れた、重く、どす黒い「灰色の石」となって地面に転がりました。
精神的な崩壊: 自尊心の根源を物理的に抜き取られた長老たちは、一転して知性を失った抜け殻のようになり、かつて見下していたはずのロベルトに向かって、命乞いの言葉すら紡げずに震え始めます。
3. セレナの断罪
セレナは長老たちが溜め込んでいた「他種族から奪った宝物」の山を見つけ、そのすべてを聖なる炎で包み込みました。 「純粋を謳いながら、その中身は他者から奪ったもので溢れている……。あなたたちは、この美しい森に寄生する最大の害虫だわ」
現在の状況:黄金の樹の根元
エルフの長老(12人): 誇りを物質化・抽出され、精神的に完全崩壊。自らの衣服で縛られたまま放置されています。
黄金の樹: 長老たちの支配魔力が消えたことで、苦しげな地鳴りを立て始めました。
ロベルト(Lv81): 長老たちの膨大な寿命と魔力の「余剰分」を精製し、さらなるレベルへ。
セレナ(Lv81): 黄金の樹が発する「悲鳴」の正体を探っています。
ロベルトの言葉: 「お前たちが守りたかったのは『純血』ではない。 ただの『既得権益』という名の澱みだ。……さて、この腐った樹も片付けるか」
生命の還元――黄金の樹の精製
1. 巨大な精製陣の展開
ロベルトは黄金の樹の巨大な幹に片手を当てました。 「お前はもう、傲慢な者たちを輝かせるための道具である必要はない。……その命、俺が正しく『精製』してやる」
ロベルトの魔力が樹の末端、最深部の根まで行き渡ると、黄金の樹は激しい光を放ち始めました。エルフたちが神聖視していたその輝きは、ロベルトの手によって一滴の無駄もなく抽出されていきます。
2. 霊薬「エリクサー・ウェデリア」
黄金の樹が急速に色を失い、白銀の枯れ木へと変わっていくのと引き換えに、ロベルトの掌の上には、琥珀色に輝く純度100%の液体が精製されました。
効能: 病を癒やし、肉体を全盛期の状態へと戻し、寿命を数百年単位で底上げする究極の霊薬。
分配: ロベルトはこの霊薬を、魔力の瓶へと小分けに精製。遠く離れたウェデリアで自分たちを待つミラや、数千人の避難民たち全員に行き渡るだけの分量を確保しました。
3. 森の主権交代
光を失った黄金の樹は、崩れることなく、今度は「ただの頑強な木材」へと精製されました。それはもう魔力を吸い上げる寄生樹ではなく、人々を雨風から守るための最高の建材にすぎません。
プライドを砕かれた長老たちは、自分たちの神が一本の枯れ木へと成り果てた光景を、絶望の瞳で見届けることしかできませんでした。
現在の状況:アルヴヘイム・中央聖域
黄金の樹: 生命エネルギーをすべて奪われ、巨大な「白い木材の山」へと変貌。
エルフの民: 長老たちの支配と寄生樹の束縛から解放され、呆然としながらも、体が軽くなった(魔力を吸われなくなった)ことに気づき始めています。
戦利品: ウェデリアの民全員分、そして自分たちの予備分を含めた「究極の寿命延命薬」。
ロベルト(Lv82): 数千年分の生命エネルギーを精製し、その存在感はもはや人を超越しています。
セレナ(Lv82): 「これで、ミラたちともずっと一緒にいられるわね」と、穏やかな笑みを浮かべています。
ロベルトの言葉: 「数千年の独占は終わった。 この命の滴は、明日を生きようとする者たちのために使わせてもらう」
境界の門――神域への階
二人が向かったのは、大陸の北端にある、空と大地が溶け合う場所。そこには、これまでどの地図にも記されていなかった、黄金の輝きを放つ「天界への門」がそびえ立っていました。
1. 守護者の消失
門を守っていたのは、神に仕える天使と呼ばれる存在たちでした。彼らはロベルトたちを見るなり、高圧的な態度で剣を向けます。 「身の程を知れ、人間。ここから先は神に許された者のみが通る聖域……」
ロベルトは彼らの言葉が終わるのを待たず、指を鳴らしました。
翼の精製: 天使たちの背にある「光の翼」を、ただの重い「鉄の重り」へと精製。
物理的な墜落: 飛行能力を失った天使たちは、情けなく地面に叩きつけられ、門の開閉権すら奪われました。
2. 世界の「設定」を書き換える
