アルグエータ
ちょっと長い?私にしては
戦闘描写は期待するな!(いつも通り)
またあれから1週間後
私は今猛烈に頭を抱えたい
まさか魔法少女と戦ってたらその間にシェルターが襲撃されてるとは思わないじゃん
しかもその人たちは魔法少女をご所望で?そのうち3人が私のところにいたから駆けつけれず?分身が戦うはめに?
はぁ〜…警察から感謝状もらえるみたいだし、分身に行かせてもいいけどもしかしたら魔法少女とかち合う可能性あるんだよなー
その日は魔力を分けておいた方が良さそうかなー
そんなことを考えながら襲いかかってくる魔物…クラーケンの足を切り裂く
「向こうにいた時より回復力上がってるんだけど!なんでよ!」
切ったその場で回復し、すぐに襲いかかってくるんだからたまったもんじゃない
「多重詠唱!アイシクルスピア!」
上空にアイシクルスピアを50本生成し降り注がせる
足に当たったら凍りついてくれるけど頭がいいのか凍ってない足で切断して回復する
あー!もう!うざったいなぁ!
「多重詠唱!雷光天雷!」
私が覚えている雷系の魔法でほぼほぼ最強な魔法、雷光天雷を魔力1発分まで発動させクラーケンを焼き焦がす
「回復させない!魔力変換!ヘルフレイム!」
一時的に体力を魔力に変換させる魔法を使い、ドラゴン程度なら消し炭になる炎の魔法を使う
お!頭が消し飛んだ!
喜んだのも束の間、クラーケンの足が私の足に巻きついた
「うっそでしょ!?ほが」
陸から海面まで思いっきり叩きつけられた
いやまぁ痛くないんだよ?でもねぇなんで生きてるの?
核潰さないと復活とかマジでしんどいからね?
「は!フローズンスピアっと…天歩」
まだ巻きついているクラーケンの足を切断し、フローズンスピアで海面を凍らせて身動きを取れなくした後、天歩というスキルで空中を走る
「核は……ど真ん中ね、一刀両断!」
自分よりも能力値が低い敵は問答無用で切り裂くことが出来るというふざけた性能を持つスキルでクラーケンを縦に真っ二つにした
途中で核も巻き込んだから、これで完全撃破だね
『クラーケンを撃破しました 経験値8500獲得しました
レベルが1上昇しました 総合戦闘能力値が3000上昇します』
「久しぶりにレベルが上がった気がするなぁ…まぁ魔王城にいるレベルの敵が来てる訳じゃないからね」
そんなん来たら私がいても街は壊滅すると思う
てか四天王とか無差別破壊兵器みたいな存在だったからね?
特にビーム撃ってくる奴がめんどくさかった
空中に浮く特殊なスライムで、全方位ビーム発射で兵士が500人ぐらい蒸発した時はその場で吐くかと思った
中途半端に食らってる人とか、まだ生きてるのに体が熔け始めてるとかね
ある新米兵士がそういえば1人突撃して「ここが弱点だったはずなのに!?仕様が違う!?」って言いながら至近距離ビームで蒸発してたけど結局あれはなんだったのだろうか
ま、気にしてもしょうがないよねー
テレポートで家に帰ろうとして、魔力がすっからかんなことに気付いた
「……魔力を回復する方法は自然回復か魔力水を飲むこと、久しぶりに魔力水飲むかな、嫌だけど」
インベントリから魔力水と水を取りだして一気に飲む!
ツンとする匂いを感じたあと、口の中にカレールーにお茶と牛乳を混ぜたような味が広がる
おえぇぇ
吐く、マジで吐きそう
急いで水を飲んで胃の中に流し込む
「あー……なんでこんなに不味いのさ、本当に」
これを平気で飲む向こうの世界の人達は本当に尊敬するよ
まぁ良薬は口に苦し、おかげで魔力が全快した
「はぁ〜ようやく帰れッ!?多重詠唱!魔力障壁!」
なにか良くない気配がして街全体を覆うようにして魔力障壁、それも多重詠唱で何重にも重ねる
それと同時に巨大なビームが障壁にぶつかった
ズガガガガガガガ!!バリン!バリンバリン!!バリン!
