俺の 竹取物語
俺の シリーズです R15は念のため
私たちは「大気依存型生物」なの。だから大気を取り込んで、その惑星の主たる住民の大きさに合わせるの、大気の無い所では10センチぐらいだけど、カプセルから出て大気を取り込めばこの惑星なら三ヶ月もあれば成熟した生物の大きさに成れるのよ。
それはあなたたちの古い文献の『源氏物語』にも書いてあったでしょ。
メスばっかりね。私たちは胞子の様な物、まず交配してオスの遺伝子を取り込んで解析して、妊娠するけどメスの形で出産して種族を増やすのよ。
この惑星では月に帰ったことになってるけど月じゃないわよもっと遠い所よ。
月の裏に母艦を隠してるけど、あなた達の科学力では察知も感知も探知もできないわよ。
生まれた子たちは情報を持って母艦に帰るのよ、その情報を基に体型や外観を惑星で適応しやすい様に変化させて後進の人たちを送り出すの。
結構来てるわよ。『月光仮面』ね、彼女はLGBTの内のトランスセクシャルだからオスの格好をしていたわ、だけど体力無くて200キロ近い「パンヘッド」のハーレーや「R68」などのBMWは乗りこなせなくてホンダの「カブ」に乗ってたわね。
『月影千草』もそうよ、この惑星の人たちって「顔面蒼白で白目」は無理でしょ、最近では『月野うさぎ』ね、ずっと昔からコスプレイヤーだったのよ。
ただ私はこの惑星に着いて竹の中でカプセルが割られるのを待ったのだけど、何代目か覚えてないけど「さぬきのみやつこ」って言う人は私の入った竹を、根元からばっさり切り取って家を新築するとかで、そのまま建材に使われてしまったのよ、だから300年間圧縮パックされてたから、なかなか大気を取り込めなかったわ。
色々と経緯を話してくれた。しかし彼女は300年前の情報で「適応しやすい様に変化」させられた300年前基準の美女である、現在では誠に気の毒な容姿なのだ、そのせいで「なぜ私が美人じゃないの」と騒いで、ここに連行された訳だ。
この案件ならこのまま地元警察に回しても問題なかろうと思い、エージェントJはMIB日本支部を後にするのだった。
ある方の作品に出てきた「フカシ話」とはどんな話だろうと思い書いてみました。
過去に小生のブログで書いたものもこちらに移動したいと思っております。