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ロックバード撃破

さてさてどうしようか

あれはどう見てもロックバードなんだよね

体のほとんどが岩で覆われていて、中心に魔核と呼ばれる石があるんだけど、それを壊さない限りずっと生きてる魔物…魔物には魔核が絶対あるよ、核と言えば魔核のことと思えばいいよ

そうだ、魔物というのは短縮された呼び方で本来の名前は、魔力を保有している生物を殺して魔力を奪い吸収して強くなる生物だよ

その名前の通り彼らは魔力を求めて人間を襲う

さて、ここまで話したら大体の人は分かるだろう

ロックバードが来た原因、私じゃん

異世界から帰ってきて?豊富な魔力を持つ勇者で?それを感知できる範囲の魔物はどうする?そりゃ一斉に向かってくるわけで

地球に魔物がいることと私のありえないほど莫大な魔力を恨みつつどうするか考える

あれはずっと私をおってくるからどこかでお母さんと別れないといけない…あ、いい魔法があるじゃん


「分身、魔力讓渡」


お母さんにバレないように自分の分身を作り出し、魔力を私本体が全て貰う

これで魔法が使えない物理最強の勇者完成だね

スっとお母さんと別れて、誰にも見られてないことを確認して飛び上がる

軽くジャンプしただけでビルの屋上にたどり着くって私やばすぎ

まぁ今はそんなこと置いといて、ぴょんぴょんとビル伝いで移動していく

ん〜ロックバードも方向転換したね、完全に私しか狙ってないや

こっちも少しスピードをあげよう

目的地は海だね、ロックバードは水が苦手だし…死体が街に落ちても大迷惑だからね

そんなことを考えてるとロックバードの周りに魔法陣が浮かんだ

あれはー…


「ガァァァァ!」

「おっと!魔力障壁!」


ロックバードが無属性魔法を飛ばしてきて少し驚いたが魔力障壁で上手く受け止める

うーん…結構魔力持ってんなー、あいつ


「魔力障壁、魔力障壁、魔力障壁…キリないな!魔力結界!」


私の魔力を一気に展開して、領域を作り出す

あたりが私の魔力で包まれてロックバードが苦しみ出す

ん?何故魔力を吸収する魔物が魔力で苦しいかだって?

それは私の勇者の能力だね

私の魔力には聖属性が多く含まれていて魔物にとってはかなりの毒性になるの

そんな魔力で満たされたらねぇ…


「ガァ………ガァァァ!!」

「お、やるぅ」


苦しみながらも無属性魔法で魔力を吹き飛ばして、怒りの形相で私を睨みつけてきた

……もうすぐ海だね


「ほらほらこっちだよ!」

「ガァァ!」


さらにスピードを上げて少しづつ私とロックバードの差を開く


「っと…とりあえず海には凍ってもらおうかな、フローズンスピア」


海に氷の槍を投擲し、海面に突き刺さった瞬間周囲が氷漬けにされた


「ガァァァ!!」

「お、来た来た」


そんなことをしている間に私の上まで来たロックバード

しばらくクルクルとまわっていたが、私目掛けて突撃をしてきた

すぐさま私はインベントリから愛剣であるガンダルヴァを取りだした


「まぁ、そうなるね、付与・水!ウォータースラッシュ!」

「ガァァァァァァ!?」


ズバァァ!と水を纏った斬撃がロックバードへ向かっていき、羽を切り落とした

バランスを崩したロックバードは悲痛な叫び声を上げながら氷に激突、衝撃のあまり失神して動かなくなった


「じゃあ魔核を壊させてもらうよ」


ロックバードに剣を突き立てて、魔核を破壊する

するとロックバードの体は消滅していき、割れた魔核だけが残った


『ロックバードを討伐しました 経験値860獲得しました』

「うわ、その声も健在なんだ」


この機械みたいな声は魔物を倒す度に聞こえてうるさいんだよね、まじで

何とか消す方法はないかな

そんなことを考えながらガンダルヴァをインベントリにしまい帰ろうとした瞬間


「待ちなさい!あなたは一体誰ですか!」


うげ、警察に見つかったか?なんて思い振り返ると……なんか刀を持った派手な女の子がいた

んーー??なんで?


「怪獣を討伐してくれたことは感謝しますが、貴方は魔法少女では無いです!何者ですか!」


魔法少女…?

私が異世界に行く前はそんなものいなかったが?

バレないように鑑定してみようかな


名前 柊 美紀

Lv 15

職業 高校生(魔法少女)

総合戦闘力値 4200

契約神 ツクヨミ


「……へぇ」


レベルは低いのに戦闘能力はかなり高い、恐らくツクヨミが原因だろうね

ていうか神いるんだね、それがびっくりだよ


「魔法少女ねぇ…」


私が異世界に行ったことで変化が起きたのか、本当に魔物は存在していて国が隠していたのか分からないけど、魔法少女は総じてある程度は強そうだね

………と言っても、その戦闘力じゃロックバードに傷をつけることは出来ないけど

ロックバードの戦闘力1万がほとんどなはず

速攻で食われて終わるね


「ま、私には関係ないよね…」

「関係ない!?貴方何を言っているんですか!」

「面倒くさいことになりたくないだけ…じゃーねー、テレポート!」


テレポート先を家に指定して、逃げるように転移した



〇美紀視点

「あ!待ちなさい!………消えましたか」


あの人物は一体誰だったのだろうか、一般人のような服を着て、その手にはとても大きな剣、しかもその大きさをものともせずに振り回せるような力…


「考えても仕方ないですか…上に報告はしておきましょう」

(面白い子だったねー)


ツクヨミ様ですか


「面白いとは…?」

(あの子、誰とも契約してないのにとんでもない能力値してたよー、神様15人分ぐらいはありそうだねー)

「!?」


神様15人分!?それは本当に人間ですか?


(それにあの子、色々知ってそうだったからねー、まぁしばらくはここに怪獣が来ると思うから)


そうなのですか?


(多分、あの子が狙われてそうだったからねー、いやはや狙われているのがあの子でよかったよ)

「どういうことですか?」

(多分、今回の怪獣と君が戦ってたら100%君が負けてたよ)


今回の怪獣はそんなに強い部類だったんですか!?


(君の2倍はありそうだね)

「私もまだまだということですか」

(そういうこと)


そこでツクヨミ様の声は聞こえなくなった

それにしてもあの人はそんなに強いんですか、報告することが増えましたね

他の魔法少女にも応援を頼んどきましょう

……相手にならなそうですが

作者による夜桜ちゃん鑑定結果


名前 夜桜 明菜

Lv 472

職業 高校生(勇者)

総合戦闘能力値 計測不可

契約神 無し




………つよーい

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 美紀視点のモノローグが説明優先で、これまでツクヨミと戦ってきた魔法少女と考えると違和感のある文になってると思う。 [一言] 好きなジャンルなので応援してます
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