第1章:記憶の覚醒と「イメージ」の魔法
俺はロベルト 30歳
あまり一所懸命ではないが ウェデリアの街で冒険者をやっている
ランクはD
剣を使うがあまり強くない。強い敵に会ったら逃げることを選ぶ
無理をしないことが怪我をしない秘訣だ。
魔法は使えなかった。
だがある日 突然 前世の記憶を思い出した。
山本健一 これが前世の名だ 元日本人だ 記憶を思い出しただけで 俺はこの世界で生まれ育った。話すことや読み書きはできる。母親が読み書きできたので教えてもらっていた。いわゆる定番のスキルでの言語理解というのではなかった。
思い出したのと同時に魔法が使えるようになった。
前世のときによく読んだ小説の中に「魔法はイメージ」と書いてあった。
軽い気持ちで「火」と唱えたらステータスボードが目の前に現れて「スキル 火魔法を取得しました。」と表示された。あまりに突然だったのだが、前世の記憶を思い出したおかげで慌てることはなかった。
試しに「ファイヤーバレット」と唱えたら火弾が目の前に現れて飛んで行った。木にぶつかって消えた。貫通することはなかったがかなり大きく削がれていて黒く焦げていた。
ステータスボードが目の前に現れて「魔法 ファイヤーバレットを取得しました。」と表示された。
面白くなって「水」と唱えると水魔法が「風」と唱えると風魔法が「土」と唱えると土魔法がそれぞれ取得できた。
「光」と唱えて「光魔法も」と思ったらやっぱり取得できた。
「氷」と唱えると水魔法のときのような水玉ができてその水玉が凍って氷になった。
「熱湯」と唱えると水魔法のときのような水玉ができてその水玉が熱湯になった。
「蒸気」と唱えると水魔法のときのような水玉ができてその水玉が水蒸気になった。
「氷」「熱湯」「蒸気」は水魔法の範疇らしく「氷魔法」「熱湯魔法」「蒸気魔法」とかいうのは無いらしい。
取り敢えず俺は魔法が使えるようになった。
「詠唱」は必要ないらしい。使う魔法の名前を唱えればいいらしい。
その名前もイメージした名前を唱えると名付けになるらしい。
理屈は考えないようにしてそんなもんだと思った。
だって剣と魔法のファンタジー世界だから・・・
俺はこの日から魔法を練習することが日課となった。
「ステータスオープン」
ロベルト 男 30歳 レベル3 HP40/40 MP30/30
スキル 火 水 風 土 光 魔法
魔法 ファイアバレット
「バレットは全種類取得しておくか。」
「ウォーターバレット ウィンドバレット ストーンバレット ソイルバレット アイスバレット 熱湯バレット スチームバレット ホーリーバレット」
8種類のバレットが生成されそれぞれが飛んでいく
木に当たって消滅する。ソイルバレットが当たったとき木はへし折れた。
「なかなか威力があるな。どれが一番破壊力があるかな。」
ステータスボードが目の前に現れて「魔法 ウォーターバレット ウィンドバレット ストーンバレット ソイルバレット アイスバレット 熱湯バレット スチームバレット ホーリーバレットを取得しました。」と表示された
「ステータスオープン」
ロベルト 男 30歳 レベル3 HP40/40 MP14/30
スキル 火 水 風 土 光 魔法
魔法 ファイアバレット 2 ウォーターバレット 2 ウィンドバレット 2 ストーンバレット 2 ソイルバレット 2 アイスバレット 2 熱湯バレット 2 スチームバレット 2 ホーリーバレット 2
「追加されている。 大きい魔法はそのうち作ればいいか。よし これから狩りに行こう」
森の中に入って魔物を探す。ホーンベアが現れた。
「まさかこんな強敵がいきなり!!」
「ファイアバレット ファイアバレット ファイアバレット」3発放って様子を見る。
3発とも命中するがまだ死なない。
「MPが残り4発分しかないストーンバレット アイスバレット 熱湯バレット スチームバレット」MPを使い果たした。
「これで倒れないと マズいぞ!」
ようやく倒れた。レベルが上がりました。
