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帰宅

こんにちは!私の名前は夜桜明菜って言います!16歳です!…今は19か

現在左腕が最終決戦で吹き飛んだので治療中の女の子です

最終決戦とはなんだって?そりゃもう魔王との一騎打ちですよ

魔王っていうのはこの世界を支配しようとする人の事で、私がこの世界に喚ばれた原因

そしてこの世界に私を召喚した人達はこういったんだよ


「魔王を倒さなければ元の世界に帰ることは出来ない」


酷くない?酷いと思うよね!こういうのは小説の中だけでいいんだよ

んで、なんやかんやあって強くなってた私はとうとう魔王との最終決戦で魔王を打ち倒すことが出来たのだ!

その代わり左腕が戦いの最中でこう…パァーン!と吹き飛んだけど

でもこの世界は化学がない代わりに魔法が発展してるからね!腕の欠損はすぐに治る!めっちゃ金かかるけど

確かー…4000万ぐらいかかるよ!日本円計算で!

確かドラゴン2匹分だった気がする


「勇者様、治療が完了しました」

「お、本当だ…ありがとう」


手のひらを握ったり開いたり、腕を回したりして問題がないかを調べる

うん、特に問題はなさそうだね!

腕も治った事だし、王様に帰らせてって言ってこようかな




「王様!無事魔王を倒すことが出来ました!早速帰らせてください!」

「ふむ、素晴らしい活躍だった、しかし勇者よ…もう少しゆっくりして行ってもいいのだぞ?」

「元の世界には私の家族もいますので…」

「それもそうか…よし分かった、すぐに準備させよう」


そこからの動きはとてもはやかった

何人もの魔術師が召喚陣を取り囲んで魔法を詠唱

召喚陣が別の魔法陣になって準備が整った

この間15分である

そして私はお世話になった人の挨拶に行ったりしていた


「寂しくなるな」

「そうだね」

「……ぐすん」


最後に挨拶をしたのは今まで冒険を共にした人達

戦士のバルガスと魔法使いのリーナ、聖女のクレア

とても頼りになる人達だったし何度も命を救われた

ここでびっくりしたのが冒険の中滅多に泣くことがなかった聖女のクレアがガチ泣きしてることである

結構いつも無表情だったから表情筋死んでないか心配だったけれど、ここまで泣かれるとちょっとそれはそれで心配になる


「ごめんね、私にも帰るところがあるから」

「…分かり、ました……絶対に会いに行きます」


んー?聖女ー?自らの仕事放棄してまでこっちに来ようとするなー?それとバルガスとリーナ?しょうがないなぁみたいな表情しないで


「まぁこれで永遠の別れって決まったことじゃない、だから会える日を祈って元気にしてりゃいいさ」

「うん、こっちはまだ魔物とか居るけれど何とかするから元の世界で元気でね」

「はい、そちらこそお元気で」


3人と別れ、王様の所へ向かう


「ではそろそろ行ってきます」

「うむ、元気でな」

「はい」


それだけだが、私的にはちょうど良かった、王様もそれを理解してるみたいだし

魔術師の人に案内してもらい、魔法陣の上までやってくる


「では…始めます」


魔術師の方々が詠唱を開始する

当たりがキラキラと光り始め私の体にまとわりついて来る

そしてその光で周りが見えなくなった瞬間、体が浮遊感に襲われて…落ちる


「痛い!?」


うぅ…おしりが痛い…っとここは

辺りを見渡して、見覚えがある部屋の中にいることが分かった


「私の部屋だ……てことは本当に帰って来れた!」


長かった、この3年間必死に頑張ってきてよかった

あ、そうだ!今の日付は…うん、私が召喚された日だ

良かったぁ、これで3年も時間が経ってたりしたら勉強は追いつかないし親になんて言われるか分からないからね

さてと、服が異世界のもののままだし着替えないと…

特に何も考えずにインベントリから服を出して異世界に行く前に着てた服をだ……す?

今私何をした?インベントリから服を出した?

恐る恐る横を向くとインベントリの特徴である黒い空間の裂け目

もしかして魔法使えちゃったりしちゃうヤツ?


「…ファイヤ」


人差し指を立ててファイヤを唱えると、ブォ!っと火がついた

火を消したあと100円玉を手に持って力を入れてみた

ぐにゃっと100円玉は曲がってしまった


「異世界の能力そのまま持ってきちゃった…?」


そんなことある?かなりめんどくさい事になるんだけれど!?

私が動揺していると階段を上る音が聞こえた、それも急いでる?

私の部屋の扉がバァン!と開かれものすごい形相のお母さんが入ってきた


「明菜!また怪獣が現れたから避難するわよ!」


……………かいじゅう?

私がフリーズしている間にお母さんは「早く準備してね!」と言って降りていく

怪獣…怪獣?なんで?

カーテンを開いて窓から外を見てみる

うーん…なんかすっごい遠くからでかい鳥みたいなのが飛んで来てる…あれロックバードじゃない?

なんで異世界の魔物がこっちの世界に?

…とりあえず今はお母さんと一緒に逃げるか、もうめんどくさいことは避けるんだ!

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