ヤバイヤバイヤバイヤバイ!
「多重詠唱!魔力障壁!…防御力が足りない!多重詠唱!神盾アイギス!」
私が持つ最高の防御魔法、アイギスを使い何とか防ぎきることに成功した
というか今のビームって……
海の方を目を凝らして見てみると、今1番見たくないものが見えた
青く浮いているスライム、丸っこいボディと体の周りには複数の浮いている魔法陣、そして体の中心で輝く核
「………これがフラグってやつ?」
<緊急アナウンス!日本に魔王軍四天王 アルグエータが侵攻を始めました!直ちに撃破又は撃退をしてください!>
緊急アナウンス!?まるでゲームみたいな……
てかこのスライムそんな名前だったのか、知らなかった
四天王なら名前が知れ渡っていてもおかしくないと思うかもだけど、向こうだとそれどころじゃなかったからね
「というか今までの魔物と同じく強化されてるよね、絶対」
ひとりでこれと戦うの?死ぬよ?私
とりあえずかけれる強化魔法は一通りかけておく
「ヘブングロース、月夜の舞、鬼火、炎狐、付与・風」
とりあえずこんなものだろうか、感覚的に言えば3倍ぐらいの強化だと思う
<アルグエータ攻撃開始まで5………4………3………2………1………0>
「ーーーーー!」
「多重詠唱!魔力障壁!速攻ビームかい!」
このふざけたアナウンスと同時に極太ビーム撃ってきたが!?
「守護結界!魔力結界!瞬歩!」
私自身を結界で二重に覆い、瞬歩で出来るだけ早く近付く
時折極太ビームの間を縫ってほっそいビームが飛んでくるからたまったもんじゃない
「魔力障壁!ハイジャンプ!風神の一太刀!」
「ーーーー!」
ガキィン!
「障壁!?また厄介な…」
前は持ってなかった能力…しかも障壁となると…
どう攻めるか離脱しながら考える
一応、突破の仕方はあるんだけれど…ガンダルヴァはそれ向きじゃないんだよね、大剣だから
どっかにいい武器…あ
かなり後方にあの刀持ちの魔法少女が
いいところに来るよね、いい意味でも悪い意味でも
「ーーーー!」
「あ、まっず!?」
こいつ私から刀持ちに標的変えた!?
しかもなんか溜めてない!?
「ーーーー!」
「簡易テレポート!」
ビームを撃たれる前に刀持ちの前まで移動する!
「あ、貴方は」
「多重詠唱!魔力障壁!守護結界!」
ガガガガガガ!!!
威力が……しかもここらの建物吹き飛んだし!
ん?待って!?アルグエータの魔力が高まった!?
「二重詠唱!救命の光!」
ヂュン!
障壁が全て一瞬で溶ける音と共に視界が全て光で覆われた瞬間、すぐに視界が黒く染った
「ぷはぁ!?」
「今のは…」
成功したよね!?生きてるよね!?
よっしゃ!確率に勝った!
救命の光はほんとに使いたくなかったよ!
死亡時確率30%で復活を二人分とかシャレにならない!
「生きてるよね!?刀貸して!」
「は、はい!?この刀は」
「ここは一時休戦!それにその刀じゃないとあいつの障壁を貫けない!ツクヨミはそれに宿ってるんでしょ!」
「そ、それは……ツクヨミ様、よろしいですか?」
やっぱり
てか早くしてくれないかな!?アルグエータがこっちを補足したから!
「ーーーー!」
「多重詠唱!魔力障壁!」
ん?威力が低い?あれを撃ったあとは少し弱まるのか!