ロベルト 男 30歳 レベル4 HP60/60 MP55/55
「助かった。レベルが上がると全回復するのか。運がよかった。」
ホーンベアの死体のところに行く。
「身長5m以上で体重は1.5トンてところか。これは持って帰れないぞ」
アイテムボックスをイメージする。
「スキル アイテムボックスをを取得しました。」
「思ったことが何でもできるぞ。 収納」ホーンベアが目の前から消えた。
ステータスボードのアイテムボックスを開いてみる
ホーンベアx1 となっている。
「よし これで荷物の懸念はなくなった。 MPも回復したしもう少し狩るか」
「索敵魔法も作ってみよう 探索魔法魔法 サーチ」と唱える
「探索魔法 サーチを取得しました。」
「できた サーチ」
頭の中に魔物の分布図が展開される。
「300m先に 3匹か。」
「肉体強化魔法も作るか。肉体強化魔法 アクセル」
「肉体強化魔法 アクセルを取得しました。」
「アクセル」
肉体が強化され走る速度が激増した。「すぐ着くぞ」
サーベルウルフが3匹いた。
こちらへ向かってくる。ホーンベアほどではないが、1匹 2m以上ある
「地球の狼より圧倒的にでかいな。ストーンバレット ストーンバレット ストーンバレット」1匹の頭に当たり 1匹の腹に当たり 1匹の後ろ足に当たった。
頭に当たった奴は即死のようだが残りは生きている。
「スチームバレット スチームバレット」結構な破裂音がして 2匹とも頭が爆散している。即死だ。
「スチームバレットは強力だな。 水蒸気爆発みたいなものか。」
サーベルウルフをアイテムボックスにしまう。
「ステータスオープン」
ロベルト 男 30歳 レベル4 HP60/60 MP39/55
スキル 火 水 風 土 光魔法
アイテムボックス
魔法 ファイアバレット 2 ウォーターバレット 2 ウィンドバレット 2 ストーンバレット 2 ソイルバレット 2 アイスバレット 2 熱湯バレット 2 スチームバレット 2 ホーリーバレット 2 サーチ 4 アクセル 2
「もう1回狩りをして帰るか サーチ」
100m先に3匹いる。
「アクセル」
「見つけた オークだ スチームバレット スチームバレット スチームバレット」
3匹とも頭に命中 即死だ。レベルが上がりました。
ロベルト 男 30歳 レベル5 HP80/80 MP80/80
オークをアイテムボックスにしまう。
「よし ギルドで買い取ってもらおう 帰るか アクセル」
猛烈な速度でウェデリアの街に着いた。冒険者ギルドへ向かう。
「素材の買取りをお願います。少し大きいのと数があるので 解体場に行けばいいですか?」
「どうぞ ご案内します。」
受付嬢についていくと大きな倉庫に着いた。
「ここに出してください。」
ホーンベア1匹 サーベルウルフ3匹 オーク3匹
「オーク1匹分の肉だけください。あとは全部買取で。」
「これあんたが一人で狩ったのかい?」
「そうですが何か?いくらになりますか?」
「ホーンベア1匹 金貨5枚
サーベルウルフ3匹 金貨6枚
オーク3匹 金貨3枚です。
合計 金貨14枚です。
これをお一人で狩ってくるとは驚きです。普通は4人組のCランクパーティーでもないと・・・」
「ノーコメントで」
ギルドのこの辺が鬱陶しい 冒険者は全てが自己責任なのだからほっといてくれ
「ロベルトさん後でお話をうかがっても・・・」
「お断りします。いつできますか?」
「今夜の晩飯か?すぐやるから少し待っててくれ。」
「受付さん余計なことはいいから早くお金をください。」
「分かりました。少しお待ちください。」
この世界では金貨1枚20万円くらいだ。14枚だと 約280万円稼いだことになる。
俺の稼ぎでは新記録だ。
今回は受付でなく解体場で買取りをお願いしたが、受付だと関係ない奴が大騒ぎしたりするので物凄く目立つ。受付もなんやかんや根掘り葉掘り聞いてくる。
目立つと嫉妬ややっかみを買ってしまい、面倒なことになる。
この世界には、プライバシーとかコンプライアンスなんかの概念は皆無だ。
「兄ちゃん できたぞ。」
