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殺人者
「……ち、違う。」
「違ってないよ。だって、君の手、真っ赤だろ?」
「はは…何いって…」
私の手に握られた刃物を指差した相手に笑いかけた。
「いい加減にしろよ!!!」
男が急に叫んで、私が驚き刃物を下に落とすと男は近づいて来て刃物を蹴り飛ばした。
「ああ…違…う…」
私が震えているのをお構いなしに私の胸ぐらをおもいっいきり掴んだ。
「君は!!彼らを殺したんだ…っ。」
涙を流しながら顔を近づける彼はとても魅力的で。
「私が殺したのは、家族だけでは…?」
彼は涙を拭き、涙声で言った。
「君は、俺の大切な人を殺した。」
怒りが籠っていたと思う。