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聞いてください!②





「でですね、それで…―――ってあれ!?」


ようやく彼が気づいたとき、私はすでに十メートルほど歩いていた。そして心は決まっていた。


振り返るものか、決して!今の私にはそんなアイドルスマイルなんて効かないのだ!!…呆れすぎて!!


何を言われたってもう知らない。そう思ったのに…。



しかし彼は諦めなかった。ダダダダッとスゴい勢いで走ってきて私の腰に飛び付いてきた。


どおんっ!!


「うわーん!!ヒドイじゃないですか!!まだ話の途中ですよぉ!!」


危うく私はバランスを崩して転びかける。


「―――っヒィ!?あ、危ないでしょ!?そして放しなさいセクハラ!!ってかヒドイのはどっちだー!!そんな自慢聞きたくないわ!!」


「そんなこと言わずにー!!お願いしますー!!」


しぶとい。どんだけだ!?


だが、ぎゅーっと抱きつく彼はどうやっても引き離せない。私は恥ずかしすぎて汗までかいてきた。


「―――~~っわ、私だって都合があるんです!!暇じゃないの!!」


精一杯の私の叫び。すると彼はピタッと泣くのを止めた。


「都合?」







遊ぶ子供たち。それを笑顔で見守る母親。


カシャッ、ジー…。カシャッ、ジー…。


ニコニコ。


砂場に残された誰かのシャベル。ちょっと拙いけど見事な砂の城。


カシャッカシャッ、ジー…。


ニコニコ。



「…。」


ニコニコと微笑みを浮かべる…少年A。



「…あんまりじろじろ見られても私が困るんですけど。」


ようやく写真を撮ることが出来た…のに、少年はまだ私に付きまとっていた。レンズ越しに問い掛けると、彼は一層明るく私に微笑む。


「大人しくしてたら見てても良いって言ったじゃないですか♪ちゃんと静かにしてますよ?」


わざとらしい笑顔に顔の筋肉が引きつる。


「君が無理矢理言わせたようなものじゃない…はあ、いいよもう。」


私は再度カメラをしっかりと持って構えた。レンズを覗きながら先程の攻防を思い出す。






「写真?撮影ですか!?お供します!!」


少年の申し出に私は両手でバッテンを作る。


「いいです!!間に合ってます!!」


「良いじゃないですか!!大人しくしてますから、置いていかないで下さい!!助けてくれるって言ったじゃないですか!!」


「だから言ってない!!そしてしつこい!!」


「やだやだやだ!!終わるまで待ってますから!!お願いしますー!!」


抱きつく力が更に増す。


カッカッと頬が熱い。恥ずかしすぎて…もうほんと勘弁して!!


「――――分かったから!!お願い、離してー!!」


こうして私は折れてしまいました。


以上、回想終わり。




…思い出すだけであっつい。同時に自分の押しの弱さが身に染みる。泣けるわー…。


そんな私のことなんてちっとも分かっていないんだろうな。少年は満足気にベンチに座って私をまだ見ている。


ジー…、カシャッ、ジー。


ああ、でもシャッター音を聞いて落ち着いてきたかも。やっぱりカメラは偉大だ。



「…すごく立派なカメラですねー。カメラマンなんですか?」


静かにすると言っていたくせに少年は私に話し掛けてきた。まあ、飽きてきたんだろうな。


でも内心カメラマンと言われて悪い気はしない。私って本当に単純。


「…私のことは良いじゃないですか。どうでも。」


でもでも口は素直じゃない。本当、可愛くない…。


「そんなことないですよ!」


「え?」



何を言っているんだろう?思いもしない言葉に理解するまで時間がかかった。


だって本当に君に関係無いでしょう?なんで…。


私はレンズ越しに彼を見た。彼は優しい笑みを浮かべてこう言った。


「だって…友達じゃないですか!!」



「…は?」


カシャリッ。


思わずシャッターボタンを押してしまった。



「と、友達?ちょっと待って、いつから?なんで!?」


突然の友達発言。しかし私はそんなことになった覚えはないよ!?記憶を辿っても、友達なんて言葉自体初耳なんですが!?


慌てる私にまたしてもキラキラした瞳を彼は向けてきた。嫌な予感しかしない。


「もちろん!!声をかけてくれたときからです!!」


ヤバイ、本気だ。彼の顔に大真面目と書いてある。


私は思った。


今すぐ過去に行ってあのときの自分を思いきり蹴飛ばしたいっ…!!と。


まあ、そんなこと叶うはずも無いんだけどね…分かってますとも。ええ…。


私は大きな大きな溜め息を吐き出す。多分何を言ってもこの子は聞かないだろう…そう諦めた。


「はああ…もうそれでいいわ。」


「エヘヘ♪わーい♪」


ニコニコと喜ぶ少年。


そうやって普通にしてればカワイイのに…。


そして会話は続く。


「カメラマンかあ…なんかカッコいいですよね!」


「…言っとくけど、私はまだカメラマンじゃないですから。」


「そうなんですか?様になってると思いますよ?」


「いや、なれるならなりたいけど…今は大学で勉強しながらだし、まあ…趣味かな。今は楽しんでやってるだけ…。」


…こんなこと、あんまり人に話したことなかったのに…何言っちゃってるんだろう、私。ほだされちゃったのかな?


