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what is love

作者: Haruki

君は気付いているのかな


ゆっくりと身体の中を流れるその血液がいま、

どこを通っているのか


呼吸する肺が、いまどの辺りまで膨らんでいるのか




そんな静けさの中を悲しいかなまだ自分はみっともない格好で生きているんだ。




小さい頃に見た暖かい陽射しは

今思い出すだけで涙が出てきそうだ


人を愛することを覚えた私は、愛されることを知っている私は

社会に散らばる全てを受け入れられずに

傷み切った髪のようにボロボロと自分を落としていた


もう口から出るものが無いくらいに吐き出されたエネルギーが、私の愛する人の幸せに変わるのならもうそれでいいのかもしれない


変わる季節にはいつになったって追いつけやしないし

そんな私に気付くはずもない君たちとの他愛も無い会話には何処か息苦しくて

まるで微笑みなど浮かべたことがないみたいに動かない心



もう欲しいものも捨てるものも見つからなくなって

ただ目を開けていただけの日々だから

正直いって快楽すら求めることも忘れていた。



何かを蓄えようと、無意味を集めたこの躰が冷たくなるまでの時間ですらきっと愛を語ってしまう人間の虚しさに

誰が心を向けてくれるのだろうか



その個体としての存在を求めていない今はただ虚無感だけが残る


何故に人は生まれたままの無垢な状態で、

人を愛せないのか

そして、最期までそれでいられないのだろう




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