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メイド喫茶(後)

 私はピンクのメニュー表を開く。

 適当にドリンクでも頼むか。

 小説のネタになりそうなメニューがいいな。


『フォトプロップスドリンク ¥1,000』

 ※お好きなメイドさんと写真(チェキ)撮影ができる。


 これにしようかな。

 フードも食べてみたかったが

 事前にカツカレーを食べていたのでやめた。


 おじさんはアイスコーヒーを頼むらしい。


「にゃんにゃん♪」

 おじさんはノリノリでそう言った。

 しかし、聞こえなかったのか素通りされてしまった。

 通路側にいた私は、「すいません」と呼んだ。

 これでも反応はなかった。


 やっぱり“にゃんにゃん”と言うほかないようだ。


「にゃんにゃん」

 顔から火が出る思いで言うと、

「はい、にゃんにゃん」

 そう紙伝票を持ってメイドさんがやって来た。


「フォトプロップスドリンクと

 アイスコーヒーをひとつずつお願いします」

 私はまとめて注文した。


「フォトプロップスドリンクはどっちにゃん?」

「ああ、それは自分です」


「フォトプロップスドリンク入りましたー!」

 店内に響き渡る声でその店員は叫んだ。

 ありがとにゃーん!

 そうメイドさんたちの声が返ってくる。


 他のお客さんの視線が私に集中してしまった。

 だから、恥ずかしいっつーの。


「好きなメイドさんを選んでほしいにゃん」

 そう写真を見せられる。

 私はだれでもよかったので、

「あなたがいいです」と言った。


「ありがとにゃん。

 準備してくるから待っててね」


 待ち時間はおじさんとのトークで暇をつぶした。


「みなさん、注目ー!

 ご主人様とチェキ撮影しまーす」

 うおおっと謎の盛り上がりが沸き起こる。

 私は顔を赤くしてステージに上がった。


 メイドさんと片手を合わせてハートマークを作り

 アゴに拳を添えて

 ポラロイドカメラで撮ってもらう。

 指定されたポーズがかなり恥ずかしかった。


 私は写真が現像されたら

 おいとましようと決めた。


 メイド喫茶はすごく楽しかった。

 機会があればぜひまた行ってみたい。

 だけど、お金のかからない趣味として

 小説を書くという行為はもっと楽しかったのだ。

秋葉原のメイド喫茶

絶対領域の概要はコチラ↓↓


【住所】

東京都千代田区外神田3-1-1大林ビル1F

(秋葉原駅徒歩5分・御茶ノ水駅徒歩5分)

【電話番号】

050-1180-6584

【営業時間】

12:00〜22:00

【定休日】

年中無休

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