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なのるなもなしのはなし  作者: ぽすしち


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寺をまもる鬼


 すきでなったわけではないのだが、いまはこの《坊主》というものが気に入りだしている。


 妖物と人のあいだの《坊主》となって、間におこったさまざまな出来事に首をつっこんでいるのだ。


 

 『散歩』と称して、こうして歩きまわっていると、おもってもみないことにあったりする。


 それがなかなか楽しく、いちど散歩へでると、ながいこと寺へ戻らなかったりもするのだが、ジョウカイが留守のあいだは、『アオタの鬼塚』にある寺は、鬼たちでしっかりまもっている。

 つのもあり、人のかたちをとっているが、人とはちがうものたちだ。

 そのような鬼たちが、人の世にわきいで人を襲っていたのは、もっと昔、《おじ》である男が坊主をしていたころのほうが多かったようだ。人どうしが戦い、血をながし、あらそいあったところからは、やはり、戦いを好む鬼が沸く。

 《おじ》は、そのような鬼をずいぶん相手にしたようだが、いまジョウカイの寺にいる鬼たちは、塚に眠っている鬼の仲間で、《おじ》にながいことつかわれ無駄なあらそいはしない。

 いや、できないように、《おじ》と約束をしているのだ。





 その、鬼が、 ―― ジョウカイのよこで、握り飯をくっている。



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