受付嬢も戻ってきた。
「お待たせしました。 金貨14枚です。お確かめを」
「確かに。おっちゃんもありがとう。それじゃ」
俺は急いでギルドを出ていく。厄介ごとに巻き込まれたくない。
宿に戻るとすっかり暗くなっていた。
「浄化と明かりの魔法を作るか ライト クリーン」
「魔法 ライトとクリーンを取得しました。」
「ライト」
部屋全体がLED照明のように明るくなる。自分にクリーンを掛ける。
「今日は山の中を身体強化で走りまくったからな さて飯にするか。」
オークの肉を焼こうと思ったが、部屋の中ではマズいだろう。今日は酒場で食うか。
アイテムボックスに入れとけば腐らないし明日の昼にでも山で食おう。
酒場に行くとがやがやと騒がしい。
肉を焼いたものとパンとスープ エールを頼む
全部で銅貨3枚 3000円くらいだ。
身体強化の影響か喉が渇いていた。一気に飲み干しお代わりをもらう。
結構な運動量だったので腹が減っていた。
一気に食ってエールをもう1杯お代わりをした。
3倍目を飲んで代金を払う。銅貨4枚だった。小四角銀貨で払う。5000円だ 釣りはいいと言って部屋に戻る。
まだ寝るには早いので明日からの予定を考える。
ノートと鉛筆が欲しいな。魔法で作れないか
「メイク ノート メイク 鉛筆」「魔法 メイクを取得しました。」
ベッドの上には ノートと鉛筆が置いてある。
「本当に何でもできるな この世界は羊皮紙とペンしか筆記用具はないから メモに向かん ノートと鉛筆はこれから重宝するだろう」
「これからの課題は バレットの強化だ。 スチームバレットはそこそこ威力はあるけれど他のバレットの強度も調べてみないと 後 連射が欲しいな。長距離狙撃と レベル上げもしたいな。」
思いついたことをどんどんノートに書き込んでいく
「仲間も欲しいな 魔法使いに魔法を教えてもらおう 後 狩った肉を解体してくれる肉屋 素材を売ってくれる商人 農家も欲しい 料理人 紡織職人 薬師 神官 鍛冶師
魔法を覚えてから戦い方が変わった。 剣はもういいや 硬い奴には使えないし ギルドに買取りを出すのも煩わしいな。 ランク上げも遠慮しよう」
前世、山本健一だった頃の記憶は、この不便な異世界で生き抜くための最高の武器だ。 「魔法はイメージ」――その言葉通り、俺は思いつくままに新たな術を作り出していく。いろいろなことを考えて眠りにつくのだった。
翌朝、俺は「自分に足りないもの」を補うため、ウェデリアの街へ繰り出した。 魔法の深淵を知るための師であり、煩わしい素材の処理を任せられる、信頼できる協力者が必要だった。
そこで出会ったのが、セレナだった。
彼女は魔導具店の片隅で古い魔導書を読み耽っていた。 25歳前後だろうか、透き通るような肌に知的な光を宿した瞳が印象的な、ハッとするほどの美人だ。
「……そのノート、あなたが作ったの? 羊皮紙でも紙でもない、見たこともない素材ね」
彼女の鋭い視線が、俺が「メイク」で作り出したノートに注がれる。 俺は直感した。この女なら、俺の「出鱈目な魔法」を理解し、整理してくれるかもしれない。
「俺はロベルト。ランクDの冴えない冒険者だ。あんた、魔法に詳しいんだろ? 俺に魔法の理屈を教えてくれないか。代わりに、俺の『やり方』をあんたに見せてやる」
セレナは不敵に微笑んだ。 「面白いわ。私はセレナ。魔法の効率に関しては、そこらの宮廷魔導師より詳しい自負があるわよ」
俺たちはさっそく、検証のために街の外へと向かった。 今の俺のレベルは5。 スチームバレットの威力は確認済みだが、セレナの助言があれば、これをさらに「連射」や「狙撃」へと昇華できるはずだ。
「いい、ロベルト。魔法はイメージだけど、魔力の流れには法則があるの」
彼女の講義を聞きながら、俺は次の獲物を探して「サーチ」を展開する。 一人では危なっかしかったこの世界での生活が、少しずつ、計画的なものへと変わり始めていた。
サーチの結果 1km先に反応がある 10体の群れだ
「セレナ この先1kmに10体の魔物の群れがいる。 種別はまだわからない 狩ろうと思うんだけど いいか?」