ロベルトは門の表面に刻まれた神聖文字を「精製者の眼」で解析します。 「なるほど。この世界の住人が一定以上のレベルに達しないよう、経験値を『精製不可能な不純物』として捨てさせる仕組みか。……吐き気がするな」
ロベルトはその門の構造そのものを「不純物」として扱い、掌から放たれる圧倒的な魔力で門を丸ごと飲み込みました。
3. 神域の開門
黄金の門は、ロベルトの精製魔法によって、一筋の「光の道」へと再構成されました。 それは神々が住まう高次元へと続く、略奪と断罪のための通路。 ロベルトとセレナは、その道を一切の迷いなく歩み始めました。
現在の状況:境界の道(天界への通路)
ロベルト(Lv85): 門を精製した際、世界のシステムログに直接干渉。レベルの「上限突破」を開始。
セレナ(Lv85): 神々の放つ「精神支配の波動」を、聖なる霧で完全に中和・無効化中。
天界の反応: 階下から迫りくる、かつてないほどの「異分子」の気配に、最高神たちが初めての恐怖を感じ、玉座を震わせてます。
ロベルトの不敵な笑み: 「上り詰めてみれば、ここも単なる『巨大な貯蔵庫』だな。 溜め込まれた神々の権能、すべて俺の糧として精製してやるよ」
神威の崩壊――スチームバレット2の12乗光輝く雲の上にそびえ立つ第一の神門。
そこには、数多の神話で無敵と謳われた「軍神アレス」が、太陽のように輝く盾を構えて立ちはだかっていました。
1. 軍神の嘲笑「下界の不純物が、ここまで来るとはな。
だがこの門は概念の壁、人の技が届く場所ではない。塵となって消えよ!」
軍神が神槍を振り上げ、次元を裂く一撃を放とうとします。
しかし、ロベルトの「精製者の眼」は、その神威すらも
「単なる高密度のエネルギー塊」として解析を終えていました。
2.2の12乗――4096連射の顕現ロベルトは左手を前に突き出し、指を弾きました。
真空の聖域で放った2の11乗を遥かに凌駕する、4096発のスチームバレットが天界の空を埋め尽くします。
神鉄の精製: 弾丸の素材は、先ほど粉砕した「境界の門」の残骸。神の素材を、ロベルトがさらに純度を高めて精製し直した究極の徹甲弾。
次元の加速: 真空すら超越した天界の純粋魔力。それを燃料として、弾丸は一発一発が小惑星の衝突に匹敵するエネルギーを帯びて加速します。
3. 神門と軍神の消滅「消えろ、偽りの守護者」4096発の咆哮。それは音を超え、空間そのものを震わせる断罪の響きでした。
盾の粉砕: 軍神が誇る「絶対防御の盾」は、最初の100発でヒビが入り、次の300発で分子レベルまで分解されました。
軍神の最期: 残りの3700発弱の弾丸が、軍神の肉体と、その背後にある巨大な神門を同時に貫きました。
叫ぶ暇も、光り輝く粒子に戻る暇すら与えられません。
物理的な消去: 弾丸の暴力的な連続衝突により、軍神の存在そのものが「精製」され、無価値なエネルギーの残滓として空間に霧散しました。
4. 突破煙が晴れた後、そこには巨大な門の跡形もなく、ただ天界の第二層へと続く「空っぽの空」が広がっていました。現在の状況:天界・第一層跡地軍神アレス: 消滅。 4096発の直撃により、神格そのものが物理的に粉砕されました。
第一の神門: 跡形もなく消え去り、第二層への道が完全に開放。
ロベルト(Lv90): 神の一柱を精製・吸収したことで、レベルは一気に90へ到達。セレナ(Lv90): 軍神が落とした「神槍の破片」を回収し、より高純度な「断罪の杖」へと精製し直しています。
ロベルトの冷徹な一言:「数だけは誇っていたようだが、精製の純度が低すぎる。
次の神は、もう少し手応えがあるんだろうな?」
神座の瓦解――スチームバレット$2^{13}$天界の奥深く、幾重にも重なる神殿の先に鎮座する「最高神の玉座」。
そこへ至る複雑な神域の構造を、ロベルトは力ずくで書き換えます。
1. 空間精製・射出筒ロベルトは右手を玉座の方角へ向け、空間そのものを「精製」の対象に選びました。
「幾つもの階層を律儀に通るつもりはない。
最短距離から、お前の顔を撃ち抜いてやる」
次元の筒: ロベルトと最高神の玉座を繋ぐ直線上の空間から、不要な神聖物質や距離の概念を排除。内壁が鏡面のように磨き上げられた、物理法則を無視した**「超伝導の射出空間」**へと精製しました。
