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分身殺し

うん、昨日書いた文はまだいい

だが今日書いた文、テメーはダメだ


緊急事態がおきた

この前のアルグエータとの戦い、どうやらヘリコプターで撮影してるテレビ局の人がいたらしく、私の素顔とかが全国放送されていた

今もニュースで新しい魔法少女か!?なんて言われてる

しかもシェルター襲撃事件の解決……解決?とりあえず犯人達を潰したのも周りから見たら私

さすがに不味い、これ以上注目されるのは御免こうむる

それに私、例の魔法少女に分身のことバレてるっぽいんだよね

あ、いや分身ってことがバレてるんじゃなくて、私が二人存在していることに気づいた感じ

もうすぐ接触しに行くと思うんだよねー…どうしよ



結論、分身には暗殺されてもらいます

暗殺するのは私なんだけれども

正義の味方である分身はアルグエータとシェルター襲撃事件をどちらも解決、しかしその分身を危惧した魔王軍が向こうの世界の魔物である推定総合戦闘能力値500万弱のドッペルゲンガーを派遣し見事暗殺!というね、茶番もいい所だよ

だけど暗殺と言っても戦闘跡は残すよ、家4つぐらい吹き飛ぶ程度だけどね

私の優先事項は1つ目に気楽な生活、2つ目に家族の安全、3つ目に…無いわ

まぁそれだけだからね

ちなみにこの作戦を分身に伝えたら「絶対後で1回、いや10回殴る」って真顔で言われた……鳥肌凄かったです、はい



よーし、作戦開始〜

分身にはトイレに行くという名目で1人出てきてもらう

私はあえて自身の体に魔力を可視化して纏わせていつでも襲えますよ状態にする、あと少し特殊なルートで向かう

あくまでこれはドッペルゲンガーの仕業だからね

よーしじゃあそろそろ暗殺(笑)といきま…うん?

………まじで最悪なタイミングじゃん、例の魔法少女来ちゃったよ

しかも分身を見つけて直ぐに話しかけちゃったよ


「貴方が夜桜明菜さんでよろしいですか?」

「そ、そうですが…」


分身の動揺具合がすごい

しかも情報伝達で殴る回数増やすなんて言われたんだけど

……理不尽すぎね?


「1つ聞きたいことがありまして…」

「は、はぁ」

「この前、魔王軍四天王という怪獣が襲ってきたのは謎の声で分かりますよね」

「はい、どうやら魔法少女が倒したとか…あ!もしかして貴方が倒したのですね!凄いです!」


よし、そのまま褒め倒して帰ってもらえ


「いえ、私はあくまで相手の攻撃を街に被害が行かないように少し守っただけです、倒したのは貴方です」

「………は?」

「シェルターにはテレビがありませんからね、これを見てください」


ん〜なになに?あ、私が見てたニュースじゃん

分身もうわぁって顔しない


「見ての通りです、心当たりは?」

「すみません、その時は両親と一緒にシェルターの中だったので…」

「そうですよね……すみません、変なことを聞いて」

「いえいえ!なぜそこに私がいたのかほんとに分かりませんが、何か分かったら教えていただけませんか?」

「もちろんです…では、私はこれで失礼します」

「はい、お気をつけて」


例の魔法少女が話を終えて帰っていく


「よいしょっと、いやーハプニングだったね!」

「うん、とりあえず一発殴らせろ」

「え、ほんー」

「問答無用!!」

「あべら!?」


思いっきり腹パンされたが!?内蔵までダメージ行ったが!?


「ぐふ……ハイヒール」

「ちっ」

「舌打ち!?いやまぁいいや、とりあえず体をコピーして…」


分身の体をコピー、自我のない私の完成である

それをところどころ分身と協力して切り傷を入れていき、壮絶な戦いがあったように思わせる

そして最後は心臓を手刀でえい!

見事に死体の完成である

そんでもって少し周りを破壊…いい感じに戦闘跡が出来たね!


「じゃあ一旦分身体を消すよ」

「次出てきた時殴るからね」

「怖い!?」


そんな宣言をされながら分身を消す、ちなみに分身なんだけど自我があるからたまに二重人格(どちらも私)みたいになる


「よし、これでいいかなー」


ここへ来た時と同じルートで帰宅、分身暗殺計画はしゅーりょー!