「いいわよ」
「じゃ身体強化を掛けるぞ アクセル 対象 ロベルト セレナ」
アクセルを施された2人は猛烈なスピードで走っていく
「見つけた メタルリザード10匹だ」
「メタルリザード? 魔法が効きにくいわよ」
「大丈夫だと思う」
俺は昨日考えていた連射法を試してみることにした。
前世の記憶ではなぜか連射するときには128とか256とか512とか1024とかの2の乗算の数字が多かった。これでできるんじゃないか。
威力増強も貫通を目指して弾の形状をとがらせることの意識を向ける。射速もできるだけ速くなるようにイメージする。 映画で見た弾着後に破壊力を上げる方法は弾頭に傷を付ける事 ダムダム弾とか言ったか これらをすべてイメージして
「ストーンパレット 2の5乗」と叫んだ
32発の尖った石弾が無茶苦茶高速に飛んでいく メタルリザードの頭部に着弾した。 着弾してすぐ爆散する 1匹あたり3発以上着弾したため 多い奴には4発だ 完全なオーバーキルだ。
「あらら やりすぎたみたいだ。4発以上食らった奴は売り物にならんな」
「なにこれ メタルリザードって魔法がとても効きにくいのよ それにストーンパレットって対象にぶつけるだけで こんな威力はないわ ジャベリン級じゃない。そして一番あきれたのが連射よ。1度に32発も連射できるなんてどれだけMPがあっても足りないわ。」
「説明するよ。これは魔法だけでなく 魔法と物理だ だからメタルリザードにも効いたんだと思う 石弾の形状も変えた尖らせて貫通するように 後 石弾の先に傷を入れた 着弾した後 炸裂するように爆裂するとは思わなかったけど 射速も上げた。 連射は2の乗数を使ったんだ 前世の記憶で 魔法の連射は2の乗数倍の描写が多かったから この方法の消費MPは1発分しか消費しない。」
「なにそれ デタラメじゃない 魔法の常識が一つもないじゃない。あきれるわ。」
「そこを教えてほしい 魔法の常識って何だ?」
「魔法と物理を組み合わせるなんて聞いたことない。魔法は物理の理を外れているから魔法なの。 詠唱が無かったのもおかしいわ 詠唱は言うなれば型なのよ。 型を呼び出して発動する。型に決まった魔法の形を変えるなんて 発動しないはずだわ 形を変えて 速度も変えるなんて これはストーンバレットじゃない 別の魔法よ 石弾の先に傷 理を外れているものに理を入れるの? 信じられない。型だから射速を上げるなんてこともできないし 連射 2の乗数 これも聞いたことが無いわ そして32発撃っているのに1発分しかMPを消費しないですって 訳が分からないわよ 」レベルが上がりました。
ロベルト 男 30歳 レベル7 HP120/120 MP140/140
セレナ 女 25歳 レベル14 HP220/220 MP260/260
ロベルトとセレナのレベルが上がった。
「現実に2人ともレベルが上がった訳だし。俺の考えはこの世界の魔法の常識は間違っているのだと思う。 魔法ってもっと自由な物なんじゃないか?」
「現実にメタルリザードは瞬殺だったしレベルも上がった訳だし 信じられないけど信じるしかないわね。」
「セレナは頭が柔らかいな。受け入れられなくても仕方が無いって思うよ」
「魔導アカデミーの教授たちや宮廷魔導師なんかは目の前で見ても信じないでしょうね。」
「この世界全般の印象だけれども自分が信じたいものしか信じない慣習があるようだな。」
俺は昨日のギルドの件を話した。
「なるほど そうかもね。正しい正しくないじゃなくて自分が信じたいものしか信じないというのはあるかもね。私も私の理論を聞く前から否定されて魔導アカデミーを辞めさせられたからよくわかるわ。あなたは私の教えは必要ないみたい。私があなたから教わらないと。」
「どうだ もう少し狩りを続けてみるか?」
「そうね 他の魔法も見てみたいし」
俺はアイテムボックスにメタルリザードを回収し サーチを続けた。
300m先に10体の群れがいる
