冬の不協和音
悲観的な考え方が癖になっていた
母親の影響は多分に受けている
母親のせいにするな、と夫に言われたことがある
親ガチャに恵まれなかった人間は、ハンデを背負う
親子なんてそっくりなのに
考え方も生き方も、受け継がないように生きるのは難しい
確かに全ては考え方ひとつだ
癖を正し、希望を持って、深く考えないように生きればいい
だけど、私はPMDDでほっといても自動的に鬱になる
現実に何も起きていなくても、塞ぎこむ
母親もそうだった
私も遺伝子に抗えない
セロトニン不足で死にたくなる
冬は特に自律神経にくる
寒さが、億劫さを増す
独りで涙と戦い、ただ春を待つ
何もかも面倒なのに
生きることはしんどい
ナニモシタクナイ
ダレニモアイタクナイ
胸の奥が痛い
その痛みは涙の種
冬なんか来なければいい
こんな身体じゃイヤだ
苦しい
悲しい
心が痛い
痛い痛い痛い
子どもに影響しないように
家族にあたらないように
周囲の人間に気づかれないように
苦しまずに生きていたいのに
心が身体に苦しめられる
心頭を滅却しても、火は熱い
熱いに決まっている
あぁ、芥川もこんな気持ちだったのだろうか
ーーー誰か僕の眠っているうちにそっと絞め殺してくれるものはないか?
私は幸せで、全てを愛している
世界は美しく、地球は軽くなる
それでも、涙が流れてきて心が泣き叫ぶ
生きることは素晴らしいのに!
世界は愛で満ちているのに!
なぜ私は辛いのか
頭と心が別物で、まともな顔をするのは至難の業だ
この文章も乱れている気がする
不安定で申し訳ない
私が私を受けとめよう
私の気持ちを解放しよう
落ち着いて、俯瞰しよう
死にたくなるのは、私の体質だから
本当に死にたいわけではない
死にたくなるほど辛いことなんてない
心が、身体に踊らされているだけ
幻想だとしても、心の苦しみは本物と変わらない
辛いけど、惑わされないで
私は私を守りたい
私は大丈夫
ここまで生きてきた
苦しみの原因はわかっている
完治はせずとも寛解はできる
冬眠しよう
私の痛みを眠らせよう
私の心を眠らせよう
過ぎ行く冬をやり過ごそう
暖かな春の夢を見て