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七拳侠  作者: 東武瑛
3/7

黄砂拳

高が山道を行くと山林から男達が出て来た。

「随分立派な身なりをしているな」男の一人が言った。

男達は皆、刀を持っている。

「殺れ」と男の一人が言うと男達は高に襲いかかった。

高は馬から飛び降りると男達の刀撃を捌いた。

「出来る様だな」男の一人が言うと男達は構え直した。

高は飛び上がると「黄砂拳」と言い、拳を繰り出した。

すると砂塵が舞い、男達の顔に吹きかかった。

男達が目潰しを喰らい、よろける中、高は馬に乗り、悠然と去って行った。



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