2人で向かってみると今度はアイアンリザードの群れだった。
「ウォーターバレット 2の3乗」
今度はオーバーキルでなく8匹を瞬殺した。水のバレットがアイアンリザードの頭を貫通した。
残りの2匹に今度はウィンドバレット2の1乗を放つ
風のバレットがアイアンリザードの頭を貫通する。
アイテムボックスにアイアンリザードを回収する。
「水も風も強烈ね。どんどん行きましょう」
さらにサーチを続けた。
500m先に10体の群れがいる
到着すると今度はサンドワームの群れだった。
「ソイルバレット 2の3乗」
8匹を瞬殺した。土のバレットがサンドワームのの頭を削り取った。
「土のバレットはやすりみたいに削るのね。」
レベルが上がりました。
ロベルト 男 30歳 レベル9 HP180/180 MP220/220
セレナ 女 25歳 レベル15 HP250/250 MP300/300
ロベルトとセレナのレベルが上がった。
「私何もしていないのにレベルが3つも上がったわよ」
「いいじゃないか。無駄になるものでもないし」
残りの2匹をアイスバレットで屠る
「あなた氷魔法も使えるの?」
「いやこれは水魔法だ氷魔法は俺の体系にない 水が冷えただけだからな 普通の魔法は氷魔法っていうのがあるのか?」
「私が勉強してきた魔法は何だったのかしら?ショックだわ。」
アイテムボックスにサンドワームを回収する。
さらにサーチを続けた。
500m先に50体の群れがいる。
到着するとオークの群れだった
上位種もパラパラいる。
「熱湯バレット 2の5乗」
頭に穴が開いている。オーク32匹を屠った。残り18匹
オーク達が何が起こったのか分からず混乱している
「熱湯バレット 2の4乗」
同じく頭に穴が開いている。オーク16匹を屠った。残り2匹
「熱湯バレット 2の1乗」
全てのオークを屠った。
レベルが上がりました。
ロベルト 男 30歳 レベル13 HP380/380 MP420/420
セレナ 女 25歳 レベル16 HP290/290 MP350/350
ロベルトとセレナのレベルが上がった。
「アナタ何なの? 50匹のオークを たったMP6で倒したの。もうあなたにHPもMPも抜かれてるじゃない それに熱湯バレットって何よ?」
「水魔法の派生だ。水のバレットと違い火傷を与えることができる。まあ即死したけど」
オークをアイテムボックスに回収した。
さらにサーチを続けた。
800m先に30体の群れがいる。
到着するとオーガの群れだった
「スチームバレット 2の5乗」
1瞬でオーガが全滅した。すべてのオーガの首から上が無い
レベルが上がりました。
ロベルト 男 30歳 レベル15 HP480/480 MP520/520
セレナ 女 25歳 レベル17 HP340/340 MP400/400
ロベルトとセレナのレベルが上がった。
「今度は何?」
「スチームバレットだ 水蒸気爆発を起こす。水魔法の派生だ。」
「あのねえ オーガって1体で脅威度ランクBの魔物なのよ 消費MP2で 30匹倒すなんて 世の中の冒険者に謝れって感じよ。」
「知らねーよ そういう魔法なんだから」
オーガをアイテムボックスに回収した。
さらにサーチを続けた。1000m先に5体の群れがいる。
到着するとレッサードラゴンの群れだった
「ホーリーバレット 2の3乗」
1瞬でレッサードラゴンが全滅した。すべてのレッサードラゴンの首から上が無い
レベルが上がりました。
ロベルト 男 30歳 レベル18 HP630/630 MP670/670
セレナ 女 25歳 レベル18 HP400/400 MP450/450
ロベルトとセレナのレベルが上がった。
「今度のは?」
「ホーリーバレットだ 光属性魔法だ。」
「もういいわ あんたとレベル並んだじゃない HPとMPの数字は大きく違うけど。よくわかったわ 消費MP2でレッサードラゴン5匹を倒すなんて」
レッサードラゴンをアイテムボックスに回収した。
「どーする」
「一度帰りましょ。話があるわ」
「わかった アクセルでいいか?
