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第五話 これから転機に巡り合えることを祈って

私は対面した複数の魔物に混乱していた。私は一人で潜っていたソロの女冒険者だった。だから、しょうがないのかも知れないけど、最初、私が見た時は冒険者二人がソロでいる私をカモと思って襲ってきたところからだ、私はそれをに対して勝てると思い、戦ういう選択肢を取ったのだがけど、・・・あぁ、何でこんな事に成ったのだろうか。そう断念し、剣を四方八方にふるう。けどそれはどれも外れ奇想天外な方向へと斬撃は飛んでいく、まるで、心の表層では落ち着いてる様相を見せている慌てた心の奥底を映し出したかのような。「そうか自分は此処で死ぬのか」と知ってしまった絶望感に振り回されている感情。その感情は収まりが付かず、その原因だ有る斬撃も心がとうに諦めているためか直りなどはしなかった。魔物に向かって、剣を振るう。魔物は無造作に増えていき、殺しても殺してもその数は収まりが付かなかった。


「死ね死ね死ね死ね死ね死ね」その言葉を繰り返す、まるで、当たると言う暗示をかけているみたいで笑えて来る。魔物は遊んでいるのか、とても楽しそうだった。けど、やっている本人は全力で、焦っていた。死にたくはなかった、だからこうやって長持ちする方を選んでいる。自分には、復習したい奴が居た。どうしても、事情を問いただしたい奴が居た。私はそれに、そいつらに、手も出せないのか?言葉すら投げかけれないのかと、涙する。残すのは、後悔と、執念。そんな死に方は嫌だと、思っている。そして不意に思い浮かんだ、この言葉


――パパ、ママ助けて


精神すらまだ幼いころに戻りつつある絶望が、襲い掛かっていた。私は、ちゃんとした教育を受けてないからかこういうところに成ると精神が幼くなってくる。あぁ、いや違うのかもしれない。天国でパパが読んでいるんだ。「こっちにおいで」って、心では解っているた、読んでなどない、死者は喋れないのだと。けどそうすると元気が出てきたし、目の前の現業を受け入れられそうだった。


いや、そんなこと有る訳ないと、現実に思考が帰ってくる。この現実に帰ってくるのが嫌で唇を噛みしめる。


「死にたい」と口癖にもなりつつあるその悪態を、付いた。



   ―――半年前


私はセイラ・ニアは古い伝統的な村に生まれた健康的な子供だった。だがしかし、私の唯一のダメなところと言えばそれは竜人だったと言う事だろう。私は人間と、竜の敬愛を受けた種族、竜人とが結びつき生まれた子供だ。父親は有名な探検家で旅の途中で出会ったママをこの自分の生まれ故郷である村に連れ出したんだとか。竜人はおきてが厳しく、竜が愛したと言われる村からは出ない様にと言われていたはずなんだが、私の父親黙って恋人のママを連れ出したのだと言う。実はこれ、子供の頃何回も聞かされた。父にこの話をだれるたび私は「パパまたその話~」とあきれ呆れに成り、父は「まぁ聞けって、俺の武勇伝を」と私を慰め、母は微笑し「いい加減にしなさい」と父は怒られていたっけな。普通、竜人の扱いは鱗などが皮膚についてるので魔物と交わった気味の悪い種族だと言われていたけど、この村の人たちは優しく接してくれた。この生活に私は満足し、意気揚々と暮らしていた。しかし、私が十歳の誕生日を迎える時、「待っていろ!特別なプレゼントを用意してやるからな!」と意気込んでいた父が遺体で見つかった。私は、この事実を知った時、涙が枯れるほど泣いたのを未だに覚えていた。


