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想いの詩(仮題)

感情について

作者: 浮き雲

淋しさは、ひとりぼっちだから感じるのでしょうが、たぶん、淋しさ自身もひとりぼっちなのです。


嬉しさや楽しさは誰かと分かち合うことができて、分かち合っても、その感情がなくなることはありません。哀しさも同じです。誰かと共有することができます。共有することで別の安らぎが生まれますが、哀しさが消えることはありません。


怒りは、じっと抱えているものではありません。消えてゆく、あるいは、消してゆかねばならない厄介な存在です。放っておけば、その刃は、いつも誰か(もしかしたら自分にかもしれませんが)に向かいます。ひとりでやれることは、その相手に向かいすぎないように、怒りを上手くあやしてやることくらいです。


でも、淋しさは分かち合うことも、捨て去ることもできません。

誰かと共有すれば、淋しさを癒す試みになります。淋しさを捨ててしまうことは、大切なものをなくしてしまうことのような気がします。

だから、淋しさは、淋しさのままで、ひっそりと抱えているしかありません。


淋しさは孤独なのです。そして、孤独だからこそ、なくしたものを忘れないでいることの証なのです。







淋しいときは、淋しさを 分け合うきみを描きつつ


きみが愛したいくつかの 歌の欠片を歌いましょう




嬉しいときは、嬉しさを


伝えたときのきみからの 返る言葉の口調だけ


浮かべて、こころ満たしましょう 




哀しいときは、哀しさを 紡ぐことなどできぬから


モーツアルトの無邪気さに 濡れぬ涙を溢しましょう




苦しいときは、苦しさに


「なぜ」と問うては、考える 人にもなりて、長き夜を


解けぬ謎へと沈みましょう




楽しいときは、楽しさを こころのきみと分かちつつ


ひとり笑んでは、「もう、冬も 終わりだよね」と言いましょう




喜怒哀楽の怒りだけ どこかに捨てておきましょう


または、怒りの愚痴を聞き 眠りつかせてゆきましょう





手に余るほど豊かでも ない感情と向かい合い


面白がって、1日を付き合うこともありましょう




けれど、こころを零れでた それは、いつしか気がつけば


不思議にきみに向かいます


それを未練とするならば 未練も良しとしましょうか










投稿してから、ずいぶん、前書きをいじりました。言いたいことがうまく言葉にならないようです。また考えてみます。


それにしても、さて、「苦しさ」は、どうしましょうか。



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