なら尚更早くして欲しい、切実に
「10分だけなら可能です」
と刀持ちが私に刀を預ける
「10分ね…じゃあその間これ使っといて」
「あ、はい…って重!?」
さすがに武器無しは酷いと思うから、ガンダルヴァを渡す
あとは……
「守護結界」
死んでもらうと困るから念の為結界を張っておく
「じゃあ反撃開始!瞬歩!」
もはやビームのせいで建物がほとんどなく、ところどころ溶岩のようにドロドロになった街を駆け抜ける
「魔力障壁!ハイジャンプ!天歩!」
私に向かって飛んでくるビームを魔力障壁で受け止めながら、ひたすらにアルグエータへ近付く
!また魔力が…
今は空中、絶好の機会と思ったんだろうけど…
「ーーーー!」
「魔力障壁、ハイジャンプ!」
「!?」
空中でも私は動けるんだよ!
空中にいたおかげか、ビームは空の彼方へと消えていく
「ーー!」
「天歩!付与・雷!雷鳴刀!」
刀……ツクヨミでいいかな?ツクヨミに雷を付与して、ビームを斬る
私に斬られたビームは進行方向を2つに変えながら空に消えていく
てかビーム斬るって今考えたらやばいな
そして、5分ぐらいかけてようやくアルグエータに何時でも攻撃出来るところまで近付けた
「ーーーー!」
「一点集中………天命の一突き!」
障壁を張るアルグエータ
私は障壁の中心に狙いを定め突き刺す!
「ーーーー!?」
「はぁぁぁぁぁあ!!」
ピキ…バキバキ!
「まだぁぁぁぁぁあ!魔力解放!」
「ーーー!?」
残ってる私の魔力を全てツクヨミに注ぎ込み、威力をこれでもかと上げる!
バキ………バキン!
「ーーー!?!?」
「核まで届けぇぇぇぇぇぇ!」
私とツクヨミがスライムに突き刺さり、なお進み続け…核に触れる
「魔力変換!!割れろォォォォォ!!」
バキン!
核をツクヨミが貫通、スライムの体が何も無かったように消滅した
「倒した!あ、落ち…」
スライム貫通したあとのこと全く考えてなかった
ヒューっと落下していき、海に落ちる
痛くはない…レベルで体が頑丈だから、だけど海水が…
何とか浮上して空気を吸う
「ぷはぁ!……勝てたぁ…」
<魔王軍四天王 アルグエータが撃破されました!戦闘に参加した人に報酬が送られます>
『魔王軍四天王 アルグエータを討伐しました 経験値360万獲得しました レベルが47上昇しました』
経験値やば、あと報酬…は後回しか
10分経つ前に刀を返さないと
魔力は無いし…飲むかぁ
魔力水を飲み…吐きそうになりながらも何とかこらえる
「この味改良しないと……テレポート」
視界が切り替わり、もはや街と言えないレベルの街に転移する
えっと、あの魔法少女は……あ、いた
瞬歩で移動して魔法少女の元へ向かう
「はい…刀返す」
「うわ!?いきなり目の前に…あ、はい、ありがとうございます…こちらも返します」
ガンダルヴァを返してもらい、インベントリに仕舞う
「今回は助かりました、ですがー」
「………じゃあね、テレポート」
「あ、ちょ」
何となく…話が長くなりそうなのと、今はとにかく休みたいという気持ちが勝ってしまい、逃げるようにテレポートした
テレポート直前に見えたのは驚愕に染った顔
うん、なんかごめんね?
その後、壊滅した街には「話ぐらい聞けーー!!」という少女の叫び声が響いた
いきなり四天王戦でした
アルグエータの攻撃は主にビームしかありません
まぁそのビームがえげつないんですけれど
アルグエータの大きさは直径60cmのスライム
明菜はレベルという補正により陸から海の上にいるアルグエータを視認出来ました…視力いくつぐらいだろう?
あと何気にこっちの世界で、初めての死ですね!ぱちぱち
あと報酬は次の話でやります、書くのがめんどくさかったわけではないです、本当に
感想、誤字報告お待ちしてます
下の☆☆☆☆☆から評価してくださると嬉しい限りです