次の日の朝だ、私はいつも通りに家を出た。家を出て、水を汲みお墓に行くつもりだった。けど、扉を出たら玄関の前で母が殴られていた。頬に晴れた後が有る。母は、「痛い、痛い」と泣き叫んでいた。私はこの光景を観ていられなかった、いや、観ていられるわけがなかったんだ。母がその綺麗な青色の髪を掴まれ、顔を上げられたその時、私は言った、「止めて!おじちゃんたちどうしたの!?」って、でも帰ってきた言葉は無く、言った後には私は殴り飛ばされていた。痛い、裏切られた心の傷と、頬の傷が、全身に染み渡った。それから数日、私たち親子は投擲物を道端では面白半分に投げられ、暇が有ったら殴られていた。最初の方、まだ仲直りができると思っていたころだ。苛められている中で聞いたが、竜人と言う種族だけが原因らしい。悲しい話だ、仲良くするのは、私に死ねと言っているようなものだ。母も以前の様な優しさは無く、よく私は殴られるようになった。悲しい事だけど、母が私を殴っているとき、昔のあの笑顔が、よく見えた。私は、それが観れただけで、幸せだった。あぁ、死にたい。


この生活に成れ始め、数か月が過ぎたころ。私の村に、サーカス団がやってきた。無論、私は観れなかった。けど、感想は聞けたから楽しそうだと言う事は伝わった。私の顔は、それを想像するだけで笑顔になっていたらしい、顔が重点的に殴られた。その日の夜、母は、貯めていたお金と私を慎重に抱いて、村を逃げた。木々が広がる森の中、母親は私を優しく抱きかかえて走って行く、扱けたりしてきずだらけになりながらも、私だけは安全に扱いながら木々の集まりを抜け丘を出た。その場には、先ほど公演していた横にデカい亀と一緒にサーカス団が居た。母親はその中でも一番偉い男性に行った「団長さん、この子を預かってほしいんです。私では育てきれないし、必ず不幸な目にあわせてしまう。だから、約束通り」と、団長と言われている男性は「解りました」と言った。とても柔らかく、優しい、全て身を任せても大丈夫そうな、そんな感じの、和らいだ声だった。と言っても、私の目は腫れて観えないのだが、雰囲気だけは伝わった。私は痛んだ体に鞭打って「ありがとう、ママ」と言って眠ってしまった。深い、深い眠りだった。


目を覚ますと、知らないテントで治療を受けていた。


「魔力を回せないか?これだと、切り傷など打撃痕は・・・」


目を凝らす。目はいまだ腫れており、良くは観えないが、大分マシになっている。彼らは傷の残る部分を集中的に治していた。そして、目の前には金髪のあの優しい声の人がいた。多分彼が、団長だろう。


「いや、大丈夫っすよ団長!この子、竜人だけ有って再生力は半端無いですから!」


彼らの優しい言葉が心に響いた。竜人であっても見下さない人たちは始めてみたからだ。そして、残るだろうと思っていた傷も治ると言っていた。私は自然に笑顔になった。


「おっと、目を覚ましていたか。おはよう、昨日の事は覚えてるね?」


私は首を左右に振る。声を出してはいと言いたかったが、喉に緊張した声が突っかかって出てこなかった。


「良かった、今日から君の事を預かる事に成るシュウだ。皆、団長と呼んでいる。」


シュウと言う人が挨拶言うと、隣で私を治療している人が「待ってました」と言わんばかりの気迫で自己紹介をした。


「あ、私はチカです!チカっすよ!」


そう言うとシュ・・・団長さんに頭を突かれ「お前は治療に専念しろ」と怒られた。私はこのやり取りを懐かしく感じた、昔、怪我をした時父が治療した時も母が言ってたっけなって。ちなみに、チカさんは「おぉ・・・いてぇ・・・」と言って作業に集中した。私は、思い出し笑いなのか、笑ってしまった。体のあちこちがきしむが、笑ってしまった。懐かしさと、嬉しさに。