―――夢なんて語って…笑われないかな?




「すごく素敵ですね。」



…素敵?


「…は?」


視線を上げてあっけらかんとした表情で私は彼を見た。


「だってそうじゃないですか。夢を持ってるだけでも僕にはスゴいって思うし、そうやって夢に向かって行動してる…それって誰でも出来そうでなかなか出来ないことですよ!」


少年は真剣な目をして私に言った。その眼差しは真っ直ぐで、まるで心を見透かされているように錯覚する。


なんて顔をして、なんてことを言うんだろう…。


「僕にはまだ夢がないので…羨ましいです。」


表情を変えて照れたように笑う彼に、私は問い掛けた。


「――――…君、いくつ?」


「僕ですか?高二で十七になります!」


それを聞いて私は驚いてしまった。


だって背なんて私より小さいし…150ちょっとってところかな?幼さの残る顔だということもあり、疑いもしなかったからだ。


「えっ!?ごめん、中学生かと思ってた…。」


「エヘ♪よく言われます。」


特に気にした様子もないので、本当によくあるのだろう。申し訳ない気がしたのでちょっとホッとした。


「そっか…。えっと、何て言うかさ。―――若いんだから夢なんてこれから探せばいいんだし…今からそんな考え方してたら老けるよ?」


ああ、可愛くない。でも、こうでも言わないと、胸の奥がむず痒いんだ。


「えー?…。」


ほら、呆れてる…私ってほんと…。



「もしかして…照れてます?」


「!!」


見破られてしまった。


一瞬で頬に熱が戻る。


「――――っ、あ、私のことはいいから!!ほら、聞いてあげるから自分のこと話しなさいな!!」


私、必死すぎ。だって恥ずかしいんだよ。真面目な顔であんなこと言われたの、初めてなんです。


「あはは♪照れてるー♪」


も、もういいから!!次いこう、次!!



「―――――…実は、僕の気になる人もカメラマンを目指しているんです。」


「そうなの?」


何となく親近感を感じてしまう。同じ夢を目指す者としては。


「僕、この公園に犬の散歩でよく来るんです。それで何度か見掛けてて…。最初は全然気にしてなかったんです。よくいるなーってくらいで。」


そんなによくいたんだ?私とは来る時間帯が違うのかな?見たことないし…。


「なんですけど―――ある時その人がちょっと可笑しい行動をしてたんですよね。」


「可笑しい行動?」


あ、つい聞いてしまった。少年はニコッと笑みを返す。


「はい、それが…ちょうど公園の前で募金活動があったとき、財布が見当たらないのかウロウロしながら鞄の中を探していたり。ようやく見つけて募金したと思ったら早足で逃げるように歩いたり、恥ずかしかったのか顔をパタパタ扇いでいたり…。」


…分かるな、その気持ち。


「ある時はのら猫に話しかけながら写真を撮ってたのに、人が来た瞬間立ち上がって何でもないフリをしたり、驚いて逃げちゃった猫を悲しそうに見つめてたり…ふふ。」


…うん。


「多分照れ屋さんなんでしょうね。その行動が可笑しくて、でもなんか可愛いなって思って…。」


…?


少年は遠くを見るように微笑む。まるで愛おしいものを見るように。


「――…気づいたら、何時もその人のことを目で追いかけていたんです。」


…それは、それは…?


なんだろう…このモヤモヤした気持ちは。



今の話、全部…聞いたことがある、よ、う、な…?



「それで、遂にこの間、とうとう告白までしたんです。」


ドクンッ。心臓が跳ねる。


ドクドクと鼓動が速くなり、身体中を血が駆け抜けるのを感じた。


「―――――――待った!!」


私は思わず大声を出す。


多分勘違い。そうだよ、ただの…偶然でしょう?


「…なんですか?」


ほら、不思議そうに彼は私を見ている。そう、気のせいなの。


だけど直接顔を見れない私は、カメラのレンズ越しに少年を見た。


ピントが上手く合わせられない。…何をそんなに動揺しているの?


一つ…確認させて。


「―――――その…告白した、場所って?」


ピントが合わないままズームすると、彼はとてもいい笑顔で微笑んだ。


「駅向こうの〇×スーパーです!」



「――――――――っっ!?」


驚きのあまり、私は危なく大事なカメラを落としそうになる。


嘘…でしょう!?





