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七色剣を使う男
夜が明けた。
高は思案にくれていた。
「地図はどうやって探せば良いのか」
案が浮かばない。
「考えていても仕方ない。出掛けるとするか」
高が店を出た時、待ち構えていた男がいた。
「昨夜の青水拳、見事だった」男が言った。
「あなたはどなたですか?」高が聞くと男は背負った剣を抜き、立木に向かい「青水剣」と言った。
すると剣先から水が発射された。
立木が水で濡れた。
男は飛び上がり、家の屋根に座ると「白雲剣」と言い剣を天に突き上げた。すると剣先から雲が現れた。
「では、また会おう」と言い、男は雲に乗り、去って行った。
「俺と同じ技を剣で使う。何者だ」と高は思った。
そう思いながら高は店で朝飯を食べた。
その時、男達が街にやって来た。
男達は酒店に入ると酒を注文した。