「君は、普段から心の奥底で笑ったとこがあまりないよね。だってほら、その証拠に口が笑いきっていない。・・・可愛そうに」


私は泣いた。笑いながら、泣いた。ただただ、心配されたのがうれしくて。


「やっぱり、こんなに泣くって事は喜怒哀楽が普段から激しいはず。・・・悲しい事が有ったんすよね、でも、大丈夫・・・団長から重大発表です!!!」


「あー、ゴホン、えっと、家の団員はこの通り君を悲しませたりしないし、むしろ君をこれからもずっと守るよ、だから家のサーカス団に入ってくれないか?」


私は途中からわらい疲れた顔をもう一度精一杯の笑顔に戻し、涙を拭いてこう言った。



「はい゛」


確かにそう言った。でもやっぱり、うれし涙はこれえきれなかったみたいで私は盛大に泣き散らし、二人はソレを慰めに掛かる中「団長また女泣かせっすかぁ!」と困った声が響き「違うってぇ!!」と情けない声が響き渡った。




  ―――数年後




サーカス団、名をポワルと言う店に所属していた私はそこでは拍手喝さいを浴び、声援も貰えるぐらいには人気だった。そう。その運命を変えた公演までは。


本来凶暴な魔物が飛び交う中、私は調教された魔物による火の輪くぐりや場をつなぐ踊りなども子芸でよくやってたりした。


前のメンバーがいろいろとお膳立て押して場を整えてくれる。私はこの場が来るたびようやく来たなと良く思い、上がってくる心拍数を落ち着かせるために息を吸いこむ。芸は多種多彩で、サーカスと言うものはその多種多彩な不断だと目立たない芸が役に立つ瞬間だと私は自負している。


息を吸い、すうっと息を吐いた。こうすると、緊張が柔らかくなると聞いた事が有る。一歩舞台へと踏みでる。すると、そこはまるで夢の様な、まるで桃源郷と呼ばれている場所だった。私は竜人と呼ばれる貴重な種族で昔から人に馬鹿にされたり、下げずまれたり、苛められたりしたのだが此処は違った。晴れやかなパレードが私を包み込んで拍手喝采が鳴り響く。この歓声は心に響き、私を高ぶらせる。魔物が私を乗せて火の輪を飛ぶ、あぁ、なんて楽しいんだろう。なんて、心地が良いのだろうか。叫びたくなる、観てるか?私を馬鹿にしてきた奴ら!私は此処で、晴れやかな舞台に立っているぞ!と。けど、もう終わってしまう。人一倍心の中で叫んだ私もお疲れさま、お休みの時間だ。団長が舞台の真ん中に立ち、挨拶を入れる。そして、終わりは私の心の落ち着きと共に、この場の静寂の様に、静かに幕が下ろされる。


「おねーさん!これ飴玉!」可愛い小さな子供たちが私に話しかけてきた。彼らはよく、私の公演で出ると必ずお菓子を持ってくる。その理由も可愛く、この前「なんでお菓子くれるの?良かったら食べてもいのに」と言ったところ「お金が無いから、それでも精一杯凄かったって気持ちをお姉さんに伝えたくて」と子供の長男が言った事が有る。とても可愛い私のファンだった。


「ありがとう後でちゃんと食べとくね」平然とそう返すが、さすがに食べきれないものもあるので取ってあったりもする。年中口が甘々だ。


「おい、セイラ!次の準備だ、行くぞ」後方からリーダーのニックに声を掛けられる。あぁ、もうそんな時間かと思い私はそちらへ行く準備をする。全く、子供と会話すると時間が過ぎるのが速い。「じゃぁまたね!」と、私は手を振った。


心の底から本当に楽しかった最後の公演は此処で幕を下ろす。



  ―――サーカス団本拠地



私たちの基地はテントの下に陸水亀と言うその名の通り海も陸も渡れる亀を敷いて固定した移動型だ。なぜなら、此処のサーカス団は一定の場所に置いて講演をしない。世界を走り、ファンを集め、旅をする集団だ。まあ、旅先で出来た熱心なファンや親友の所には時々戻ったりするんだけどね。私は、そのファンを含め、皆を大事にしてる部分がこの団体の好きなところだった。


ゆらゆらゆっくりと歩く亀の動きは遅く、自分でもうとうとと揺れには眠気を誘われる。ちなみに、この揺れに寄ったチータと言う仲間が居たが、それのため途中の街で辞めてしまった。生意気だけど、ちょっとやんちゃでおてんばな彼の事を私可愛い後輩と思って可愛がっていたのだが、今は後輩が居ないと思うと少し寂しいところである。次の街で、良い勧誘先が無いかな。


