1話 美少女の相談(厄介ごと)
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「ねえ!インキャ。ちょっと、キミに用事があるの」
放課後の教室でのことだった。
日直の仕事を終えて、教室を去ろうとしている俺を呼び止めた人がいた。
普段からインキャをしている俺、水吉修斗に話しかける奴なんて少なくともこのクラスにはいない。
もしかして、イジメか?それともパシリか?
と、考え若干気だるそうに見せて振り返ると、そこには、クラスの美少女。いや、学年の美少女、近江雛子がいた。
近江雛子とは、同じクラスの美少女である。水色大きなの瞳が特徴的で髪色は薄茶色。髪型は、いつもギブソンタック。
スポーツ万能で大体のスポーツは練習ぜずともできてしまうというとんでもスキルをもっている。
しかし、運動に極振りしたのかあまり勉強はできはいらしい。
「………なんですか?」
まさかの相手に驚きはしたが、そんなことで表情を崩す俺ではない。
相変わらず、いつもと同じように返事した。
「キミ、カウンセリング部なんでしょ?」
「はい、まあ」
それをどこで知ったかわかんないが、
(無理やり入らされた部活ですけどね。)と、副音声を付けておく。
「じゃあ、わたしの相談のってくんない?」
「え、イヤですよ」
「え、」
「え?」
俺の回答が予想外だったのか、雛子はその場に固まり「え?」とうわずった声を出すだけだった。
「え、いやいや、ちょっと待って!?」
「待ちませんよ。俺、今日部活なんです」
「だから、その部活の依頼をしてるんだけど???」
「あ、お断りします。見るからにめんどそうなので」
こういうのは先に言ったもん勝ちなんだ。学年で有名な美少女の持ち込んでくる相談なんて、やっかいごとに決まってる。
そんなの相手にできるわけがない。
どうせ、不良とかヤクザとか絡んでんだろ?(大偏見)
絶対やだね。
と、思って足早に教室から去ろうとした時だった。
「ちょっと、待ちなさいよ!!」
と、雛子が力強く腕を引っ張ってきた。
うわ、逃してくんないのかよ。
「カウンセリング部が相談を断るなんてあっていいの!?」
「俺にだって、選択の権利があるんですよ。そんなに相談があるんなら是非、先生にどうぞ!」
俺の所属しているカウンセリング部。とある人により、去年から設置された新しい部活で、生徒会の管轄下であり、部員は二人いる。
活動内容は、主に生徒のお悩み相談だ。
いや、学校にカウンセラーいるからいいだろ……って思ったが、発案者の無言の圧によりそれはまだ言うことができていない。
そんな部活なので、たまに相談を受けることがあるのだが、まさかその相手が学年の美少女、近江雛子なんて……
「最初は先生に相談したわよ!けど、先生がそういうことなら、カウンセリング部がいいって言ったから」
うわ、あの先生、絶対自分がやりたくないから俺に押し付けたんだ。
なんて、傍迷惑な教師!
「それなら、俺以外に依頼しては?」
「だって、キミ以外知らないんだもん。」
「逆になんで俺がカウンセリング部に入ってることを知ってるのか知りたいです」
「それは、先生が言ったからよ」
うわ、さいてー!
ぜったい、やってるわ。確信犯だわ。
「だからお願い!わたしの相談にのって??」
「イヤです」
「なんでよ!!!」
「何度も言いますがめんどそうだからです」
「へぇ〜、そんなこと言っていいんだあ……?」
俺が強く断ると、今度は態度を一変。なんか、強気になる。
不気味だ。いやな予感しかしない。
「なんですか?なんか、俺に対する恐喝材料でもあるんですか??」
俺は黒歴史を恐れない男。まず、俺は生きてることが黒歴史だから、それ以上の黒歴史はないんだよな。
いつも現在進行形なんだもん!(泣きたい)
「せんせいがあ〜………断ったらぁ??とってもすんごいペナルティーを課すって言ってたんだよねえ〜。それについてどう思う?」
「是非、のらせていただきます」
もうね。完敗なのよ。先生の存在がある限り。
「やったあ!そう言ってくれると思ってた!」
なんだか上機嫌の雛子だが、お前のやってること十分悪質だからな!
なんか、脅されて犯罪に走っちゃう下請けの人の気持ちがわかった気がする。
いやでも、断れないんだよね?
上が怖くて。
わかるよ、いま、よくわかった。
「で、なんですか?その相談は?」
「ねえ、ルビがなんか変じゃない?」
「気のせいです。早く言ってみてくださいよ。その厄介ごと」
「うん、あのね……最近必要以上に、隣のクラスの男子が迫ってくるんだけど、どうやったら追っ払えると思う?」
ほら、言わんこっちゃない。
やっぱ、厄介ごとじゃねえか。
お読みいただきありがとうございます。
これは、昨日思いついて書いたものです。
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