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なのるなもなしのはなし  作者: ぽすしち


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それは おれだ


「ほら、しつこいだろ?」

 だからいっただろう、とウゴウが四つん這いになった男をまたぐと、その背に拳をたたきこんだ。


 げっ、とこえをあげた男の背からひきぬいた鬼の手には、人の頭の骨がある。



  『 ああ、やめろ、それはおれだ 』


 さきほどまでのふてぶてしいようすはなくなり、男はなさけない声をあげはじめた。


 ウゴウはかまうことなくつぎつぎと背に手をつっこみ、骨をひろいつづける。

「これで最後だ」

 そういってなげたサレコウベは、むこうで山となっている。


 すでに男のからだは背をのこし土のなかで、顔も顎から上がでているのみだ。




 ジョウカイはつきたててあった杖をぬき、男の顔のまえに片膝をついた。


「名にとらわれることはもうなかろう。 おまえには、『タダマサ』という幼きころの名はのこっていたではないか。 ―― きっと、その名でよばれたころにはすこしだけ、よいおもいがあったはずだ」


 男が涙と鼻水でぬれた顔をあげようとしたが、もう、土のせいでうごかない。





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