ふくろうカフェ!
「ふくろうカフェに行きましょう!」
出張先で休みがとれた。
そのときに後輩から誘われたのだった。
とくに予定はなかったが
このままでは小説を書いてしまいそうだったので、
私はそれに同意していっしょに行くことにした。
そこは池袋にあって、
あうるぱーくフクロウカフェという店だった。
私にとっての池袋といえば
江戸川乱歩邸のイメージだが、
さすがは首都・東京だ!
娯楽施設には事を欠かないようだった。
入店する前に入念に消毒をしてから
店員さんによる簡単な説明を受けた。
・ふくろうは手の甲でなでること
・羽毛の生えている方向になでること
・危害を加えないこと
その他には、
訓練中の止まり木にいるふくろうは
驚くとつつくかもしれないので
注意してくれとのことだった。
今はハリネズミとの触れ合いもできるそうなので、やってみることにした。お昼すぎに来店されると、夜行性で眠ってしまうため触れないことがあるんだと教えられた。
厚手の手袋をしていたせいで
さわり心地はなんとも言えないが、
素手で触ったことのある人に聞くと
「タワシを触ってる感じ」だと言っていた。
今度は別料金でふくろうのエサやり体験もしてみた。
カワイイものを食べると思っていたが、
そこは猛禽類なのだろう。生肉とピンセットを渡された。
丸々とした身体がもふもふ動くのがキュートで、
私は存分に癒されてしまった。
後輩は壊れたラジオみたいに
「カワイイ、カワイイ」と連呼していた。
羽毛を触ってみるとかなりフカフカだった。
今度はふくろうを肩に乗せて写真をとってもらった。
これはいい思い出になると思った。
動物の種類としては、
・ワライカワセミ
(くちばしが長く、ハトのような体型をしている。
鳴き声が笑っているように聞こえるらしい)
・インドオオコノハズク
(枯れ葉に擬態したようなふくろう)
・メガネフクロウ
(目元が黒く、メガネをしているように見える)
・ベンガルワシミミズク
(目付きがキリッとしている)
他にもHUNTER×HUNTERの殺し屋みたいな
スマートな感じのふくろうもいた。
(メンフクロウです)
そいつはあまりカワイイとは思えなかった。
従業員の方もフレンドリーで
動物好きなのがよくわかった。
アットホームな雰囲気で居心地もいい。
私は店を出るときに、
「これはいいネタになったぞ!」
と笑みをこぼしてしまった。
小説を書きたいという気持ちは、
私でも抑えきれないほどに肥大していた。
この後に試作として、
『高校教師の慟哭』という
連載用のプロットとイラストを描いてみた。
そしてTwitterにも載せたが、
結局はお蔵入りになったのである。
池袋のふくろうカフェ
あうるぱーくの概要はコチラ↓↓
【住所】
〒171-0021 東京都豊島区西池袋3丁目30−11 泰共フラットビル 2F
【電話番号】
03-3984-1097
【営業時間】
日曜日11時00分~20時00分
月曜日11時00分~20時00分
火曜日11時00分~20時00分
水曜日11時00分~20時00分
木曜日11時00分~20時00分
金曜日11時00分~20時00分
土曜日11時00分~20時00分




