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なのるなもなしのはなし  作者: ぽすしち


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33/33

鬼たちが今日もうわさする



六、




  ジョウカイは山になったサレコウベをすべて丁寧に弔い、つぎの朝、山をおりた。




 梅干しの握り飯をつくってくれた婆さんは、なにもかもみていたように、うなずいてジョウカイをむかえると、「おさめたんじゃろ」ようやった、と、皿に山盛りの梅干しをだしてくれた。




 ほんとうは、このあたりで散歩をきりあげて寺に帰ろうかと思っていたジョウカイは、もうすこしあしをのばすことにした。



 どうやら、じぶんが継いだ《ジョウカイ》という名には、やはり、たのしくおもえることのほうが多いと、きづいたからだ。







 寺がある《アオタの鬼塚》は、きょうも人のめにはふれぬように、そこにある。



 『坊主』が『散歩』にでて留守にするときには、鬼たちが留守をまもる。



  まもりながら、 ――



「 ウゴウ、ほんとうにノリヤスが山をおこす術をつかったのか? 」

「 おう、山が鳴って、《山神》も起きよったわ 」

「 ほお、あのノリヤスが、もうそんな術をつかえるか? 」

「 おい、もうノリヤスと呼んではいかんのだぞ 」




  ――  まもりながら、ジョウカイの噂を楽しげにして、



         きょうも、帰りを待ちわびているらしい。

  

  

  

  

  

  

  


目をとめてくださったかた、ありがとうございました!  無理がありますが、いつもホラー枠としているので、『うわさ』企画に、そっと参加してみました。。。。

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