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上手な修正液の使い方  作者: 和紙
63/70

五ヶ所目 7

 目の前の女の子4人は瞬きをする以外、ピクリとも動かない。


あっ……れ?

マズい展開!?


こ、ここはもう一度重ねて。


「ブ、ブロ」


「オ、オースケ!すっげぇ緊張してんなぁ。とりあえず落ち着こうぜ!」


蓮が勢い良く立ち上がり、僕を制した。


反射的に見た蓮の顔には、引きつった笑顔が張り付いている。


「あぁ……ゴメンね。やっぱり緊張してさ。よしっ!もう一度ハッキリ言うね!ブロ……」


もう一度、よりハッキリと自己紹介ネタを伝えようと思った矢先、4人の女の子に優しい笑顔を向けてる大河君に、テーブルの下でズボンを強く引っ張られた。


彼の笑顔からは、想像もつかないぐらいの力なワケで。


というか、ズボンを引き千切る勢いだ。


「ほらほらぁ、欧介君。リラックス、リラックス。いつも通りに言えば良いんだよ。いつも通りに……普通にさぁ。ねっ」


ニコニコ笑う花君。


だが彼の手はテーブルの下で、しきりに×を作っている。


そ、そのジェスチャーは!


うぅ……つまり、大失敗なんだね。


三人は、暗に止めろと言ってる訳だ。


三人とも、迷惑かけてゴメン……。


って、元はと言えばアンタら三人がやらしたんじゃん!


大トリとか、いつものアレとか言ってさ。


まぁ今言っても、しょうがないけど。


「ゴホゴホッ。ぼ、僕の名は真田欧介です。あのぉ、ゴメンね、緊張して変な発音しちゃった」




額、首、脇に冷や汗を滲ませながら、噛んだだけだよオーラを醸し出し誤魔化す。


絶対誤魔化せて……ないと思うけど。


「な、なぁーんだ、緊張して上手く言えなかっただけかぁ。てっきり、本当にブロリーとか言ってるのかと思ったよ。はいっ?ブロリーとか何!?って感じだったもん」


ぎこたない笑顔を浮かべる、ほのちゃん。


その横で、ゆっくりと頷く茜ちゃん。


「そ、そんな事言うわけないよな、オースケ!いつものアレは、オースケの鉄板ネタなんだぜ……ってか!次は女の子の自己紹介じゃん、さぁ宜しく紹介してくれやぁ」


半ば強引に話題を変える、蓮。


うん。

やはり僕は、合コンの存続すら危うくする言葉を発していたようだ。

ブロリーで押し通さなくて、良かった。


今、冷静に考えれば何故ブロリーをチョイスしたんだ?


ただ、伝説のスーパーサイヤってだけじゃん!


もしかして、深層心理で僕はブロリーに憧れてるのか?


まぁ、結果的に三人に助けられて最悪の事態を回避出来たようだ。


だから、良しとしますか。



そんな事を考えていたら、椅子から元気に立ち上がった、ほのちゃんを視界に捉えた。


更新出来る時に、しておきます。

感想やコメントお待ちしてます。


次回は、花か蓮か大河サイドを書きます。


和紙でした!

では!!



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