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何を基準に、誰を選ぶのか

作者: みももも

 参議院選挙が近づいています。

 皆さんは、選挙には行く予定でしょうか。


 私は、恥ずかしながら「どうでもいい」と思っている最近の若者です。

 いや、恥ずかしいことでもないと思うんですけどね。

 だって、馬鹿馬鹿しいとしか思えない。

 私は、私自身が有能だとは思わないけれど、それでも選挙に出てくる人たちは全員無能に思えてしまう。

 どれを選んでも同じこと。この国の未来は暗い。


 だとしたら、変な責任は負いたくない。


 思うに、私の考える無能な政治屋は、以下の三種類に分けられると思う。

 それぞれ紹介してみよう。


 エントリーNo1<自己紹介系政治屋(ポリシシャン)

 特徴:

 とにかく自分の名前を連呼する。

 比例代表だったら、政党名かな。

 理屈とかはあまり気にせず「投票先は○○に!」と叫び続ける。

 出身地とか、趣味だとか。政策についてはあまり語らず、むしろ『私』の人柄を理解してほしい。

 ニコニコ笑顔。挨拶もハキハキします。ね、私に任せる気持ちになってきたでしょう?


 エントリーNo2<夢想系政治屋(ポリシシャン)

 特徴:

 夢はでっかく! 非現実的なまでに!

 こうなったら良いですよね。楽して儲けたいですよね。そんな、最近の動画広告みたいなことばかり言っている。

 現実性とか実現方法とか、そういうのは割とどうでも良い。

 多分だけど、あまり仲間と議論とかはしないんじゃないかな。だから、課題が見えていない。

 ちなみに、中学時代に生徒会長に立候補したときの私がこれでした。

 生徒たちは馬鹿だから、簡単に票が集まった。そして何もできずに任期が過ぎた。つまり黒歴史。

 私が彼らを嫌いなのは、過去の自分を見ているようだから。共感性羞恥ってやつ。


 エントリーNo3<炎上系政治屋(ポリシシャン)

 特徴:

 今の世の中が悪いのは、すべて○○(特定の個人名や、政党名)が悪い!

 基本的に、野党や少数政党に多い。

 今私がやっているのも、彼らと同じ手法。つまり、文句を言うだけなら誰でもできる。

 自分が炎上するタイプではなくて、他人を炎上させる放火魔みたいなタイプ。『放火魔系』とした方が良かったかもしれない。

 もちろん彼らが政治家になっても、何かが変わるわけもなく。

 何かの間違いで与党なんかになってしまった日には……まあ、結局長続きしなかったね。


 そして悲しいことに、見渡す限りで目立つのは、こういう頭の悪そうな政治屋ばかりなのです。

 そりゃ、選挙に行く気も失せるものです。


 じゃあ、どんな人、どんな政党にだったら投票できるのか?

 文句を言うばかりでなく、アイデアを出せ。と言うでしょうか。

 一理ある気がしますので、私が思う理想の選挙を少しだけ書いてみることにします。


 まず第一に、政治家に『理想』は必要ないと思います。

 だから、マニフェストってすごい馬鹿らしいと思うんですよね。

 自分たちに都合の良いデータを適当に持ってきて、ここをこうしたらこうなる! って。

 絵に描いた餅という言葉がふさわしい。

 事前の計画通りにすべてが上手くいくのなら、誰も政治で間違えたりはしないし、国民の暮らしはもっと楽になっているはず。

 だというのに相変わらず『予定』を『結果』のように語るのは、それは「既存の政治家(あいつら)にはできなかったことが、俺たちにはできる」という、謎の自信を持ったナルシストでしかない。

 執筆論だけ書いて、実際には売れる長編など書けない作家のように。(自己紹介)

 語るだけなら好きにさせて良いと思うが、残念ながら任せたいとは思わない。


 では、何が必要なんだろう。

 ニコニコ笑顔、んなわけないか?

 そうとも言い切れないのではなかろうか。

 政治を回すのは、最終的には人なのだ。

 お堅い政治家であろうと、結局のところは人なのだ。

 今のところ、国会に出席できるのは人だけだ。AIに発言権は、今のところ与えられていない。

 だから、コミュ力があるというのは、政治においてはすごい力になるのだ!

 ……そのコミュ力が、身内弁慶でない限り。


 ちゃんと相手の話を聞くことができる。

 その上で、客観的な意見を言うことができる。

 議論って言うのは、勝ち負けじゃない。むしろ相手を論破してしまう人は、議論では負けているとも言える。

 だって、論破された人は何も納得してないわけだから。

 テーゼとアンチテーゼをぶつけ合って、ジンテーゼを導き出せる。

 そういう人こそが、政治家になってほしいと思うわけだけど。


 つまりこれが、政治家に求められる能力①「議論力」ということになる。


 そんでもって、じゃあ全員がちゃんと会話できたらそれでいいかって言うと……それもやっぱり違う。

 やっぱり、各分野の専門家みたいな人は、居た方が良いよね。

 ちなみに、ここで言う専門家は、大学とかで研究をしているような「ガチ専門家」ではない方が良い。

 それよりも、基礎学力が高いというか、ちゃんと内容を理解できる能力を持っている人であることが重要。

 一人で掘り進めていた人よりも、十人から調査結果を聞ける人。そういう人に、まとめてほしい。


 要するにこれが、政治家に求められる能力②「基礎学力」ということになる。


 ちなみに、基礎学力が低い人を、馬鹿にする人だけは、勘弁願いたい。

 例えば漢字の読みを間違えたときに「そんなことも知らないんですかぁ?」って馬鹿にする人は、ちょっと……って思う。

 政治家としてもどうかと思うし、友達だったら縁を切るレベル。

 教えてあげれば良いじゃん! 何でマウントとろうとするんだよ! って思う。


 あとは、なんか新しいアイデアを出せる人。

 常識外れのことを、平気で思いつく人。いわゆる馬鹿。あるいは天才型の人。

 こういう人が、チームに一人ぐらいは居た方が良いと思う。

 チームって言うのは、政党のことね。

 全員がこれだと収拾がつかないことになるけれど、こういう人が居るだけで、雰囲気はかなり良くなると思う。

 欲を言うと、そういう人が「〜〜(なんか突拍子もないこと)」と言ったとき、基礎学力の高い人が「それは違う……けど、そうか。そういう考えもあるのか」ってなるのが、一番良いと思う。

 まあ、そのためには、少なくとも同じチームの仲間たちから信頼されていないといけないわけだけど。


 政治家に求められる能力③「愛され馬鹿力」ってことになるのかな……



★まとめ★

 理想の政党を競い合うのなら、選挙活動はチーム戦でやるべきだと思うんですがいかがでしょうか。

 五対五ぐらいに分かれて、適当なお題でディベートをする。

 その様子を、いろんな場所で公開する。

 視聴者たちは「どちらが正しいことを言っているか」ではなくて「どちらに政治を任せたいと思うか」で判断してもらう。

 というのは、いかがでしょうか。


 なんて、思いました。

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