「いいわよ」
俺たちはウェデリアの街の宿屋に帰ってきた。
「セレナ ここの宿に移れよ。 宿代は出すからさ。」
「いいわよ。これからの事きちんと話さないと」
宿屋の主人に部屋を追加してもらう。それと厨房を貸してもらえるよう頼む。
「今日はレッサードラゴンを食おうぜ。」
セレナと自分にクリーンを掛ける。
「セレナ 荷物を取ってこいよ」
「私は自宅だからいいわよ。それよりも大事な話を」
「待て待て飯を食ってからにしないか?」
「それもそうね。」
俺は厨房に向かった。料理人に断ってレッサードラゴンの、尻尾を20kg位カットする。
「俺たちの食う分は5kg位でいいか。」
切り分けて残りを料理人に渡す。
「厨房を貸してくれた礼だ。店で出してもいいし宿屋の皆で食ってもらってもいい」
「ドラゴン こんな高級品を頂いても宜しいので?」
「本物じゃない レッサードラゴン 亜種だ いいからいいから」
「それでも高級品ですよ。」
俺は切り分けた肉の皮と骨を綺麗に解体していった。
アイテムボックスから今まで使っていた背嚢を出してその中に入っていた塩を出す。
肉に塩を塗り付ける 暫く待ってからグリルで、焼く。焼けたら肉を皿において羊皮紙を巻く 余熱で肉に火が入ったらそのままアイテムボックスにしまう。
部屋に戻るとセレスが椅子に座って待っていた。
「メイク バター 醤油 ビール」
俺は前世の記憶からバターと醤油とビールを作り出しテーブルに置いた。
アイテムボックスから肉とナイフとフォークと取り皿を出し焼いた肉を取り分ける。
バターと醤油をかける。
凄まじいうまそうなにおいが部屋に満ちる
「まずは食おうぜ。」ビールをセレスに開けてやる。
「これはエールか?」
「俺のいた世界の飲み物だ。ビールという。」
レッサードラゴンのステーキを食う。バター醤油の香りと味がとても肉に合う。うまい。
肉を1kg位食ったところでセレナに問う。
「うまいか?」
「このソースは何だ?今まで食べたことのない味だ。それにこのビールという物もとてもうまい。」
2人で5kgの肉はさすがに食べきれない。残った肉をアイテムボックスに戻す。
「ようやく落ち着いたな。身体強化を使ったから腹が減るんだ。」
食べ終わった後ハーブティーを入れる。湯はもちろん魔法だ。
「メイク ノート 鉛筆」テーブルの上にノートと鉛筆が現れる。
セレナに渡す。これからの話をメモに取れ。
羊皮紙とインクじゃ使い勝手が悪い。
「まずお前のことを教えてくれ オマエは何者なんだ?」
「俺は異世界から来た転生者だ ついこの間前世の記憶を思い出した。
この世界で生まれ育った。ただ前世の記憶を思い出したのはつい先日だ。
召喚されたわけでも神に会ったこともない。使命も知らない。
これまで魔法は使えなかった。俺は平民だからな。ただ思い出して知っている。
この世界の生物は全て魔力を持っていると言う事を。
だから魔法が使える。前世でいろんな本を読んだ。魔法はイメージだと
その通りにやってみたらできたというだけだ。この世界の魔法は権力者によって歪められてきた。全ての人民に自由に使われれば、恐ろしく危険だからだ。権力者の権威が奪われかねない。だから数百年数千年かけて魔法の本質を隠し続けてきた。