そう思い、眠気を邪魔してる余計な思考を取っ払い眠りについた。




何時もと違う揺れと、どこか冷たい風が私の眠気を覚ます。そして、いつもは感じない肌の感覚に、眠気が吹っ飛んだ。目を凝らしてよく見てみると、そこには両手両足に手錠を掛けられた何時もとは違う私が居た。団長にサーカス団を勧誘されたときよりも吹っ飛んできた衝撃に私は周りを見渡す。大声は出したかったが、怖くて、喉につっかえて出てはこなかった。けど、今思ったらそれは良かったかもしれない。なぜなら、目の前に映った見知らぬ誘拐犯を刺激せずに済んだからだ。この時、血の気が引いたのをお覚えている、この時、昔を思い出しのを覚えている。そう、昔を思い出した。殴られ、下げずまれ、最後に愛を貰ったあの時の、怖い記憶だ。


「私を、どうするんですか」ふり絞った声だ。今もなお、体は震えている。


「売るんだよ。質の良いところにな」男は笑う。手にお金が入る感覚が観えたのか、金を掴むように手を動かした。


「お願いです。どうか、どうかそれだけは!」私は懇願する。涙などしてはいない、成れたとは言えないだろう。ただ戻ったのだ、あの頃の自分に。


ただし、男は私の意に反するように言った「嫌だよ、折角攫んだ金だ」男が言う。でも、私はあきらめずにお願いをしようと、彼の顔を観た。その時、私は微かな、でも鮮明な記憶が彼の顔を観た事あると感ずく。そして、それを思わず口にしてしまうのだ。


「どこかでお会いしましたか?」敬語、確かに敬語で言った筈なのに苛立ちを覚えた。


「合ったよ、そーいや、最初にテメェの母親殴ったの俺だったけな!ハハハ、よく覚えてんのな!」男は豪快に笑う。私は、その潔い口をふさいでやろうかと必死に体を動かした。一発でも良い、頭突きでもなんでも良いからあいつに致命傷を与えたかった。が、「ぐふぅ!」上から押さえつけられる圧力。力の差が、確かに此処に合った。


「そう言えば、お前の父親は殺されたのを知ってるか?死因はそのあとすぐに殴りにかかったから説明して無かったっけ」男が語るその言葉は何年前から思っている事だった。でも、もしかしたらと言う希望的観測潰されたのは大きかった。彼等への復讐心が高まった。でも、男は続ける。


「ぶっちゃけ、お前の父親は結構強かった。だから、皆化け物と暮らしながらびくびくしてたよ。村長も、追い出せなくて困っていた。だから、殺したんだよ。でも仮にも村の奴だから一撃で仕留めてやったよ、でもそこからは覚ええてないなぁ、墓は作ったっけ?でもお前らには作ったって言って何も入ってない棺を拝ませたんだっけな?」


男は続ける。


「そういや、お前の母親!ウケるよなぁ!金と引き換えにお前売って、挙句に村に戻って来たんだぜ!?そして夫が居ない墓で死にやがった!死体は埋める気が起きなかったから食料用の魔物の餌にされたんだってさ・・・・っぷ、八ハハハ!!!!」


男は続ける。


「サーカス団も、傷は消してくれたみたいだし!いい感じに育ててくれてたよなぁ?一応メンタルもケアしてたんだっけ、それでお金増やすって・・・考えたよなぁ・・・」


男は続けた。


「これでお前の顔も見なくて済むよ」






「あ゛ぁあーーーーーーーーーーーーーーー」


言葉に成らないほどの絶叫を上げた。悲鳴は、男が三度地面に頭を打ち付けられるまで止めなかった。いや、止めるつもりは無かったし、止められ訳が無かった。けど、叫びにも近い砲口は彼らを引き付けた。