…事は一週間前に遡る。





**



『突然すみません!!』


私は品出しのバイト中、唐突に呼び掛けられた。


品物の場所が分からない人がたまにいるから、今回もそうだと思い作業する手を止めることなく話を聞こうとした。


チラッと横目で見ると中学生くらいの男の子。そんな大声を出して何を探しているのか?


…そんなことを考えていた、のに。



『好きです!!付き合って下さい!!』



―――――――――…は?


思考は完全にフリーズした。



え?何を言っちゃってるの、この子は?


そして一瞬で悟った。


カラカワレテイル…!


と。





**





そんなことがあったのを思い出し、私の顔は見る間に真っ赤に染まっていった。


「―――――あっ…あれ、アンタか――――っ!?」


そして、さっきの話って…私のこと!?


「あー、やっと気づいてもらえた。やっぱり僕のこと覚えてなかったんですね。」


少年は悪びれることもなく私を見つめて言った。


しかし、私の頭の中はそれどころじゃない。ぐるぐる回る脳内はまさにパニック状態で、なんだか目まで回っているみたい。


「っだ、だっていきなり…あんなところでだったし―――!?」


バイト中に告白されるなんて想像すらしたことない。そもそも聞いたこともない。


そして、まさか自分がそんなことになるなんて。誰が予想出来ただろう?


赤い顔を隠しながら私は必死に答える。


――――――と。



「あの時は…ごめんなさい。」


「…え?」


ベンチに座ったまま頭を下げる少年。私はため息混じりに声が漏れた。


ごめんなさい…って、どういうこと?


急に胸が痛くなる。頬の熱も引いていく。


――――やっぱり私…からかわれていたの?



「…仕事中に、しかも知らないガキから告られても…迷惑でしたよね?」


…ごめんなさいって、そういうこと?


思わずホッとしてしまう私。


からかわれていたのなら、遊びでもやっぱり傷つくんだよ…。うん。



そんな私の心境も知らず、彼は話し続けた。


「あの時は…公園以外であなたに会えると思ってなかったから――――見つけた瞬間、『もうコレ、運命じゃね!?』的なノリが…!!」


少年は熱弁するように拳を握り締めた。


――――どんなノリだよ!?


力説する姿についツッコミしたくなるのをグッと堪える。


なんだか別の意味でショックだよ。



「…でもまさか、一瞬でフラれるとは思いませんでした…。」


少年は肩を竦めて悲しそうにしている。


…そういえば私、あの時は…。



『すみません、仕事中です。』



そう言って目も合わせなかったっけ…。


だって恥ずかしくて仕方無かったんだよ…!


でも、まあ…。


「あ…あれは、さすがにない…よね。今思えば…。」


確かに失礼だし、私どんだけ悪いヤツなんだって思う。


…うん、反省。


また少し熱くなってきた頬を右手で押さえた。


すると少年はまた少し頭を下げてこう言った。


「あの時のことは僕が悪いって分かってるので…――――だからどうしてもあなたに謝りたかった。」


少年は下を向いているので顔は見えない。しかし、真剣に謝っている、そう思えた。


謝る為のきっかけ作りだったのかな…。


彼の横の紙に目をやる。助けて下さい、というよりも…話を聞いて下さい。そういう意味だったのかも。


…それにしては強引だったけど。



「―――――それに…。」


まだ話があるようで、彼は真っ直ぐ私を見てきた。あんまりにも綺麗な目で見つめてくるので、一瞬のまれそうになる。


「…ちゃんと僕を知ってもらった上で、どうしてももう一度―――告白したかった。」



一時思考が停止する。


彼の言葉が段々と私を浸食するように、身体中の熱も温度を上げていく。


「――――っな…ええ!?」


かああっと頬が熱くなるのを感じたが、どうすることも出来ずにカメラを強く握り締めた。


少年は立ち上がって近づいてくる。緊張で固まってしまった私は身動きが出来ずに立ち止まったまま、遂に目の前まで彼が来た。


「僕、遠野空良(とおのあお)っていいます!!ずっと前から、みきさんのことが――――。」



「!?待った!!」


ある一言で私は我に返って大声で制止させた。


「っえ?」


少年は訳が分からないらしく動揺している。


しかし、私の頭の中も動揺、というより混乱していた。


勿論告白されているってことはとても恥ずかしくて驚くべきことだと思う。


でもね…私、私は――――?



「…あの、私…君に名乗った…っけ?」



そう、私は彼に自分の名前を言った覚えはない。仮にバイトでネームプレートを見たとしても名字しか書いていないはずだ。


だが彼は確かに言った。


みきさん…と。



私の本名、西山みき(にしやまみき)。


目の前にいる少年は、一体何処でこの名前を――――?