詠唱なんかは典型だ。セレナが言った型にはめるものだ。
全てが嘘だと言うつもりはない。しかし今日セレナが見た物は間違いなく現実だ。
魔法は貴族以上のものが扱えるとされているがそれは嘘だ全ての生物が使える。少し考えればわかることだ。魔法を使う魔物は詠唱なんかするか?魔法は理を曲げる力だ。だけど剣と魔法の世界には必ず物理は存在する。剣で切れば切れるし槌で叩けば痛い。間違いなく物理だ。武器にエンチャントする魔法があるがこれも物理と共存している。
ある一面をとらえてだからこうだと決めつけるそれ以外の異論は認めない。そうしてこの世界の学問は凄まじくゆがんでいる。ややこしいのはその中に真実も交じっているから質が悪い。今日の俺の魔法は間違いなく物理と共存している。何か質問はあるか?」
「今までやってきたこと学んできたことが根本から崩れた感がある。ロベルトの言っていることはわかる。だがモヤモヤするのだ。何故オーク50匹がたったMP6で殲滅できるのか?オーガ30体がわずかMP2で殲滅した。レッサードラゴン5匹もMP2だ私はこれを理解できない。」
「この世界は計算が著しく弱い これも権威を守るためわざと隠している。とはいうものの俺もうまく説明することは難しい。そういうものだと理解することが必要だと思うぞ
この世界は足し算引き算は普通にできるだろう。平民では怪しいが。掛け算割り算になると貴族でもできないものが多数だ。俺のやった2の乗数という物は掛け算の先にあるものだ。2の乗数というものはそれ自体が魔法じゃないかと思う 元の魔法を増幅するためだけの魔法それ単体では意味をなさない。元になる魔法と組み合わせて初めて意味を持つ。だから連射しても元の魔法は1つだから増幅分の魔法は2の乗数魔法が賄っているのだろう。不思議なのはこれが魔法としてMPの消費が一切ないことだ。魔法として独立しているとすればつじつまが合う。ただ消費MPがないことには説明がつかないが、逆にそんな特殊な魔法があると理解すればいいんじゃないか?」
「分かったような分からんような。」
「そんなものと割り切ることも必要だと思うぞ」
「まあ考えても分からんものは分からんからな。」
「そもそも火水風土も訳の分からん存在だろう?だからそんなもんと理解することは悪いことではないと思うけどな。」
「私もお前の魔法ができるようになるのか?」
「わからんができない理由が無いだろう?たぶんできるようになると思うぞ」
「これからお前はどうするんだ?」
「冒険者ギルドにはもう用事はないな。ギルドカードを失効しないようにするだけだ。」
「今の魔法があればSランク冒険者にも負ける気はしない。だからと言って自分がSランクを目指すなんてのは上手に使われるだけだ。」「狩った獲物を裁けなくなるんだったらギルドにいる意味はないが、身分証としての機能は欲しい。だから仲間を集める 後 狩った肉を解体してくれる肉屋 素材を売ってくれる商人 農家も欲しい 料理人 紡織職人 薬師 神官 鍛冶師 後は随時 そしてなるべく目立たないようにする。そしてこの国を旅して理不尽を狩る、盗賊 悪徳商人 貴族 騎士団 神殿 王族など。もちろんセレナには仲間になってもらいたい。 どうだ?」
「私は今日私の人生が崩れたぞ。いいだろう付き合ってやる。」




