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5話 おいおい、いきなりですか……

まじで神さまみたいな誤字報告してくださった方がいました。

本当にありがとうございます!


日間ランキングまた順位上がりました!

ありがとうございます!



放課後。



俺たちは、一緒にデートしていた。


女の子とデートできて調子乗ってるとか言われるとアレだから一応言っておこう。


一応は抵抗を試みたんです!


雨蘭さんの無言の圧にあえなく撃沈したんだけどね…


ほら、俺も一応、カウンセリング部の副部長だからさ!

サボったりするのは、やっぱり許せないんだよ!


え?こんな時だけ真面目ぶるな?

おっぱいのためだろ?我慢しろ?


うん、わかった。そうする。


雨蘭さんしか勝たんだからな!


「ねえ、水吉?さっきから、顔がへんなんだけど…」


「え?い、いやいやッ!そんなことないぞ?」


「焦り方がもうキモいんだけど……何考えてたの?」


雛子がすっごいジト目でこっちを見ている。本当のことを言えば俺の品位が疑われるし……う〜ん。


「なんか、デート楽しみだなぁって……」


「はぁぁ!?ば、バッカじゃないの??」


あれ?なんか、反応が予想と違うなぁ…

もしかして、雛子って見た目によらずウブなのか?


「まさか、照れてらっしゃる?」


「照れてないしっ!陰キャに言われる耐性がついてないだけ!ほら!毒耐性獲得前だから!」


「毒耐性って……おれ、毒吐いたりしないんだけど…」


ゲームっぽくいうなよ……

って……なんで、雛子がそんなゲームワードを知ってるんだ?

もしかして、雛子って隠れゲームオタク?


「ゲームやるんだな」


「え!?なんで知ってるの!?まさか!のぞき!?」


「メリットねぇのにするわけないだろ…」


「だ、だよね……よかった……って!?ヒドくない!?」


「毒吐いてなにが悪いんだよ?毒耐性獲得するんだろ?」


「ぐぬぬぬ……やられた」


今回はおれの勝ち。

まだまだだな。


「まあ、御託はこれくらいにして」


「御託だったの!?」


逆になんだと思ってたんだよ…


「そうだ。御託だ、デートで言い争いなんてつまんないしな」


「まあ、それは一理ある」


「だろ?で?どこ行くんだ?」


まだ、学校の帰り道だ。今日は部活をサボっ……

いや!仕事だから時間はたっぷりある。

ショッピングやスポッチャとかもいけそうだ。


「えっとねぇ……ホームセンター行って防犯用グッズ買いたい!」


「デートとは!??」


いや、わかるけどね?

俺もいるんだし、そんなに神経質になんなくてもいいと思うんだけど…


「だって、やっぱり不安なんだもん…」


「よっぽど、怖い目にあったのか?」


「ううん?いや、ちょっとね…」


誤魔化すような笑い方をした雛子を俺は見逃さなかった。


「正直に話せ」


「え…?」


「そんな、無理しないで言ってみろ。乗りかかった船だ。ちゃんと聞いてやるから」


「でも……」


「不安なんだろ?防犯グッズ買いに行こうとするくらいなんだから…」


「うん……わかった。ありがと…」


そう言ってから雛子はこれまでのことを話し始めた。


「わたしちょっと前まで別の人と付き合ってたの…」


結構な衝撃事実だな。


「でね?ちょっと、相手に新しい人できたってフラれちゃうっていうか……まあ、そんな感じで…」


うわ、キツイなそれ……

まずい、聞いちゃいけない話だったか?


「わるい…」


「いや、いいの……それでね?妙に優しくしてきた人がいて、しばらくして告白されたんだけど……そのまだ心の整理がついてなくて振っちゃったらなんかストーカーっていうか……」


「なるほどな……」


「ごめん、話聞いてもらって」


「いやいや、納得した。俺も悪かったな」


「だいじょうぶ!それに、ほらもう、フラれたショックも消えてるから狙うなら今だぞ〜?」


「バカ言え。弱みに付け込むなんてぜったいにしねぇよ。陰キャナメんな」


「それはつけ込む勇気すらないの間違いでは?」


「ち、ちげぇよ。勇気ぐらいあるわ!」


俺をナメんなよ。クソ陰キャでも、相手の目を見て挨拶できるし、初対面の女子とだって30秒くらいなら目を見て話せるわ!


「ほんとかなぁ……」


「ほら、ほんとだよ」


「じゃあ、どんなことがあっても手を出さないって誓える?」


「あたりまえだろ?狙わない。それに、ほらっ…」


と、言って俺は手を差し出した。


「え?な、なにこの手…」


「デートだろ?カップルなんだからこんくらいしないと不自然だろ」


「まさか……水吉ってやり手なの?誓う宣言から光のはやさで破ってますけど」


「ちげぇよ…これは、役なんだから仕方ねぇだろ」


なんでそうなるのかわからない。

デートなんだから、手を繋ぐのは当たり前だし。

あとは、まあ、こいつの不安が少しでもなくなればいいなぁ…と。


「じゃあ、そういうことなら遠慮なく!」


そう言って、雛子は手を繋いできた。


「うわ、ソフトタッチぃ……やっぱぜんげんてっかい!」


「そんなガツガツいけるわけないだろ、手汗とか…」


「乙女かよ」


「てか、本人曰くショックが治ってるならその人と付き合うのはダメだったんですかね?」


こいつが言うには、振る前はいいヤツだと思ったんだけどな。


「あのね……誰でもいいってわけじゃないから。振ってからストーカーしてる時点でおわってっからから!

そこんところホントアレだよね」


「もう、指示語にしてきたし!」


「これこそ、以心伝心ってやつ?」


「こんな以心伝心は普通にゴメンだけどな」


そう言ってお互い笑う。

いや、案外こいつと話は合うんかもな……

ちょっと、たのしい…


と、俺がそんなことを思っていた時だった。


「よ〜やく、見つけた。俺が優しくしてやったのに俺を振った挙句ほかの男とくっつくとかいいご身分だよなあ……なあ、雛子」


背後からそんな声が聞こえたので振り返るとそこには同じ制服の男がいた。

お読みいただきありがとうございます。

ほんとに誤字報告助かりました……

また、とんでも誤字があると大変なので活動報告の場所に報告and感想欄を設置しました。

よろしくお願いします。


評価とブクマもして頂けると嬉しいです。


よろしくお願いします!


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