2.2の13乗――8192連射の超加速ロベルトの周囲に、これまで精製してきた全魔力を注ぎ込んだ8192発のスチームバレットが展開されます。
精製された「次元の筒」の内部で、弾丸は空気抵抗はおろか、時間の抵抗さえも受けずに超加速を開始しました。
3. 玉座の消失と最高神の沈黙「消えろ、世界の淀み」8192発の弾丸が、一筋の「光を越える衝撃」となって筒の中を駆け抜けました。
防御の無意味化: 最高神が展開した何千もの守護結界は、弾丸の初動数発で全てが紙細工のように弾け飛びました。
物理的な完全消去: 残り8000発以上の弾丸が、最高神の肉体、そして彼が座っていた「創世の玉座」に直撃。
玉座を構成していた神聖素材は一瞬で原子以下の粒子へと精製され、最高神の存在そのものが、叫び声を上げる間もなく宇宙の塵へと分解されました。
4. 貫かれた天界弾丸の勢いは玉座を貫いても止まらず、天界の最奥にある巨大な壁を突き破り、遥か彼方の虚空へと消えていきました。
後に残されたのは、ロベルトの足元から玉座があった場所まで続く、滑らかに精製された「虚無の道」だけでした。
現在の状況:天界最上階・神座跡最高神: 完全消滅。 8192発の連撃により、魂の根源まで精製・分解されました。
神々の権能: 主人を失った世界の管理権が、ロベルトの手元に「純粋な情報の塊」として精製・収束しています。
ロベルト(Lv99): 世界の頂点を討ち取ったことで、レベルはついに人、そして神を超えた極限値へ。
セレナ(Lv99): 崩壊した玉座の破片を浄化し、新たな世界の秩序を象徴する「聖なる椅子」へと精製し直しています。
ロベルトの冷徹な一言:「玉座など、座る者がいなければただの石だ。
さて、これでこの世界に『不純な支配』はなくなったな」
黄金の帰還――精製されし楽園
天界を統治していた最高神の座はもはや空席ではありません。そこは今、ロベルトの手によって「巨大な精製炉」へと作り変えられていました。
1. 天界の全精製
ロベルトはLv99の魔力の全てを使い、天界を構成していた神聖な石材、黄金、そして神々が溜め込んでいた膨大な生命エネルギーを一つの点へと集束させました。 「神の時代は終わった。これからは、人が自分の足で、永遠の時を歩む番だ」
究極の霊薬の完成: 天界そのものを素材として精製された、虹色に輝く大海のような霊薬。それは、口にするだけで老いを止め、病を退け、人が数千年の時を健やかに生きるための「祝福」となりました。
2. ウェデリアへの凱旋
ロベルトとセレナは、天空から降り注ぐ光の粒子と共に、懐かしきウェデリアの地へと降り立ちました。 そこには、自分たちを信じて待ち続けていたミラ、そして数千人の避難民たちがいました。
ロベルトは精製した霊薬を、恵みの雨としてウェデリア全土に降らせました。
奇跡の光景: 傷ついた者たちの体は癒え、老人たちは若々しい活力を取り戻しました。ウェデリアの荒野は一瞬にして、神域をも凌ぐほど豊穣な「黄金の平原」へと精製されました。
3. 永遠の守護者
ロベルトとセレナは、自ら王座に就くことはありませんでした。 彼らは精製した資源で、誰もが飢えることのない完璧なインフラと、不老長寿の肉体を民に与えました。
「俺の役目は、不純物を取り除くことだ。この平和が濁り始めたら、また俺が精製してやる」
ロベルトは傍らのセレナと視線を交わし、自らの手で作り上げた「穢れなき世界」を静かに見守り続けました。
物語の結末:精製帝国ウェデリア
ロベルト(Lv99+): 世界の守護者として、常に理を監視・精製する超越者となった。
セレナ(Lv99+): 聖魔法と精製魔法を融合させ、世界の調和を保つ「慈愛の聖女」として民に愛され続けている。
ウェデリアの民: 霊薬により数千年の寿命を得て、芸術と技術を極限まで高める「永遠の楽園」の住人となった。
ロベルトの最後の手記: 世界から不純物は消え、人は死と病の恐怖から解放された。
これから先、もし新たな「悪意」が芽生えることがあっても問題はない。 俺の指先一つで、それらはまた価値ある素材へと「精製」されるだけなのだから。
[ 完 ]