ちなみにルートが特殊なわけは監視カメラだよ

あえて写るように行動したからね

ドッペルゲンガーはあくまで魔物、監視カメラなんて技術は知りません

……今思ったら自分の体を自分で傷付けまくってるやばい人じゃん



後日、私の死体が発見された

監視カメラにはモヤを纏うわたしの姿

新しいタイプの怪獣が警察の結論らしい

そして両親はガチ泣き…悪いことしたなぁ

例の魔法少女遠くから観察した所めちゃくちゃ悔しがっていた

とりあえずこれで私は常に変装をして行動をしなくちゃいけなくなったけれど少なくともめんどくさいことは無くなったはず

……これが発覚したあとの両親が怖いけど



○美紀視点

ドン!

気が付いたら思いっきり自宅の壁を殴っていました

夜桜さんが亡くなった、それも私と会った直後に


「直前まで話していたのに…!」


魔法少女なのに、手の届く所にいたのに守ることが出来なかった自分への失望やイラつき、悲しみ

そんな気持ちがぐるぐると頭を掻き回す


(荒れてるねー、そりゃそうか)

「……ツクヨミ様」

(今回ばかりは相手が悪かったよ、変身系の怪獣なら周りに溶け込むことだって可能だから…私も気付かなかったレベルだからね)

「ですが…!」


怪獣を見つけられなかったから彼女が亡くなったのは仕方がない、それで済む問題では!


(これ以上失いたくないのならもっと強くならないとダメだよ)

「それは分かっているのです…」

(ならどうするの?)

「……誰にも負けないぐらい強くなるには怪獣を倒してレベルをあげなきゃいけないんですよね…」

(うん)

「やってやりますよ!死にかけるぐらいもう怖くありません!」


私は単純なのでしょう、そんなことはわかっています

ですが今回のように手の届くところにいたのに守ることが出来なかったなんてもう嫌です


(今回殺された彼女はアルグエータと戦った時の彼女とは別人だよね)

「あの人が夜桜さんを殺した犯人と?」

(どうかな、変身を可能とする怪獣なら有り得なくは無いけど魔王軍四天王の1人と戦うなんておかしいでしょ?)

「ええ」

(だから彼女も狙われるんじゃない?ここら辺だといちばん強いだろうし…)

「四天王倒した人を四天王以下で殺せますかね」

(…………無理だったね、忘れていいよ)


……でもなぜ夜桜さんは二人いたのでしょう

本人に聞いてみるしか?いやその前に逃げられそうですね


(あ、そうそう…この前の戦いで彼女が使った私達が生き返った魔法がどんなものか分かったよ)

「!、本当ですか!?」

(食い付きがすごいね…えっと救命の光、自身が死亡する直前でないと効果なし、30%の確率でしか成功しない魔法で1番成功しやすい蘇生方法)

「…そうですか」


あの魔法なら夜桜さんを蘇生できると思ったのですが…


(無理だね、あと圧倒的に魔力が足りないよ)

「どれぐらい必要なのですか?」

(ざっと1000万ぐらい)

「な……!?」


ということは彼女は最低でも2000万の魔力量を持っていると!?


「本当に彼女は何者なのでしょうか」

(人類の味方ではあるんだろうけど、私の鑑定も弾かれたからどんなレベルでどんな能力値なのか見当もつかないよ)

「契約無しなんですよね?あの人本当に」

(契約できる神がいないと思うよー、彼女の方が強いだろうし)


一体どんな環境にいたらそんなふうになるのだろうか

うーん、と考えているとツクヨミ様の宿る刀が震えた


(………怪獣が来るよ)

「場所はどこですか?」

(いつもと同じー…かな、本格的にこの街を落とそうとしているみたい)

「分かりました……ツクヨミ様、10年差し上げます」

(……本気かい?)

「そうでもしないと、守りたいものが守れません」

(……分かった、10年もらおう、今回の対価はいつでも自由に憑依が使えるのと基礎能力の5倍化だよ)

「私が貰いすぎでは?」

(10年は重いのさ、君は軽く見すぎな気がするよ)


そうですか、でも私はこれからも差し上げるでしょう

それで守れるなら


(そう、でもやりすぎ注意だよ、これは返却不可なのだから)

「分かっています」

(はぁ…分かってるならいいよ、ははは)


ツクヨミ様のため息を聴きながら、直ぐに怪獣の元へ駆け出した

主人公の半分ぐらいから今日かいた文、終わってるね!( ・∇・)

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