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《番神様》にきく
申し訳ございません。《番神様》、《山神様》については、ヒコイチのほうの『山神様と桃の 』『山男と 』のほうを、ひろい読みしてみてください。。。
娘はいままでとりわけ変わったところなどなく、そんなおかしなこと、くちにしたこともなかった。
「ほいでな、そんなことをずっといいよるんで、おトウも、おカアも、めんどうになったのかのオ、なら、おしえてやればええ、ゆうたんじゃと」
その夜、娘はいなくなった。
「戸も内から閉まったままで、どうやって外へでたのかもわからん」
「で?それきりか?」
「それがな・・・」
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おかしな消え方をした娘は、山にかくされたのかもしれぬと、みながそういった。
そこで両親は、すぐ近くの山の《番神様》のところへゆき、《山神様》に娘を返すよう伝えてくれと頼んだが、《番神様》がいうには、《山神様》は知らぬという。
ただ、このごろ山合に、『おかしなもの』が住みついたようなので、それにきいてみろ、といわれ、夫婦はさっそく山へはいった。