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上手な修正液の使い方  作者: 和紙
68/70

五ヶ所目 10

思わず出た、骨付きチキンのお持ち帰り発言!


完全に言い逃れ発言……。


不自然かな……いや、不自然じゃないよね!


突発的に出た言葉にしては、筋の通った話だ。


多分、これで大丈夫なハズ。


僕の予想通り、雪白さんは、納得した様子で手をポンと叩く。


ホッ……。

良かった、これで安心……。


「申し訳有りません、店員さん」


突然、にこやかにウェイトレスを呼ぶ白雪さん。


えっ?

何だ何だ?


「あ、あの雪……」


「骨付きチキンの持ち帰りをお願い出来ますか?」


はぁっ!?


困惑する僕を尻目に、雪白さんとウェイトレスの間でテイクアウトの段取りが進んでいく。

と、止めなきゃ!!


僕の中で、もう一人の僕が話を止めろと叫んでいるが、成り行きを見守るしか出来ない。



「真田さん、良かったですね。御料理のお持ち帰り出来るそうですよ」


「う、うん。あ……ありがとう」


雪白さんの素敵な笑顔を向けられると、まぁ良いか…なんて思ってしまう。


ふと、骨付きチキンのプライスを見て、そんな思いは吹き飛んだ。


意外に、お高いお値段だ。


皆で食べる骨付きチキンは、皆で分割するけど……お持ち帰りじゃ1人で払うしかない。


「どうしました、真田さん?」


ナプキンを口に当て、僕を見据える行白さん。


「り、料理が美味しいな…って」

「まだお持ち帰りしたい料理が有れば、おっしゃって下さいね。私がお伝えしますから」


彼女は、笑顔で小首を傾げる。


これ以上お持ち帰りしたら、明日から僕は、ここで皿洗いする羽目になるんだよ。


いっそこんな弱音を口に出せたら、どんなに楽だろう。


「う、うん。そ、それよりさ。雪白さんは、この店に良く来るの?」


「えぇ。実は、知り合いのオーナーが経営してますので。よくご馳走になってます」


な、なら!

一生のお願いだから、骨付きチキンも《ご馳走》にしてくれ!


ダメだ、今は骨付きチキンの事を忘れよう。


「えっとね。ほの達は、学校帰りによく来るんだよ。欧介くん、ここはパフェも美味しいんだぁ」



ほのちゃん……君は、何でこのタイミングで会話に入ってきたのかな?


今まで完全に知らん振りしてたのにさ。


何で、骨付きチキンの言い訳の時とか、お持ち帰りの段取りの時とかに、話に加わらなかったんだい?


言いたい……彼女にこの思いの丈をブチ撒けてしまいたい。



若干、変な切り方で終わってますが……あしからずご了承下さい。


短くても定期的に更新していく!


今年の目標です!


和紙でした!


では!!

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