「うるせぇ・・・」男が私の頭を地面に叩きつけようとしたその瞬間、この言葉が、爆音にかき乱された。轟く爆音に、私も我に返った。目を開け、振り返ると雪で見えにくかったが、よく目を凝らすとそこには三人ほどの人数を確認できた。彼らは高速でこちらに走っているが、よく観ると片手を前方にかざしその手から魔法陣が出ている。フードを被っていて良く見えないが、多分先ほどの爆発は彼らがやったのだろう。


「あぁ?」彼もまた敵襲に気づき、体を臨戦態勢へ整える。私の頭が床に落ちる瞬間彼は走った。敵の魔法陣を出していた方を狙いに行くが、もう一人がそれを止め、黄色の魔法陣を手から発言させ恐らく電気ショックを掛けに掛かった。しかし、電気ショックを掛ける前に誘拐犯は腕を持っていたナイフで掴まれた腕を切り落とす。だが、もう一人が腹にめがけ電気ショックを撃つ。二連で撃つと人が死ぬから一発ずつ撃ったのだろう。(私もやられた事が有るので聞いた事が有った)しかし誘拐犯は後ろへ下がる、が、もう遅かったようだ。私の直ぐ近くで雷音が轟く、突然現れた三人組は先ほど倒した誘拐犯を担ぎこちらへ来た。


私は恐怖で固まって動けなかった。


「この子どうする?」一番この中で年齢が低い歳の子供みたいな声をした人が言う。彼等の顔は彼らが前に来すぎて観れなかった。


「無駄な殺しは避けたい、それに、犯罪はギルドに裁かれるからな」そう言い手を上にあげ、首のあたりを突いた。


「にしても、ほっとくのはまずいだろ?」そう言い渋い声の人が手を翳す。すると、手錠は壊れ、私は自由になった。私は顔を上げてお礼を言おうとしたが・・・その場から溢れる圧に耐え切れず顔を上げなかった。


「良いか?お前を手伝ったわけじゃない、ある一種の実験だ。そこは、勘違いするなよ?」


青年の声に私は圧に耐えつつも首を前のめりに振った。彼らが何をしようとしてるが解らないがそこは詮索しない方が身のためだろう。


「一応、後で確認しときますよ。おじさん、この誓約が怖いんでね。減少してるかどうかだけでも」


そう渋い声の人が言うと青年みたいな声の人が「解った」とだけ返事をする。すると、足音が去っていく音が聞こえる。しばらくして、足音と圧も消え私は立ち上がった。運よく、金目のものは持っていかれなかったようだ。私はお金をあらだけ集め、置いてあった地図を観て行動をした。





それで、たどり着いたついてそうそう長袖の服と手袋を買い装甲を隠した。そしてお金が無くなるのは解っていたから仕事を探した。街で人と関わらず、お金を稼げると言う情報を絞って職業冒険者と言う職業に就職をした。魔物を倒すのは怖かったが、一週間ほどで慣れていた気がする。その間パーティに誘われたりもしたが断ってしまえばだれも咎めなかった。けど、迷宮内で襲ってくる輩がいたが、竜人と言うのは一般人よりは力が強い。だからそうそう負けることは無かったし、負けても迷宮の入り口にさえ来てしまえば奴らは捕まるだけだった。だからよく頭を使って場所を厳選していたりもしたが、調子に乗っていたのかもしれない。ステータスも上がったと言う理由で下の層の様子を見に行った時。二人の冒険者に襲われたのだ。それだけならよかった。でも、私は低確率だと侮っていた障害にぶち合る。それが、モンスターパレード、今起こっている。数十体にもわたるモンスターの発生率が一定時間行われる地獄の時間だ。


魔物が襲い掛かってくる。私は攻撃をしていたため武器が斬撃後で防げないと判断し腕を上げる。しかし、その腕は、手によって伏せられ飛んできた斬撃は攻撃した魔物が蹴り飛ばされたため届いてくることは無かった。


「助けに来た」


生気を感じられないほどの冷徹な声を放った少年は魔物を蹴散らしながらそう言った。

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