「…それは…。」


少年は真剣な表情から笑顔に変わる。コロッと笑う整った顔立ちにちょっとキュンッとなるものの、彼の言葉の先を待つ。



「好きな人の名前ですから…調べました!!」


満面の笑みを浮かべて少年は明るく言った。



「――――!?」


調べ、ました…って。どこから!?


私の顔に書いてあったのか、少年はペラペラと語り出す。


「西山みきさん、駅向こうの芸術大学の二年生で、家族構成はお父さん、お母さん、弟の四人家族。最近バイトがない日にカメラを持ってこの公園で写真を撮っていて…。」


開いた口が塞がらない。


「っ――――!?どっ、何処で手に入れたの、個人情報―――――!!」


分からない…何故こんなにも詳しいのだろう?私自身、自分のことを話すなんてあんまりしない方なんですけど!?


すると彼はまたグッと拳を作ってガッツポーズをした。


「みきさんのバイト先の素敵な奥様方に!!皆さんいい人でした!!」


反論するのも忘れて茫然自失となる。


…確かに…スーパーなのでバイトっていうかパートの奥様方が多いですけど。世間話もそりゃあするし、色々聞かれて答えない訳にはいかないから自分のことも話しましたけど。…それにしたって…。


「…―――――んなあああああぁぁ!?」


つい堪っていたものを吐き出すように大声を出してしまった。私この子に会って何回大声を上げれば良いのだろう?


私の動揺を楽しむかのように悪魔的スマイル(に見える)を向けながら流し目で少年は言った。


「これも僕が可愛いからですかね…?」



ああ…もう可愛いなんて思えない。っていうか憎たらしくて仕方がない。


「お黙り!!」


「はい。」


私はしゃがみこんでジロリと彼を睨んだ。彼もさすがに素直に返事を返す。


もう誰も信じられない…人間不信になるよ?…バイト変えようかな…。


私の落ち込む姿を見て、彼はベンチから立ち上がって私の目の前に立った。


「でも…一番可愛いのは、みきさんですよ?」



下を向いていた私は一瞬息が止まる。そっと顔を上げると、彼はとても優しい笑顔を私に向けていた。


なんで…そんな顔をしているの?


可愛いって言われてことを思い出してまたまた頬の熱が再発する。思わず私は立ち上がって後退りした。


「っ…はあ!?――――…何バカなこと言って…。」


するとせっかく距離をとったのに彼はずんずんと私に近づいて来る。真剣な眼差しで向かって来るので、まるで蛇に睨まれた蛙のように動けない。カメラを盾にするようにぎゅっと握って顔を半分隠すので精一杯だ。


すぐそこまで来てようやく彼は立ち止まると、綺麗な瞳で私の目を見つめてくる。


「―――…だって好きなんですから、当然じゃないですか。」


強い、真っ直ぐな眼差し…。つい魅入ってしまいそうになり、私は反射的に顔を背けた。


そんなこと…初めて言われた。でもやっぱり、私にそんなこと言う人がいるなんて信じられないんだ。


こんな私に――――嘘でしょう?そうなんでしょう?…そうに、決まってる。


私に好かれるような要素がないことは、自分が一番良く知っている。


「…――――か、勘違いでしょう?…なんで…私なんか…あり得ない。」


否定する声が震える。私、今すごく必死な顔してる。



「―――そんなこと言わないで下さい!!」


いきなり大声を出すので私はびっくりして目を見開いた。改めて彼の顔を見ると、何故か辛そうな表情でこっちを見ている。


…なんで君がそんな顔をするの?


私は理解出来ずに黙って立っていた。彼もグッと両手を握り締めて唇を噛む。なんとも言えない時間が過ぎる。



…本当はね、恥ずかしいとか、私じゃあり得ないとかだけじゃないんだ…。


君の気持ちを受け入れたとして、それがあとで嘘だったと言われたらって思うと――――どうしようもなく怖いの。


私の存在を否定された時が、一番嫌だって…知ってるから。


結局、自分が傷付くのが恐ろしいだけなんだよ…。ああ、なんて自分勝手な女なんだろう。――――だから、お願いだから諦めて?



間違いだったって…言って?




二人で今にも泣きそうな顔をしているこの状況はとても異様に見えるだろう。近くを通る人がチラッと見ていたのに気づいたけど、今はそれどころじゃない。


もうこれ以上恥ずかしいとは思えない…。それくらい私は酷い顔をしていたと思う。


沈黙の時間を破り、遂に彼の唇が動いたそれを見て私はカメラを持つ手に力を入れた。そして言葉が放たれる…。




――――その時だった。





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